2024/08/09
おばあちゃんが亡くなってから、母家に戻ることが出来たのは2ヶ月後。
その日から私は上手く眠ることが出来なくなってしまった。
離れで生活していた時には気にせず眠れていたように思うが、どうしてなのか眠れなくなってしまった。
おばあちゃんが夜中に何度も起きるので、少しの声で起きるようになっていたし、今まで寝ている時には何があっても、それこそ隣のベッドで父が苦しんでいても爆睡していた私が、小さなインターホンの音でも起きるようになっていた。父よすまん。
私は、おばあちゃんが亡くなったのは私のせいであると思っている。
私がもっとちゃんと栄養管理をしたり、マメにやれることはたくさんあったはずだと後悔しているし、親戚にもそう言われた。親戚には合わせる顔なんか無いので連絡もしたくないが。
あれから2年経つ。
2年で合っているのか、年月を覚えられないので正しくないかもしれないが。
長い長い時間だった。
まだ2年なのかと思うくらい、膨大な時間を過ごしたように思う。
大人になると時間はあっという間に過ぎる、なんて言うのに驚くほど時間の流れが遅くて、私はまだぼんやりしている。
春に兄と実家で会った時に、高校野球を兄が流しながら、私は昼寝をした。
兄はそっと音を小さくしてくれて、優しいなと思いつつ音はそのままでいいよと言って寝た。
安心して眠ることができた。
今は1人なので眠るための薬を飲んでいる。
眠るために時々、DAZNで野球の見逃し配信かアマプラで内村さまぁ〜ずを延々と流していたりもする。
薬無しだと48時間くらい平気で起きてしまうし、それから眠れても3時間くらいで起きてしまうので、薬があって本当によかったと思っている。
薬があれば眠りにつけるし、5,6時間は眠れる。
私にとって睡眠は幸福なので、ありがたい。
時々、父もおばあちゃんも家族みんないる平和な時間を夢に見る。
人が新しく家族を持つのは、こういう記憶から逃れて上書きするためもあるのかな、なんて少し思った。
他人を許すことが難しいので私には無理だけど。
いつか全部の記憶が薄れて、また眠れる日が来ても寂しい。
どうしようもないな。
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