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ことのはいけばな

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花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。地軸の傾いた地球に乗って、太陽の周りを一巡り。花を立て言葉を立てて、遊行します。
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ことのはいけばな 立冬 第57候『金盞香』

ことのはいけばな 立冬 第57候『金盞香』

 「金盞」とはなるほどと思う。昔、中国では、スイセンの花の真ん中にある黄色い部分を黄金の杯(金盞)に、白い花弁を銀台にたとえて、「金盞銀台と呼んでいたそうだ。水仙の副花冠(コロナ)が「金盞」にあたる。

    水仙の金色の盃なみなみと秘める香りのたぷんと揺れて

ことのはいけばな 立冬 第56候『地始凍』

ことのはいけばな 立冬 第56候『地始凍』

猿オガセ幹を伝ってどこまでも静かに枝を大地に返す
地衣類のはたらきなくばこの森のミタマノフユは目覚めぬものを

ことのはいけばな 小雪 第59候『朔風払葉』

ことのはいけばな 小雪 第59候『朔風払葉』

小雪となって12月、描くキャラはみんな寝ている。
みんな冬眠の時期なのだろう。北風が払う落ち葉の下で命は守られ春を待つ。

『古代緑地』という絵本シリーズは、ここでしっかり休んでまた始まる予感。