見出し画像

毎日定時「前」に帰れる製造業

こんにちは。(株)こまむぐ 代表取締役・小松和人(こまつかずと)です。突然ですが弊社は現在、定時5分前には退勤できる残業0のホワイト製造業です。

とはいえこの取り組みをはじめたのは2020年7月から。この記事を書いている時点では、まだ1年ほどの実績しかありませんが、中小製造業としてはかなり特殊な取組ではないかと思っています。もとから残業時間が多い会社だったわけでは無いのですが、残業0を実現できているにはいくつかのカラクリがあります。

その一つは【製造品目の限定】です。

弊社は木のおもちゃ製造メーカーですが、商品ラインナップを極限まで絞り、定番アイテム以外は在庫を抱えることを避けています。必然、製造品目は少なくなり在庫リスクの軽減、加えて品目が絞られることでの同じ作業の反復が増え、製造効率も上昇するという格好になっています。

画像1

もう一つのカラクリは【製造上限の設定】です。

月間で製造する数にも上限を定めることで、どんなに注文が入って、月間の製造上限を超えた場合には、翌月以降の製造分への予約となります。売上も固定化されてしまうので大きく稼ぐことはできませんが、製造の過負荷を避け、時間のみでなくエネルギーの削減にも貢献しています。

画像2

私がこの【製造品目の限定・製造上限の設定】に取り組んだのは、現在の商品流通の形に疑問を感じたことも理由の一つです。弊社のような製造メーカーは、問屋や小売店からの注文があった場合にはなるべく早く納品ができるよう在庫を抱えるのが一般的です。加えて取引先のニーズにこたえる為、また競争に勝つためにも多品種であることも求められます。

大手であればこの多品種・多在庫の物量的戦略がマッチします。過大な品種も在庫のマイナスも、全体の何割かの製品がヒットすることで回収することができるからです。そして大手のこういった戦略で、最も効果を発揮できるのが現在の流通のシステムであり、その土俵で中小企業が強みを発揮することは困難だと思うのです。

そこで弊社がとったのが【製造品目の限定・製造上限の設定】の取り組み。やらない事を決める選択と集中の戦略で、上記のような残業0だけでなく、週一回のno製造日。また小さな会社の回転力を生かした在庫リスクが少なく、かつ小ロットの製品開発も可能となりました。

画像3

こういった取り組みが、果たして中小製造業にとって効果的であるかどうかは、まだ判断できる段階ではありません。しかし少なくともこの取り組みが創出した【時間】は、弊社の活動に一定の恩恵をもたらしているように感じます。働く時間の削減という視点だけでなく、総合的に自社の強みと弱みに向き合う事で、先進的な取組を創出することができるのではないかと感じています。

最後までお読みくださりありがとうございました。次回更新もお楽しみに♪

こまむぐ https://comomg.com
コマツカズト企画 https://kkkikaku.thebase.in
Twitter https://twitter.com/comomg_kazuto
Instagram https://www.instagram.com/comomg_kazuto

この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?