子守弥平

『こもり やへい』と申します。コッソリ身体の不自由な40代中年です。自身や家族・友人・…

子守弥平

『こもり やへい』と申します。コッソリ身体の不自由な40代中年です。自身や家族・友人・知人が体験した,本当にあった「怖い話」「ヒトコワ」「不思議な話」読んでいただけましたら幸いです。あと、youtube配信をされている方々にも応援として,実話怪談を提供しております。

最近の記事

【実話 体験談-短め-】紫の傘の女

妹の体験談です。 私達が育ったところは、 一応2車線の県道が通っているだけの、山奥の集落です。 30数年前、 妹と私が通っていた小学校の帰りに体験した話とのことです。 ある雨の日、妹は前日に熱を出し小学校を休んだため、 放課後に一人残って補習を受けました。 すっかり帰りが遅くなり、外は薄暗くしとしと雨が降っていました。 とにかく早く帰りたくて、傘を差し急いで外に駆け出しました。 山を切り崩して作られた、だだっ広い運動場の横の歩道を越えたころ、 前方に女性が見えま

    • 【実話 怪談】怖くない二話。

      ①やっと視た! 友人から聞いた話です。 山本(仮)くんは 「霊が視たい」と、ずっと思っていたそうです。 朝早くから日付が変わる寸前まで働き詰めの毎日。 そんなブラック企業に勤めていた山本くんは、 心身ともに疲弊していたようです。 おかげで毎晩のように金縛りには遇っていたと。 ストレスのせいで眠りも浅いでしょうし、 身体は疲れていても脳が寝ていない状態であると、 金縛りになりやすいと言いますから。 そんなある日、いつものように金縛りになりました。 するといつもと

      • 【実体験 怖い話】○○物件に棲む。

        大島てるに載っていませんが、 私の住む団地、かなりの物件です。 ①なぜ選んだ? ある朝の早よから警察がやってきて、 知らない男性のハガキ大の簡単な似顔絵を見せ、 「この人知りませんか?」 と訊ねられたことがありました。 後にわかったのですが、 住人でない方が、当団地から飛び降りされたとのことでした。 簡単な遺書もあったとか。 (しばらくはご遺体のあった場所を避けて通っておりましたが、慣れてきた今は気にもしなくなりました。) 警察は、この男性の身元が分からず、 この

        • 【実話人怖】怒涛の10日間

          20年ほど前、調理師の仕事をしていましたが、当時の職場を退職し新たに採用されたある大きな居酒屋での話です。 そこで調理担当として働くその初日のことです。 その居酒屋は、広いホールのような店の中に、炉端、中華、串揚げ屋、焼き鳥屋などの専門店ブースが個別にあり、 どのお店の席に座っていても、ホール内すべての専門店の料理が注文できるというフードコートのようなお店でした。 どの専門店も店主と調理担当の2人態勢、 ホール担当者が10人ほどいて、あちこちの専門店ブースを回りお客様に

        【実話 体験談-短め-】紫の傘の女

          【実体験 不思議な話】ゴミ山の記憶

          40年くらい前、2~5歳頃だと (年齢が定かでない) 思います。 いまは楽しく貧しい一人暮らしですが、当時は山村の少し裕福な家庭の子供でした。 父,母,祖母,妹、私の5人暮らしでした。 私が中学生の時、父が事業に失敗し母と離婚するまでは思えば贅沢な暮らしをしていました。 その当時の裕福さとは全くかけ離れた不思議な「記憶」がはっきりと残っています、 どこかの広大な集積場のゴミの山をブルドーザーがゴゴゴゴと轟音で動きまわり、ごみを集めては潰しています。 そこに、タオルでほ

          【実体験 不思議な話】ゴミ山の記憶