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【メンバー紹介】はじめまして、遠又 香です。

はじめまして。ここまでたどりついてくれてありがとうございます。
このnoteでは、Compath創業者・遠又 香についてご紹介します。


これまでどんなことをしてきましたか?Compathにたどりつくまでの経緯を教えてください

1990年に東京で生まれ。幼少期は、モスクワで過ごしました。
15歳の時、アラスカに単身留学。2000人の小さなまちで、自然が恵まれた環境。そこで1年間生活をすることで、"環境問題"について興味を持ちます。
「便利になることって正義ではないのかも」

山に囲まれた本当に美しい町。映画館に行くにはフェリーで4時間の旅が必要に。
(撮影:Mark Kelly)

大学に進学後は、様々な人たちの出逢う中で、"教育"や"キャリア"の領域に関心を移し、教育系の研究室やNPOで日々、活動していました。
学びの領域で仕事をしようと決めます。

2013年、ベネッセに入社。平日はベネッセで、進路情報誌の編集者として働きつつ、休日はプロボノとして、教育系NPOで代表理事として活動。
私の人生の中で、最もアクティブに朝から晩まで活動をしていていた時代でもあり、最も人生に悩んでいた時代でもあります。教育に携わる活動は楽しいし、魅力的だけど、本当にこの路線でいいのかな・・・?と考え続けた日々。

高校生と話す時間は大好きだった一方で、組織を作ることの難しさを日々感じてました。

2016年、一旦、好きな「教育」の世界から離れようと決意をし、外資系コンサルティングファームに転職。働く人にも恵まれ、たくさんの刺激を受ける一方で、ちょっとずつ仕事に対する自分のワクワク感が減っていることにも薄々気付いていました。そして、半端な気持ちでは、生きていける世界でもなさそうだなぁーと。

そんな時、早紀ちゃんと偶然休みが重なり、デンマークの旅へ出ます。

そこでフォルケに一目惚れ。

「あーそういえば、わたしこういう場所好きだったわ。」
何を見ても感動の嵐。自分の中から衝動が湧いてくる湧いてくる。
やっぱり好きなことをやりながら生きていきたい。
そこから、いまのCompathの活動につながっていきます。

衝動が湧き出ている様子の2人。いい顔してるでしょ?

Compathの素敵なところはどこですか?

ありたい姿と自分たちの姿を一致させようと努力をし続けているところ。

Compathのコアな価値観として、Inner Sustainabilityという言葉があります。社会のために、組織のために、頑張ることはとっても大事だけど、まずは、”わたしとあなたの心地よさ”を大切することが大事だよねという考え方です。
自分が心地よいと感じるからこそ、周りにも目がむくし、社会にとっての心地よさも考えられるようになると思うのです。
デンマークで一番衝撃を受けたのは、個人の豊かさが社会の豊かさに必ずつながると、一人一人が本気で信じていたこと。
その考え方やあり方をCompathでも大切にしたいと思って、事業を立ち上げ、日々活動をしています。

けど、実際に働いてみると、めっちゃ難しいな・・・!って。笑
人と常に向き合うお仕事なので、気づいたら、身を削っていることもたくさんあります。
Innner Sustainability 大事と言いながら、全然、自分たちのこと大切にできてないじゃーんという事態はよく発生します。
それでも、ちょっとした違和感を覚えたら、立ち止まって、話し合う時間をとるようにしています。

その結果、2人で始めたCompathも、コアで働いてくれるメンバーも増え、過去のプログラムの卒業生もサポートで入ってくれるようになりました。
全部を自分たちだけでやり通すのではなく、”ひらきながら”、個人も、組織も、持続的に生きていける方法を模索しています。

2人で始めたCompathに仲間増えました。いろんな人と手を繋ぎながら進めたい。
(撮影:清水エリ

何をしている時幸せを感じる?

「移住するなら美味しい水と泉質の良い温泉が近くにあること」と、夫婦で決めていた我が家。
東川町に移住してからは、毎週1回は必ず温泉に入っています。

また、ここ最近は小川糸さんの暮らし方に憧れている私。
月に何回か、”糸さんday”を作っています。

夜の22時には寝て、日の出と共に起きる。
11時くらいまで仕事をし、ブランチを食べる。
家のことを少しして、16時くらいに温泉入って、その日の活動は終了。
ゆっくりご飯を食べて、また寝る。

その繰り返し。
自分の心地よいリズムで生きているなぁと感じる時が一番幸せです。
早く寝て、早く起きて、ゆっくりお風呂入って、好きな人とゆっくりご飯を食べる。
そんな日常が愛おしくて、幸せなので、それが守れるように働けるといいなぁと思っているのがこの頃です。

私のバイブル。心がざわつきときは温泉宿でこの本を読んでいます。

どんな願いがありますか?/どんな未来を描いていますか?

自分にも、他人にも、優しくあれる社会にちょっとでも近づけたい。
あと、凸凹を活かしあおうぜ〜!という社会であってほしい。

人は不完全。なので、人が生み出す仕組みももちろん不完全です。
だから、アップデートし続ける。
そして、そのアップデートには多様な目が必要。
仕組みがオープンであればあるほど、きっと面白いことが生まれるはずです。
ただ、社会の中にある色んな仕組みをアップデートしたいと思うためには余白が必要です。
その余白を作り続ける一つの方法が、Compathのような学び舎だと思って活動しています。

仕組みが変われば、人も変わる。
人が変われば、また仕組みも変わる。
Compathをつくることが、そんな循環を生み続ける一助になれたら嬉しいなと思っています。

いろんな色が混じり合う世界でありますように。
(撮影:清水エリ

最後にCompathに関心がある方にメッセージをお願いします。

デンマークのフォルケホイスコーレと出逢ってから、早5年。
衝動のまま動いていたら、あっという間に時が過ぎていました。

描いた通りになったこともあれば、全然違う形で現れたものもあります。
そして、想像を超えていくことがたくさんあって、とっても楽しいです。
一緒にCompathをつくってくれる仲間にも、わざわざ足を運んでくれた参加者にも感謝しかありません。

学び舎をひらいてからの2年半で学んだのは、人が集まれば、豊かな学びは勝手に動き出すということです。
そのくらい、人は誰しもがかけがえのない存在であり、物語を持っています。
人ってこんなに個性的なんだ!と日々、感動しています。

今の時代、Compathは、まだまだ気軽に足を運べる場所ではないかもしれません。
それでも、自分の感性を取り戻したい。
誰かとこれまでの人生について共有したい。
そんなことを思った時は、重い足を少し動かして、Compathに遊びに来てください。

(編集:目黒景子)

経歴プロフィール

遠又 香(Kaoru Tomata)
1990年、東京都生まれ、慶應義塾大学総合政策学部卒。15歳のときにアラスカの2000人の村に単身留学。大学時代は高校生、大学生向けのキャリア教育を提供するNPO法人で活動。大学卒業後は、ベネッセで高校生向けの進路情報誌の編集者として働いた後、外資コンサルティング会社に転職。日系企業の働き方改革支援プロジェクトや教育系のNPO法人のコンサルの仕事に従事。2020年4月に株式会社Compathを設立。2020年7月より北海道東川町に移住し、デンマークのフォルケホイスコーレをモデルとしたSchool for Life Compathという大人の人生の学校を運営している。

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