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自分のペース

今年も気づけば最後の月の更新コラムとなります。
本コラムも2018年からスタートし気づけば5年が経過しました。
月に1回というスローペースではありますが継続できたことが有難いです。

私のキャリアコンサルタントとして発信する情報は、働く人に向けてだったり、就活学生に向けてだったり、その保護者の方の寄り添い方の支援であったり、採用側の企業人事の方向けだったりとこれまで様々な方へお送りしてきました。

発信するツールも色々な形で変化してきました。
今はnoteの場を借りていますが、以前は自治体から発信されるメールマガジンだったり、SNSだったりと形を変えてきています。
いずれにせよ文章での発信というのが私自身は一番多い発信の形であるように思います。

今回のテーマは「自分のペース」。
皆さんは今どんなペースで日々を過ごしているでしょうか。


仕事のペース

ネット上での情報発信は、投稿数が多いほど人の目に触れる機会が増えるため、広告としてはより簡潔な言葉で頻度を高く発信することが効果的と言われます。
そんな中このコラムは月に1回の発信としていて、一般的なSNS広告としての発信ペースとしては、全然見合っていないと言えるでしょう。

今は動画もショートでテンポがよいものが主流です。
広告は短い動画で次々と紹介され「続きはこちら」と公式サイトへ誘導されます。
私自身もインスタ等で色々な広告を目にして購買意欲を刺激されることが多いので、そんな流れに乗せられているのを感じています。

そんな中でもこのコラムに関しては、今のペースで毎回2000文字程度の文量に納めて毎月更新できるように準備をしています。

この文章量を多いと感じるか少ないと感じるかは個人差があるかもしれませんが、電車のつり革広告や新聞の見出しのように目にしたら一瞬で心をつかむようなものではなく、少し読む意識が必要な量ではあると思います。

このコラムは「自分の心に意識を向けてもらう」ことを目的にしているので、自分の中ではこのくらいのボリュームが適当であると判断しています。
更新頻度を多くすることは、なかなか他の業務との兼ね合いもあって難しいですが、ある程度のボリュームのある文章なので推敲して整えてアップするまで時間をかけていることもあるので、今のペースで良いと思っています。

いずれにせよ様々な見解はあるので正解は分かりませんが、この業務に対して自分でペースを考えて決めているということが、とても大事なことだと思っています。

周りのペースに合わせる仕事

仕事をしている中では「自分のペース」で働くこと自体が難しいという人も多いかもしれません。
業務に寄って別の部署を介していたり、別の会社に依頼していたりするような業務は多いので、自分だけで完結する仕事なんてほぼありません。

どんな業界であれ、何かしらの期限や締切、納期に追われてみんな働いているような気がします。
なので多くの人はそもそも自分のペースで働くという感覚もないという人もいるのではないでしょうか。
毎日時間に追われている状況は自分のペースどころではありません。

仕事というのは周りの期待に応えていく性質から、自分のペースというよ受け身な対応に日々追われる感覚になりやすいようにも感じます。
そうするとどんどん周りのペースに合わせた働き方になってしまうので、周りに翻弄されて多忙な人が割と多いように感じます。

周りに合わせているのに自分勝手?

なぜか周りから翻弄されて自分のペースなんて考えられない人ほど”自分勝手でマイペース”というレッテルが貼られてしまうという現象が起こります。
そういう人は、自分がマイペースで自分勝手だなんて自覚はありません。
むしろ、周りに合わせて頑張っていて余裕さえないかもしれないのです。

他部署や取引先などの対応に追われている”忙しそうな人”は、自分のペースで働いているとは言い難いです。
そんな忙しそうな人に対して、「頑張っているね」と好印象に受け取ってくれる人は、残念ながらあまりいないでしょう。

忙しそうな人の態度は、”自分のペースを守るための防衛行動”であると周りの人は思っています。
「忙しいから話しかけないで欲しい」「仕事を頼まないで欲しい」という無言のネガティブメッセージとがそこにはあります。
だから本人は周りのために頑張って立ち回っているとしても、その仕事の内容ではなく、忙しそうにしている態度に対して「マイペースで自分勝手な人だ」と周りに思われてしまうのです。

忙しくしている本人からしたら、「そんなつもりはない」と思われるかもしれません。ただ「忙しいことを分かって欲しい」という思いは、少なからずあるのではないでしょうか。
厳しい言い方をすると、そんな頑張りを褒められるのは新入社員から入社5年目くらいまでが限度だろうというのが客観的な捉え方でしょう。
なぜかというとそんな働き方は、一生懸命さはあっても視野が狭い行為だからです。

自分のペースで

自分のペースをつくることは、言い換えればコントロールすることです。
コントロールするには仕事の全体の流れを把握して、周りとの兼ね合いも踏まえた上で様々な判断をしなければなりません。
視野が狭い状態では判断すること自体が難しくコントロールすることもできません。

コントロールするには、自分の仕事はどんな経緯で今自分の目の前にあって、この後自分を通してどこへ向かっていくのか理解していることが必要になります。
きちんと仕事をコントロールしていくと自分のペースも自然と出来てくるように思います。

仕事量が変わるわけではないので忙しいことは変わらないかもしれません。
ですが目の前の仕事をこなすだけで精一杯だと思う時ほど、一呼吸置いて周りの状況を見てみると良いかもしれません。
もしかしたらあなたを助っ人してくれようとしているのに声をかけられずにいる人が近くにいるかもしれません。

心地よいペース

実際のところ、自分のペースってなかなか捉えづらい気がします。
けれど仕事に関しては”コントロールできているか”という感覚で考えるとなんとなく掴めるのではないでしょうか。
締切に追われたり、周りから急かされることが多い時の働き方は、残念ながらコントロールできているとは言えないでしょう。

むしろ時間を味方につけた働き方ができるようになってくると自分にとって心地よいペースで働けるのではないかと思います。
それは仕事だけに限らない話です。

自分で自分の人生をコントロールする意識が、自分軸で生きることに繋がり
自分のペースとなって心地よい生活になるのではと思います。

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