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育休中にTOEICスコアを600点から800点に上げた私の勉強法


育休中は育児をするための休みとはいえ、焦りを覚える人も多いと思います。
私もその一人でした。

社会人になってからこんなに仕事に行かないのは初めてのことで、

「社会に置いて行かれるんじゃないか?」
「この時間を有効活用して、スキルアップした方がいいんじゃないか?」
「仕事復帰した後、ついていけなくなったらどうしよう」

と、不安を感じました。

政府や会社からも「育休・産休中のリスキリングを」と言われてしまうこの時代、「何かやらなければ」と焦ってしまうのは仕方ないと思います。

もちろん、育休は育児をするための休みですし、産後の体調や産まれた子供の特性は人によって全然違うので、絶対に無理はしないでほしいです。
それを踏まえた上で、「そうはいっても、案外時間もあるし、育児にも慣れてきたし、ちょっと頑張って勉強したい、スキルアップしたい」と思う方もいますよね。
何より、それをすることで「充実感」や「達成感」を得られますし、笑顔でお子さんと接することができたり、心の余裕につながります。

私は育休中に、「そうだ、TOEICの勉強をしよう!」と決心しました。

元々TOEICは何度か受けたことがありましたが、600点台をうろうろしていました。
何度挑戦してもスコアが伸びず、「こりゃあ、本気で集中して勉強しないと、600点台からは抜け出せないなあ…」と、思っていました。

そのため、目標を800点超えとし、育休中のスキマ時間で勉強に励みました。
そして育休が終わる頃に受験した回で、無事815点をとることができたのです。

ここでは、私が育休中に勉強した方法を3点ほどご紹介します。

1.アプリを最大限活用

育休中に勉強するにあたって、スマホアプリの存在なしでは絶対に達成できませんでした。

以前は、紙の過去問や参考書を使って勉強していた私。久しぶりに集中して勉強することになり、何かいいものはないかと探していたところ、どうやら今はアプリでTOEICの勉強ができるらしいとわかりました。

「時代はここまで進んだのか…」と感動し、いくつかおすすめされていたアプリをダウンロードしました。

その結果、一番使い心地がよく、最後まで使用したのは「Abceed」というアプリです。
過去問や参考書をフルで活用するには課金が必要ですが、その金額が惜しくないほどの有用さです!

アプリの何が良いって、その手軽さ。
「子供が寝たら少し勉強しよう!」と思っていても、いざ寝ると自分も起き上がれないほどぐったりで、机に向かって本を開くなんて夢のまた夢でした。

そんな私を助けてくれたのがAbceed。
寝転がったままでも、眠った娘から離れられなくても、スマホをポチポチといじるだけで勉強ができる。昭和生まれの私にとっては衝撃でした。

机に座って本を開く気力はなくても、スマホをいじる気力はあるというもの。特に育児中は他のことができないので、子供が寝るとついスマホをいじってしまいがち。

私は、「スマホを持ったら、最初にAbceedアプリを開くこと」をルールとして決めていました。開きさえすれば、「とりあえず5問くらいは解くか」「5単語くらいは覚えておくか」と、少しでも勉強することができたのです。

問題もTOEICのパート1から7まで別れているので、「今日は長文読む気になれないからリスニングだけ」「今日はちょっとパート5だけ解くか」「やる気でないから単語だけ覚えるか」といった、その時の気分に合った勉強ができました。
何より、問題を解くのがゲーム感覚で、勉強しているという感覚なく進めることができました。

この、「育児の隙間時間に、アプリでダラダラ問題を解く」やり方は、私にとても合っていました。解答後に現在の予想スコアが自動的に見れることもありがたく、目標の800点に近付いてくると、自然とやる気が湧きました。

2.子守歌は英語の歌で
0歳児はとにかくよく寝ます。
そのため、長い時間抱っこゆらゆらする羽目になります。

時には1~2時間にも及ぶ抱っこゆらゆら寝かしつけ。身体の疲れと戦うこの時間に、何とか活かせないかと考えました。

そして私は、「英語の曲の歌詞をまるまる暗記しておいて、口ずさみながら寝かしつけをする」ことにしました。

抱っこゆらゆら中、寝かしつけで歌を歌うことが多かったのですが、そんなにたくさんの歌を知っている訳ではないのでネタ切れになっていました。
親の声が聞こえればなんの歌でもいいようだったので、英語の歌を歌うようにしました。なるべく穏やかな曲調のものを、歌詞を覚えて完璧に歌えるようにしました。(歌自体は下手ですが)

私は普段洋楽を全然聞かない人間なので、昔から誰でも知っているような、私でも知っているようなカーペンターズやビートルズの曲なんかを歌っていました。

これは自分の発音向上にもなりましたし、歌っていて私も気持ちよかったので、とても良かったです。

3.寝かしつけ後の時間でリスニング

長時間抱っこゆらゆらして、やっと赤ちゃんが寝ても、下ろすと背中スイッチで寝る…そんな「虚無タイム」が、0歳育児中にはありますよね。

私は赤ちゃんが寝て自分が座ってからも、布団に降ろすと起きてしまうので、座って抱っこしたまま1時間経過…なんてこともよくありました。動けない、何もできない、音も立てられない……。

そんな時はよく、イヤホンをしてリスニングをしていました。
(ワイヤレスイヤホンは、万が一落として子供が誤飲することが怖かったので、必ず「子供が寝てる間だけ、有線イヤホンで」と決めていました。ただし、有線イヤホンも子供の首に絡んだりしたら危ないので、長さには注意が必要です。特に自分が眠い時はするのはやめましょう)

リスニングでは、ひたすらパート2,3,4を繰り返し聞いていました。

特にパート2は、問題文を見なくてもリスニングだけでQ&Aが完結するので、ひたすら聞いては頭の中で解いて、答えを聞いて確認して、を繰り返して、正解率100%を目指しました。

パート3,4は、普通にリスニングするのはもちろんのこと、スピードをあげてリスニングし、内容が自然と頭に入ってくるまで聞き取れるようにしました。
また、小声でぼそぼそとシャドーウィングし、文章を完全に口に出して追えるようにしました。

TOEIC600点~700点代の時の自分の感覚だと、「設問を先に読んでおいて、リスニング中に何を言っているかで回答する」というやり方をしていました。

ですが、この練習の中で、「そもそも設問を先に読んでいなくても、内容をしっかり理解できているので、後から問題文を呼んでも解答できる」ようになりました。
(もちろん、TOEICのリスニングは本当に早いので、先に設問を読んでおくことは必要だと思いますが)


以上が、私が育休中にTOEICを勉強した方法になります。

目標を達成できたことで自分に自信がついたし、復帰後の仕事にも活かすことができました。

育休中に、同じように「TOEICを受けてみよう!」「もっと高いスコアを目指そう!」と思っている方の参考になれば幸いです。


ただ、繰り返しになりますが、育休中は睡眠と体力回復が最優先事項です。無理はせず、自分を追い詰めず、「ダメならそれでいいや」という気持ちで挑むことが大切だと思います。

自分の体調と相談しながら、良い育休ライフを!


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