猫ちゃん大好きブログその9「岸田賞とエヴァ」


お疲れ様です。コンプソンズ猫ちゃん大好きブログです。金子鈴幸です。
岸田國士戯曲賞が「該当作なし」となりちょっとしたボヤ騒ぎになってますね。

やっぱりあれですね、「演劇界の芥川賞」とか言われてますが、「演劇界の直木賞」ってないですよね。
そういうのが今回のボヤに繋がってるような気がしますね。
「戯曲の文学性」を問うものであったり「作家賞」としての意味合いもあったり、「演劇界を盛り上げる」意味も当然ある。演劇の色んな面を一手に引き受けすぎなのかもしれません。

根本宗子さんが「岸田戯曲賞、カッコいい賞と思わせて欲しかった!」と言っておりますが、たしかに、2005年に岡田利規さんと宮藤官九郎さんが同時受賞って賞としてかなりカッコいいですよね。
そういう直木賞(大衆文学)芥川賞(純文学)的な棲み分けがないのがカッコいいというか。いいもんはいいぜって言ってる感じ。
だからそれはそれで良さがあったし、まだどこかにあるんじゃないでしょうか。
賞として運営が模索している感じも好きです。全作無料公開とか、慣れちゃってるけどよく考えたらすごいですよね。

でも確かにここ最近はモノローグ作品の興隆から、「ちょっとどうしよう」みたいな感じの受賞が多い気がしますね。

というか、「カッコいい人」があんまり演劇をやらなくなってるのかもしれないですね。
常田大希さんのような。
常に常田さんになりたいですね。
King Gnu
キングヌーって打つとすぐにKing Gnuって出てきてくれる。
ありがたい。
初めて使いましたが。

最近は「何を見ても何かを思い出すと思う」の稽古が始まりました。
わりかし順調です。
ただ意外と時間があまりないので焦っています。頑張ります。

最近面白かったものは「シンエヴァ」でしょうか。
やっと終わりましたね。
面白かったです。
間が空きすぎていて、けっこうギリギリのタイミングだった気がします。来年だと「そういうのもういいよ」となってそうでした。

考えれば考えるほど、いい映画だなと思います。
今更ですが、これだけ金と時間をかけた壮大なプロジェクトが結局「私小説」であることってすごいですね。
最後の20世紀文学なんじゃないでしょうか。
「自意識」の問題はいつまでもつきまとうでしょうが、それどころではないマイノリティの声とか社会状況とかあるので、「自意識」所謂漱石以降の「青年の問題」を扱う作品って減っていくんじゃないでしょうか。
しかし私は一応青年ではあるので、この「色んなことに無自覚でいられる」立場からしか出発できない。
どんなアプローチで真に新しい作品を作っていけるのか、考え中です。
今回の作品はわりとその萌芽がある気がしています。「自分の文体」を獲得しつつあるのではないか?という気がしています。

まぁ大した結果にならず終わる可能性もあるので、あんまデカイこと言えませんが。 
この辺で終わります。





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