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イギリスの登山家ジョージ・マロリーは「なぜ、あなたはエベレストに登りたいのか?」と問われて「そこにエベレストがあるから(Becoase it's there.)」と答えた。


こんな有名な逸話がありますが、ここで言う“エベレスト”がセルフコーチングでいうところの“ゴール”になります。


マロリーにとってのエベレストは人間におけるゴールなのです。


エベレストと同じく、ゴールもすでにそこに存在しています。ゴールとして認識できているかどうかの違いはありますが、誰もがゴールを持って生きています。


そして、マロリーが「ただそこにあるから」という理由だけでエベレストに向かって行ったように、私たちも「ただそこにあるから」という理由だけで常にそのゴールに向かって進んでいるのです。


正確に言うなら、なぜ向かって行ってしまうのかわからないけれども、我々の脳はそういう風にできているということです。(ホメオスタシス(恒常性維持機能)やサイバネティックスといった言葉を使って「ゴールに向かっていってしまう」という現象に名前をつけることはできますが、「なぜそうなるのか?」という仕組みそのものは未だに解明されていません。わからないけれども我々の脳は事実としてそういうカラクリになっているということです。)


“誰もが何らかのゴールを持っていて、無意識レベルでそのゴールに向かっている。”


まず、この事実を理解し受け入れてください。これだけで、セルフコーチングを8割がた理解したといっても過言ではありません。


セルフコーチングの理論自体はとても簡単なものです。難しく考える必要はありません。ですが、使いこなせばドン底から2年で1億円稼ぐくらいの結果は出ます。(これは実体験です。自分よりももっと大きな結果を出せる人は沢山いるかと思います。)


まずは、自分のゴールを認識することです。


あなたがいつも無意識に行なっていることは何でしょうか?心から喜びを感じられることは何でしょうか?


マロリーの身体中の細胞はエベレストの環境に耐えられるように変化していたことでしょう。エベレストを登りきる脚力、寒さに耐えうる体温調節機能、などなどあらゆる身体機能が“エベレスト”というゴールを持った瞬間に変化し始めたかと思います。また、エベレストに向かって行くことに大きな喜びも感じていたはずです。


我々人間はゴールに適した生体へと進化する動物です。だからゴールに向かえば高いパフォーマンスが発揮できるのは当然です。


しかしながら、人間は進化の過程で“我慢”という能力も獲得してしまいました。自ら権力者が用意した歯車の一部に成り切り、我慢してゴールとは関係のないことをやり続けている人もいます。


我慢している状態というのは、生体がゴールに適した変化をしようとしているところに無理やりブレーキをかけているようなものです。「喜びを感じられるのは土日の休日だけ」といった状態だとすれば、月〜金は無駄にブレーキを踏み続けているということです。当たり前ですがそんな状態は身体への負荷も大きく、精神的にも疲れます。川の流れに逆らうのではなく、川の流れに身をまかせる。自分に合った人生を送るべきです。


マロリーのようにゴールに向かって生き続けられるよう自分をコントロールしましょう。まずは我慢をやめる(我慢をしなくても良い状態を作る)ことです。




…と、まあ、ここまでが一般的なコーチングの考え方かと思います。


一般的なコーチング理論は「やりたいことをやりましょう。そうすれば高いパフォーマンスが発揮できます。」「コーチングセッションではやりたいことが見つかるような質問・傾聴をします。」「会話を通してあなたの自発性を引き出します」といった感じでしょう。(ざっくりした説明になっています。詳しくは各コーチング団体の専門のコーチにご質問ください。)


苫米地式コーチング(以下、苫米地式)では、これを良しとしていません。良しとしていないと言うよりは、そういったコーチングを始める前に大前提として心得ておかなくてはいけないことが抜けているのはヤバイと考えてます。


苫米地式では、“人間は皆何らかの洗脳状態にある”という前提からスタートします。


「洗脳されている」ということは、つまり別の誰かに都合の良いように思考を操作されているということです。


我々は皆、何らかの中毒状態にさせられていると考えればわかりやすいかと思います。


アルコール中毒者は心からお酒が好きです。薬物中毒者も心の底から薬を欲しているでしょう。そんな彼らが自発性を引き出され、心からやりたいことをやり続けたのなら、どんな人生が待っているでしょうか?


中毒者はやりたいことを断ち切らなければいけません。もし、しっかりと知識を持っている医者なら(医者でなくても)お酒や薬物をやめるように言うでしょう。


洗脳状態も同じことです。自発的になればなるほど権力者に依存し搾取される関係が強まるだけです。“欲望”や“恐怖”を利用されて権力者の都合の良いようにコントロールされている状態で、自発性を引き出すと言うのは洗脳状態を強化することと等しいのです。


コーチングを受けても効果が出ないことが多いのは、多くの場合が中毒症状を強めているだけだからです。アルコール中毒者にお酒を与えているようなものです。まあ、一時的に本人は幸せかもしれませんが…


拝金主義、年功序列、親の教育、会社のルール、メディア洗脳、TV中毒、糖質中毒…


上げればきりがないのですが、生まれた瞬間から他人の都合の良いように何らかの形で洗脳を受けています。誰もが洗脳を受けているだけではなく、自分自身も他人に対して無意識に洗脳行為を行ってしまっています。


洗脳という言葉は目を背けたくなる言葉ですが、それだけ身近に存在するのです。利己的な行為は相手からしたら全て洗脳行為です。また、良かれと思って行った利他的な行為も、その人自身が騙されていた場合は間接的な洗脳行為にあたります。例えば、親の教育は大抵の場合は、子供のために利他の心で行なっていることだと思いますが、親自身が古い価値観に洗脳されていた場合、それは利他的な行為であっても洗脳行為になるのです。(良かれと思ってやっていることが洗脳の連鎖を生んでいるという悲しい現実に目を背けてはいけません。)


我々の脳は、洗脳によって喜びや安心を感じられるセンサーが壊れてしまっています。


各種洗脳によって権力者に搾取されるような奴隷の思考が出来上がっていた場合は、やりたいことをやって高いパフォーマンスを発揮できたとしても、良い結果にはなりません。搾取される量が増えるだけだからです。


誰もがゴールを持っています。しかしそのゴールは他人に植え付けられた偽のゴールである可能性が高いのです。この前提を無しにコーチング及びセルフコーチングは実行すべきではありません。


自分が入り込んでしまっている権力者による搾取構造がいくつかあるかと思います。まずは、今現在自分がどういうことで搾取されているかを列挙してみると良いかと思います。


★まとめ★
・すでに誰もがゴールを持っている。
・人間はゴールに適した生体へと変化する。そのためやりたいことをやっている時はパフォーマンスが上がる。
・やりたいことをやれ。とりあえず我慢することをやめること。(我慢しなくても良い状況を作ること。)
・ただし、やりたいことをやる前に、そのやりたいことは他人の都合よいように植え付けられたものではないか疑う。
・脱洗脳する。中毒症状を治す。
・権力者による搾取構造の枠から抜け出すことで、搾取されている時とは比べ物にならない結果を出すことができる。

脱洗脳(中毒症状の完治)のやり方は次の記事で!↓


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