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【メンバー紹介】 はじめまして、松尾 明子です。

はじめまして。
ここまでたどりついて下さりありがとうございます。
このnoteでは、Compathメンバー 松尾 明子についてご紹介します。

これまでどんなことをしてきましたか?
Compathにたどりつくまでの経緯を教えてください


幼少期は、うなぎで有名な浜名湖のほとりで育ちました。

実家周辺の静かな湖と小山の景色には、いつも癒されています

今思えば、Compathに関わる原点だなと思うのは、幼少期に、自分が集団が苦手だったことと、先生たちに恵まれたこと。「自分らしさ」を出せず、生きづらいなぁと思っていたことが、今らしさを大切にしていることにつながるし、先生たちの関わりで、自分のできることや可能性が広がった実感は、今の学校づくりや周囲に向き合うスタンスに活きています。本当に私は、先生に恵まれたんです。節々で、先生たちが「やってみなよ、できるできる」と言ってくれたことで、無理だと思っていた学校に入学できたり、生徒会に挑戦できたり、自分の人生がぐっ、と広がりました。

高校〜大学は、興味のあることにひたすら飛び込んだ期間です。印象的だった出来事のひとつは、高校2年生の時の「World Leaders Summit」。ほぼ英語が話せないにも関わらず、運良く日本代表に選ばれてしまったので、、他の国からの参加者から「なんで君は(お金がある)日本人なのに英語が話せないの?」と言われ、日本の恥を晒してしまった、とひどく落ち込む、悔しい体験でした。

ただこの悔しさがバネとなり、大学は、シアトル留学、アジアでの建築ボランティア、仲間5人との世界一周など、とにかく世界を駆け巡りました。好奇心に加えて、自分の価値を高めようと必死にもがいた結果の行動なのかなと振り返っています。

もう一度行きたい街、バルセロナにて。ともに世界一周をした、だいすきな仲間たちと

卒業後は、リクルートへ。主に、住宅相談所のアドバイザーとしての業務、プロモーション企画業務を経験しました。今の社会人としての自分の基礎となる、かけがえのない経験をさせてもらった場所です。

はじめてこの期間に「自分」と真正面から向き合った気がしています。仕事でも結果が出なかったり(結果が出ても、自分でそう思えない)人間関係がうまくいかなかったり、苦しい時期も長かったのですが、この期間があったからこそ、自分とは?そして、この自分でどうやって人と関わっていくのか?を真剣に考えました。乱れた自分を立て直そうと、心理学や東洋医学、自分を整えるあれやこれやに手を出し始めたのも、この時期です。

そして、ようやく辿り着いたのが、デンマークの「フォルケホイスコーレ」。バックパックの延長線ぐらいの気持ちで飛び込んだのですが、フォルケでの日々は、予想を遥かに超えていて。「〇〇が学びたい」という自分の一言から、授業が作られ、学びたいことが学べる。忙しさや仕事上での肩書きから、見えにくくなっていた自分の気持ちに気づける。

「なんだこの最高の学校はー!」って、心の中で叫んでました。さらに、フォルケを取り巻く「誰もが学びたい時に学べる、デンマーク社会(経済的な補助、立ち止まる・変化することを承認する雰囲気)」にも、ものすごく感動しました。
(デンマークでの経験は、個人のnoteにまとめていますので、よかったらご覧ください)

「Walking&Talking」という、ひたすら散歩する授業

デンマーク出国前に、会社は退職し、帰国後はフリーランスとして、様々な事業に関わりました。特に熱を注いだのは「食卓からWell-beingを」をコンセプトにした 生活共同体 TSUMUGI を立ち上げ。「サステナビリティっていうけど、どこから始めたらいいのかわかんないよね、ひとりじゃ善い暮らしって続かないよね」という気持ちから、仲間とスタート。畑や田んぼをみんなの共有資源(コモンズ)としてシェアしたり、分からないことはみんなで調べたり、仲間たちと協力しながら、豊かな生活・社会を探究するコミュニティです。

様々な事業と、暮らしの探究の中で、どんなに社会に良いことをしようと思っても「自分がサステナブルな状態でなければ続かない」と実感。「私のサステナビリティとは?」と自己探求の末、私にとっては、誰しもがこの問いを考える、自分を探究できる場をつくることが幸せだと感じ、Compathに辿り着きました(やっと 笑)。

2021年夏のワーケーションコースに参加者として参加し、私も一緒に学校をつくりたいと願い出て、今ここにいます。

Compathの素敵なところはどこですか?


Compathで働くことが、それぞれの人生でやりたいことであること。
創業者である遠又・安井の「やりたい」という気持ちがあり、中村も私もCompathに関わることが幸せで、心からやりたくてやってることが気持ちがいいなと感じています。たまに「本当私たちって、本当オタクなんだな」って思う瞬間があって(どこでも付箋を取り出してきて、自己探求を始めちゃう感じとか)。

それぞれが心から好きなことをやっていて、無意識にやっちゃう行動がCompathには詰まっていると感じています。

そして、やりたいこと・想いは変化していくもの。それを互いに定期的に聴き合って、柔軟に関わり方・組織も変わってきていることが誇らしいです。

年末のコアメンバー合宿。振り返り・ビジョニング、とにかく楽しかった…

コアメンバーの他にも、校舎づくりを様々な方々の意見を民主的に汲み取りながら進めてくれる建築チームや、一緒に広報・コース運営に携わる卒業生、地元のみなさん等、様々なバックグラウンドの方々が、Compathに関わることに意味を持ち、楽しんで関わってくださっているこの環境が幸せだな、と日々感じています。

何をしていて、幸せを感じる?


その人らしい瞬間を感じた時。これは、自分にも周囲にも。幸せというか、無理がなくて気持ちがいい、パワーも感じるなって。人間生きてると、ついつい無理しちゃうこともあると思うんです。そして、小さいことでも、習慣になったものを変えるのってなかなか難しい。例えば、苦手な人に話しかける、いつも喋りすぎちゃうから静かにする、小さな行動なのだけど、変えるには勇気がいりますよね。

その勇気を感じると、「自分らしい」状態に近づこうとしている姿を感じると、私は感動するんです。私自身も、勇気を出して、自分らしい行動ができた時は、気持ちがいい。こういう変化に携わってる時に幸せだなって感じます。

2022年8月ミドルコース。一人一人「らしい」と感じる瞬間があり、幸せでした(撮影:野添直人さん)

その他で言うと、ジャニーズですね。洋楽しか聴かなそうって言われたりもするんですけど、そんなことないです(笑)
ストレートなメッセージや曲に純粋に励まされるし、幸せになるタイプ。
かっこいい顔面にも癒されるし「こうしたら人気出るのでは?」と勝手に、売り込み戦略を練る瞬間はフロー状態。人間探究もフロー状態でできます。
心理学、中医学、アーユルヴェーダ、マヤ暦… 。他者や自分をいろんな面で見るの趣味で、いろんなツール従えています。興味があったら、どうぞ「松尾の館」へ(笑)

どんな願いがありますか?


人も、自然も、サステナブルである状態。人間、根本、生きる意味なんてないよな、と思いながら、せっかく生きるんだったら、楽しく、無理なく、生きる人ばかりであってほしいなと。未来に生まれる子どもたちにも、生活を楽しんでほしいな、と願っています。

そして、自分が日々楽しくて、満たされているとしたら、きっと周囲にも目を配る余裕ができるはず。そうしたら社会や自然のサステナビリティも考えられて。結果的に自然も人間も持続可能な状態に近づくと信じています。

こんな願いがあるから、私はCompathで活動しているのだと思います。
サステナビリティは、まずは自分に「このままでいいんだっけ」「どんな状態が心地いいんだっけ」と問うところから始まります。問うためには、物理的にも精神的にも「余白」が必要だし、いろいろな問いを持つためには、いろいろな価値観に触れる交流・体験が必要。ここでの学びが、ひとりでも多くの必要な人に届きますように。

余白があり、様々な価値観に触れられる街 東川町(撮影:清水エリ

最後にCompathに関心がある方にメッセージをお願いします。


関心を持ってくれたことが嬉しいです。本当にありがとうございます。
今、あなたが関心を持ってくれたのは、どんな背景からですか?
どんな暮らしをしていて、どんなことを考えて、どんなことを悩んでいたりしますか?
ぜひ聴かせてほしいです。そして、私も話したいです。

フォルケホイスコーレの創始者 グルントヴィさんが使っていたという「Oplysnig(灯りをともすこと)」という言葉が大好きです。
ひとりひとりが心に灯りをともし、互いに照らしあい、影響を受けあって、共に成長していくことが、教育の本質、だと彼は言います。

もしCompathを通して、近い未来、あなたに出会えたら、私はきっとあなたに照らされる。いてくれることが、私やみんなの学びや気づきになります。私もぽっ、と暖かな灯りを照らせるように、準備しておきます。

来てくれるだけで、OKです。
どんなあなたでも、あなたらしいことが、私の幸せ。
たまには、長い人生、ちょっとおやすみしましょう。

(編集:永松 剛)

経歴プロフィール

松尾 明子(Meiko Matsuo)
1991年静岡県生まれ。青山学院大学卒。新卒で、株式会社リクルート住まいカンパニー(現・株式会社リクルート)に入社。住宅相談アドバイザー、企画プランナーとしての経験を積み、2020年退職。卒業後は、デンマークのRønshoved Højskoleへの短期留学、生活共同体TSUMUGIなど、複数プロジェクトの立ち上げを経験。現在は、北海道東川町にあるSchool for Life Compathにて学校づくりに熱を注ぎながら、広報・企画フリーランスとして活動中。


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