Life Quest〜釜石で○○する人たちの多様な生き方〜第1歩「地方創生」×石井重成氏【セミナーレポート】

釜石で始まるオンライン番組

and Beyondカンパニーが毎月開催しているBeyondミーティングでアジェンダオーナーとしてピッチをされた松浦さんから、Life Questという取り組みが釜石でスタートするのでとご紹介いただきました。

聞けば東日本大震災の復興支援でご縁のあった戸塚さんがパーソナリティをされるオンライン番組とのこと。

しかも第1回のゲストがローカルベンチャーや地域・人材共創機構でご縁のあった石井さんということで、さっそくオンラインで拝聴しました。

Life Quest〜釜石で○○する人たちの多様な生き方〜

【 LIFE QUEST~釜石で〇〇する人たちの多様な生き方~】
第1歩目「地方創生」×石井 重成氏(釜石市オープンシティ推進室長)
「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。」(高村光太郎)
人生を探求し、自身の生き方を自分でつくることに挑戦する釜石の多様な人たちをゲストに迎え、取り組むテーマや生き方に迫るオンライン番組が始まります!
初回のテーマは「地方創生」
釜石市オープンシティ推進室長の石井 重成さんをお招きしてお話を伺います。
地方創生とは何か。釜石の地方創生「オープンシティ」とは。
なぜ、経営コンサルティング会社を辞めて、縁もゆかりもなかった釜石市の復興・地方創生に取り組むに至ったのか。なぜ震災から9年を迎えた今もなお、取り組みを継続しているのか?
皆さんとともに探求していきます。
この番組は移住をゴールにするものでも、何かに挑戦することを強制するものでもありません。
自身を主語に、自分の生き方を自らつくる人たちの挑戦ややりがい、悩みや葛藤を生の声として届けることで、一人ひとりの人生の探求=LIFE QUESTのエッセンスとなれば幸いです。
生きるとは何か?
釜石とは、どんなまちか・・?
私たちも一緒に探求していきます。
続きはこちら、
https://www.facebook.com/events/639550056629426/


ゲストの石井さんがあげた「わたしの地方創生」のお題は3つ。

 1.釜援隊(半官半民の地域コーディネーター)
 2.ローカルベンチャーコミュニティ(移住・起業・地域振興)
 3.KAMAISHIコンパス(次世代キャリア教育)

それぞれのお話がウンウンと共感することやなるほどとうなずくことの多い内容でしたが、その中から、私なりのキーワードやエッセンスをメモしてみたいと思います。

1.釜援隊(半官半民の地域コーディネーター)

・震災復興関連予算で釜石市役所の予算は震災前の6倍に。一方で市役所の職員数は1.3倍。
・復興まちづくりの施策は手が行き届かずに隙間だらけ。
・この隙間を埋め、狭間で価値を生み出すをコンセプトに始まったのが釜援隊。
・狭間で機能するために、半官半民の立ち位置と黒子という役割で活動。

2.ローカルベンチャーコミュニティ(移住・起業・地域振興)

・震災後の復興支援の過渡期(復興支援で釜石に入った人たちが任期を迎える頃)での苦悩。
・主語はまちや地域ではなく、自分。
・復興支援という文脈ではなく、チャレンジができる地域という文脈が生まれ始めた。

3.KAMAISHIコンパス(次世代キャリア教育)

・釜石にある2つの高校でキャリア教育に取り組む。
・釜石のことを学ばずに都会に出ていくから、釜石に戻りたいと思わない。
・釜石にいながらロールモデルを学び、自分で決める基準を研ぎ澄ます機会を提供。

キーワードは「秩序と混沌」

ゲストの石井さんが、ご自身の釜石での約8年の月日を振り返り、改めて「わたしの地方創生」について言葉にされました。

・地方創生は、秩序と混沌。
・元気がない地域は、秩序はあるけど沈殿している状態。
・震災などが起きると、撹乱と触媒(よそもの)による化学変化が起きて混沌となる。
・しばらくすると落ち着き、新たな秩序として沈殿状態になる。
・この沈殿→撹乱と化学変化→新しい秩序という還流を起こし続ける。

秩序と混沌(撹乱と化学変化)の還流という考え方、番組では図解も合わせてされていたので、とても分かりやすかったですし、聞いている私も腑に落ちました。

「まちをひらく」と「ラーメンが苦手な自分」

ゲストの石井さんが「わたしのLife Quest」というお題で、ご自身が変わった、乗り越えた、突き抜けたときを語られました。

そのキーワードは「言語化」と「主語は自分」です。
復興支援で釜石に飛び込んだ石井さん。これまでに2つの大きな苦悩の谷を経験されました。

その苦悩の谷を乗り越える、突き抜けることができたのは、

・自分のやっていることは「まちをひらくこと」と言語化できた。
・ラーメンのまち釜石で、「ラーメンの苦手な自分」を表に出せる
ようになったことで、主語が地域から自分に変わった。

この2つの出来事があったから。

目の前の現実は変えられる

最後に、ゲストの石井さんにとって釜石とは?と問われ、石井さんからは、

・鉄は、何度でも何にでも生まれ変わる。
・鉄のまち釜石も、戦争、津波、コロナなど何度も大きな荒波に襲われながらも、これまでもこれからも変わり続けていく。
・なんとかしたいと思い行動し続けることで、目の前の現実は変えられることを、釜石で学んだ。

このように締めくくられました。

「言語化」「主語は自分」「続ければ変えられる」は、私にとっても大切な、そして向き合い続けたいお題です。

素敵な学びと出会いをくださった主催者とゲストに感謝を込めて。



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