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#18 生ごみはいつ「生ごみ」になるのか?

「生ごみ」って、どの時点でごみになってしまうのか、よく考えてみると不思議です。
生ごみは、もともとは食べ物です。
ついさっきまで美味しいりんごを包んでいた皮とか、ホウレンソウの根っこ、キャベツの外葉、魚の骨・・・食べ物としてキッチンに運んできたものが、まな板の上で剥かれたり、切られたりして「これはゴミ」と分けられた瞬間、「生ごみ」になります。
同時に、なんとなく嫌われる物に変わってしまいます。
一瞬前までは食べ物だったのに・・・。包丁をいれたところの片っぽの側はごみになってしまうんです。
 
でも、コンポストファンとしては、「生ごみってゴミなの?」と思ってしまいます。
 
コンポストをやっている方は、キッチンカウンターに生ごみ用の容器を置いている方が多いかと思います。
容器にはいっているものからは、食材そのものの匂いしかしません。りんごの皮からはりんごの匂い、コーヒーかすからはコーヒーの匂いです。ついさっきまで、まな板や食器の上にのっかっていたものばかりなので、“汚い”という感じはまったくしません。
 
一般的な「生ごみ」のイメージを決定づけているものって、いわゆる「生ごみ臭」ですよね。
ゴミ捨ての時に漂ってくるとイヤなものですし、ごみ収集の方には申し訳ないなと思います。
あの臭いは、生ごみをビニール袋に密閉した状態において、中身が腐敗したときに出てきます。 
私の4年ほどの経験の中では、コンポストのためにステンレスやホーローの容器に生ごみを貯めていても、密閉状態にはないためか、あの臭いが出てくることがまったくといっていいほど、ないんです。
(生の魚の骨や内臓など、そのものが強い臭いを持っているものは別です。その種のゴミがでたら、すぐさま、コンポストへいれてしまえば、安心です。)
 
そのせいか、今や、容器にためた「生ごみ」を汚いと思う感覚は全くなくなりました。
土を肥やしてくれる大事なものと思って扱っています。
(コンポストユーザーには「微生物にあげる餌」と表現している方も多いですね。)

そうなってくると、「生ごみ」って呼び方が気になってきます。
もう少し、イメージのよい呼び方をしてあげたいな~と。

ちなみに、英語では「food scrap」「kitchen waste」「kitchen scrap」「food waste」と呼ばれていることが多いですね。
 
こんな呼び方もあるよ、という方、ぜひ教えてください!
 
 

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