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井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #23

親子の間にある「対話めいたもの」②
「お面」を外して誰かとじっくり話すこと

人間は社会の中で生きているので、人生の多くの時間を、役割のお面をつけて過ごしています(前回#22の続きです)。

 では、せわしない毎日の中で、お面を外した「素の自分」で過ごす時間はどれくらいありますか。

 さらに、素の自分のままで誰かとじっくり話す時間をどれくらい持っていますか。

 その場にふさわしいと思われるお面を四六時中つけて、「こうあるべき」ふるまいをし続けていると、どれが素の自分か分からなくなる危険性もあります。自分がどんなときに、どの役割のお面をつけているのか、気づくことが大切だと思います。そもそもそれに気づくためには、お面を外して素の自分で居る時間が必要です。

 ずっとお面をつけたままだと、案外忘れてしまっているのですが、素の自分のままで誰かとじっくり話ができると、地面に足がついたようにほっとすることができます。タキビバや「もったいない子育て」イベント(#20参照)もそんな場になっています。

 「対話」が成立するためには、素の人間としてその場に居ることが大事だと思います。親が素の自分で立つ時間を持っていると、子育てにもいい効果があります。
 
(#24に続く)



書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親)

新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ねる。現在、米国在住。



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