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日野自動車に行政処分、エンジン試験不正で

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日野自動車に行政処分、エンジン試験不正で

2022年9月22日、国土交通省は、日野自動車株式会社(以下、日野自動車)に対して、道路運送車両法に基づき、新たに4機種のエンジンの生産に必要な「型式指定」を取り消す行政処分を行ったことを公表した。日野自動車に対する「型式指定」を取り消す行政処分は、同年3月に続き2回目である。

国土交通省によると、日野自動車は、大型トラック・バス用エンジン1機種と、建設機械用の大型エンジン3機種において、排出ガス規制の試験基準を満たしているという技術的根拠がないにも関わらず、満たしていると評価して、不正に「型式指定」を取得していた。

日野自動車はこれを受けて「再発防止ならびに企業としての再生に向けて全社を挙げて取組む」としている。



▼Keywords

自動車排出ガス規制

自動車のエンジンから排出される、排出ガスに含まれる有害物質の上限を定めた規制。
大気汚染防止法、自動車NOx・PM法、都道府県条例などによって規制されている。
大気汚染防止法では、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)などが規制の対象となっている。
一酸化炭素は、人体に有害であるとともに地球温暖化の原因となり、炭化水素や窒素酸化物は、光化学スモッグの原因となる。また、粒子状物質は、発がん性や気管支喘息など人の健康への影響が懸念されている。


※コンテンツは弁護士が監修しています

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