こまむぐ20周年
2003年5月に個人事業で創業してから20年が経ちました。創業からしばらくは個人事業主として「おもちゃ作家」的な活動が主軸で、2016年に株式会社にしてからが事業初年度、現在8年目という感覚が強くあります。しかし二カ月ほど前、創業前から私を知るお世話になった方と対談をさせていただく機会があり、過去を振り返る会話の中から20年の月日を改めて実感しました。
2003年、23歳の時に前職であり家業でもあった木型業から独立。実家の木型業は業界的にも景気が悪く、仕事がない日が何日もあり、先行きの見えない状態。仕事だけでなく金も知識も人脈も無く、妻にはいつも「大丈夫!」と言いながらも、不安から弱気になることも少なくありませんでした。
ただどんな時も、我が子の笑顔を見ると前向きな気持ちになり、自然に頑張ろうと思えます。子どもが笑顔でいることは、本人だけでなく、関わる周囲も幸せにする。実体験でそう強く感じたことが、現在のこまむぐの経営理念の原点になっています。
家業にしがみつくのではなく、自分で何とかしよう!何が何でもこの笑顔を守ろう!そんな覚悟で創業しました。子どもの笑顔のためにとコンセプトを掲げながらも、我が子と関わることができない日を何年も過ごすほど働きました。当時、遮二無二働いた経験は、どんな時も諦めない、一生懸命に進む、そんな現在の価値観になっているように思います。
はじめて自分のおもちゃが売れた時、はじめて自分のおもちゃがお店に置かれた時。今でも覚えています。一カ月で10個だった注文が、20個になり、50個になり。一つ一つ手作りのおもちゃが、一人一人の手に渡り、徐々に広まっていきました。
どんぐりころころは現在までに50万個を超える販売数になり、50万人の子どもの笑顔に繋がっています。その影には私のおもちゃを作ってくれた人・広めてくれた人・遊んでくれた人。本当に本当に多くの方のお力添えがあったのだなと、改めて実感しています。心よりお礼申し上げます。
と同時に、前や上ばかり見て、足元が疎かになっていないか。自分の姿勢は、仕事は、道を違えていないか。子どもに関わることを生業としている以上、子ども達に誓って、真摯に取り組まなければと思います。
さぁ次の20年はどんな事をしていようか!
やりたいことは沢山ありますが、自分や自社がよくなるだけでなく。夢や希望であふれている子ども達のように、関わる人や地域・社会の可能性も広げられる会社に。そして一人でも多くの子どものよりよい笑顔に繋がるような取り組みを続けてまいりたいと思います。
これからも一生懸命に働いてまいりますので、どうぞ今後ともこまむぐをよろしくお願い申し上げます。
株式会社こまむぐ
代表取締役 小松和人
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