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災害リスク(水害)がある地域だけど、移住の予定はない、我が家流の防災について。





本気でお家の防災対策を考えるなら、

・災害のリスクの低い地域や土地に移住する
・耐震対策を考えた家に建て直す、リフォームする
・安全性の高い地域にセカンドハウスを持つ
・キャンピングカーや移動可能な家に住む

など方法はあるかと思いますが、なかなかどうしてそうフットワーク軽く対応できる方ばかりとは限りません。住み慣れた土地、住み慣れた家、大切に感じている地域コミュニティの存在や経済的な理由など、災害のリスクを理解した上でも住み続けたいとお考えの方も多いと思います。

かくいう私も、防災備蓄収納アドバイザーとして活動し日々家庭の防災対策について考え啓発している身ではありますが水害リスクが高い土地に住んでいます。防災の勉強をはじめる以前に購入し以後12年住み続けている家、浸水したら3m近くの被害想定も出てますが、そう簡単に手放すことは考えにくいものです。


それに、水害リスクが高いからといって、水害以外には強かったり、利便性が高かったり普段の生活には全く問題ない土地ですので地域の方がこぞって引っ越していかれるというものでもありません。


なら、このような家の場合は災害が発生するまで防災のことは考えず過ごしていればいいのでしょうか?


いやいやいや、そういう話でもないと思うんですよ。やはり、災害で何より大事なのは、あなたやわたしの命、そして家族と家族のための健やかな暮らしを維持に必要な住まい環境だから。

起こらなくても、いや起こっておしくない災害ですが、いざという時に備え自分なりのベストを尽くしご自身と家族を守れる。そんなお家にした方が断然良いのではないかと思うのです。

防災備蓄収納は一日にして成らず。とはいえ、我が家もまだまだ完璧な防災邸ではありませんが日々の暮らしと共に、お家も整えております。


ここからは、我が家の牛歩の歩み、防災Before→Afterをご紹介させていただこうと思います。何事も積み上げが必要なのでコツコツとまいります。



ゆっくりゆっくり進んでおります


我が家の防災対策事例Before→After:壁付けの棚がなくなった理由


落下物があるという発想がなかった収納、2016年。


2016年頃の仕事部屋。

家族3人でシェアする部屋、PC2台も置いて省スペースだったこともあり棚には書類や書籍も収納してました。

同じ年、東日本大震災後の仮設住宅を整理収納応援サポートさせていただいた後、部屋の落下物が気になるようになり棚の使い方を少しずつ変えていきました。

先ず、棚に収納していた書類の整理からはじめました。
全て見直し、古くなっていると感じた情報書類やネットで調べれるような情報系紙ものはサクサク処分。顧客管理系書類など依然必要な書類は、低い棚や落下防止対策ができているスチールラックの棚に移動しました。


落下防止ベルトが施されたスチールラック


仕事場に神棚を設置した際は、落ちてきても大丈夫な状態にすることで対策を整えました。神棚自体は木ですが、とても軽く落下時の損傷も問題ないと判断。気になる白榊立て(しろさかきたて:神棚に祭る白い花瓶)は割れると怖いので常に座っている席から離れた場所に設置し、美術館でも使用されるミュージアムジェルで棚と密着させることに。


ミュージアムジェルつけると簡単に落下しませんが、取り外すこともできます。

最終的には、棚自体を壁から撤去することに成功。災害時の状況を考えると棚の在り方も変わります。そして、防災備蓄収納を軸に考えると、所有物の取捨選択もこれまでよりスムーズにできるようになりました。



2023年より棚を撤去、2024年クロス張替えスッキリしたHOME OFFICE


不要なモノってそもそも何?


不要なモノとは
 ・特別な想いもなく所有しているだけのモノ
 ・所有の意味や目的が曖昧なモノ
 ・所有していることすら記憶になかったようなモノ
 ・「購入時、高価だったから」当時の価値だけに執着しているだけのモノ
 ・「知人友人にいただいたから」譲渡者の想いを重く受け止め罪悪感を感じているだけのモノ


などが挙げられます。

補足説明させていただきますと、モノの価値は外国為替のようなもので、その時のあなたの求める度合いによって常に変わります。購入時の値段が高かったとしても、今のあなたの暮らしはその価値に見合うものになっていない場合は、その価値はダダ下がってます。

譲渡者の想いが重たいだけのモノもよくみかけますが、譲渡者の想いはモノに憑依はしません。お菊人形のように夜な夜な髪の毛が伸びるようなこともありません。譲渡者のあなたへのお気持ちはお気持ち、モノはモノ。分けて考えていただいたらよいと思います。

ひょっとして家に来た時にいただいたモノがなくなってたら気分を悪くされるのでは?と気を揉む必要もありません。 モノはいつか、壊れたり汚れたり劣化したりして使えなくなるものです。

あなたの想いも好みでもないものをいつまでも所有させられる罰ゲームでもないので、譲渡者のあなたへのお気持ちだけに焦点を当て、機会があれば返礼するぐらいの感謝の気持ちをあなたの中で育てていれば大丈夫です。


感謝の気持ちをご自身の中に育てておく



主に過去に執着されているモノや未来で使うかもと不安に駆られる場合のモノが多いですが、大事なのは現在のあなたがそのモノを必要としているか否かです。



手離して後悔した理由


捨てたら、あとで後悔した!なんてこともよく耳にしますが・・・。それは、手放す際に執着もろともスッキリ剥がしきってないからです。言葉を変えると覚悟が足りないまま曖昧な理由で、そのモノと決別したから後悔するのです。

失敗するかもと後悔するのがお嫌なら、そのモノととことん向き合えばいいだけなのです。向き合う時間をしっかりとって、そのモノとの今を考えてみてください。



自分にアポを取り、モノと向き合える時間をつくる



後悔しない手放し方


後悔しない手放しには、時間が必要です。

モノと向き合う時間のつくり方


そして定期的(3か月~半年に1回程度)に箱を開けてみて、今のあなたにとって【 必要なモノなのか?不要なモノなのか?とりあえず次回の向き合う時まで保留したいモノなのか?】ご自身に問いかけてみてください。


それを繰り返していると自ずとそのモノとの現在の関係とこれからの関係が見えてきます。

例えば、今悩んでいるその服、10年後着てるあなたはイケてますか?ファッションのトレンドは回ってくるといいますが、全く同じサイズ感や色目で回ってきてるものではありません。時代時代に合わせ微調整し洗練されたものが巡ってきているので要注意です。

かくいうわたしも、悩んだモノは最短3日間~最長5年は決断を延長し続けましたがこの儀式のような行程を踏むと、ご自身とそのモノとの間の関係性に少しずつ変化が現れ、保留箱から復活するモノもあれば、後悔することなく自然と手放れしていきます。(大半は後者)


お片付けと防災備蓄収納は切ってもきれない関係

お家の防災をちゃんとしておきたいけど、
家が片付かないと備蓄品を収納する場所がない

その点に気をとられ、なかなか次の行動に移せない方がおられますが
そんな時はまず、水や携帯トイレ、防災リュックなど備蓄体積のイメージがつきやすくお家の防災備蓄での必須アイテムのものの中からはじめてみてください。



6畳の部屋に家族3人分30日分の水を備蓄してみるとこんな感じ。


↑30日分は多めですがwww 1週間分くらいなら2リットルのペットボトル15リットル/箱  4箱ちょっとですぐに家族3人分7日間分の飲料用の水が備蓄ができますよ。(※3リットルには生活用水は含まれていません)

 
お家の中の防災を軸に考えると、あなたの命や家族の安全に係わるものが最終の判断基準になるので、不要なモノか必要なモノかの選別ラインがクリアになっていきます。それ故に、整理が早く進みます。


ご家庭の防災備蓄収納は一日にして成らず。


防災備蓄は、お家の貯蓄みたいなものです。すでに家にある収納を活用しながら、小さいことからコツコツと積み上げてまいりましょうね。



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