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雨水 第5候・霞始靆(かすみはじめてたなびく)

土が潤えば霞もたなびき、花も咲くわけですが、雨水の前の日、脱水症状となり出先で車を置いてタクシーに乗り換え、病院へ駆け込みました。

温かで霜も降りず、雪も降らない冬に、身体はちゃんと休めていなかったようで、春となって動こうとなったら水が足りなかった!ぐるんぐるんと世界が周り、気持ちが悪くて、、、水が足りない植物の気持ちがわかりました。

雪は大地に水を少しずつ少しずつ湿潤させるようです。雪国で生きる生命は雪に守られながら芽吹いてくるのでしょう。でも今年のように雪がないと、事を急いでしまって、どこかで影響が出てきそうな気がしてます。植物の方が順応性高いかもしれないのですが。


さて、そんなことがあった翌週の代官山で、身体が喜ぶ食事を友人に振舞ってもらいました。お天気も良くて、二階の窓から吹き込む風も気持ちよくて。

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中国茶と点心がメインの、丁寧なゆっくりとした時間。

うるいや春野菜といろんな柑橘のマリネは、うるうるとプチプチで春そのもの。点心は一つ一つほのかに春霞の甘い香りが立って。

野に出て風や木の香りや花をいただく感じでした。
自然の恵みを大切に膨らませ、風ごと季節や植物の精霊といただく、
供食という感覚。

なかなかこういうことはないなあと思います。

まん頭のようにふっくらとした初春のときを、
ありがとうございました。


 ふっくらと 鼻腔くすぐる おまん頭 テーブルわたる 野つかさの風



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