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<料理>ほったらかしでいい?それでできちゃう、美味しいもの

去年の秋くらいに買った、Twitterの「140字レシピ」で有名な寿木けいさんのご著書「いつものごはんは、きほんの10品あればいい」。

タイトル通り「10品」を基本とした、応用が効いてシンプルに使えるレシピたちはもちろん、日々の献立の建て方、道具のこと・時間の使い方などのライフスタイルの話や、寿木さんご自身の生活にふれたエッセイも収録されている。

気持ちにしみ入るようなエッセイを読むもよし、インスピレーションを求めてレシピを読むもよし…の、わたしの好きな本だ。

その中のレシピに「ほったらかし炒め」というレシピがあるのだが、わたしはこれがお気に入りだ。

きっちり蓋のできる鍋(寿木さんは無水鍋をご使用とのこと)に食材(野菜と油と塩)を入れ、蒸し焼きにして仕上げる、というもの。

ちょっとしたコツはもちろん必要だが、基本的にはあっという間に調理が済んでしまう。
火を止めたあとに、予熱で調理するやり方だ。

野菜は何を使ってもいいが、2種類までにしておくと味がスッキリすると思う。

根菜のときには油に塩を入れてから野菜を入れ、葉ものや実ものは上から塩をパラリ。
硬いものとやわらかいものが一緒のときは、硬いものを下にする。

味付けも簡単かつシンプルで、油も好きなものを使える。
忙しい時でもつきっきりになる必要がなく、まさに「ほったらかし」で一品できるのが嬉しいレシピ。

この日は、れんこんとハニーナッツ・スクワッシュ(ひょうたん型の小型のかぼちゃ)。味付けはもちろん、塩だけで。

双方で食感が違う野菜を合わせたので、口の中が楽しかった。

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しみじみと野菜の美味しさを味わえるところもお気に入りだ。
どの季節の野菜でもできるのが、またいい。

お客さんのとき、食卓におまけみたいに出しておくと、気がつくとお皿が空になっていたりする。
きっと誰かの「野菜を食べたい」という気持ちを、満たしてくれる一品なんだと思う。

この本の冒頭で「きほんの10品」の最初に出てくる「名もなき20秒卵」というのもまた、ものすごく意欲をそそられる一品だ。

そんなふうに焼いた卵をポンっとごはんに載せて食べたい、わたしもそんな時があるから。

「自炊」「家庭料理」「フードロス」がわたしのここのところのテーマなので、「美味しくて・持続可能で・体に優しくて・食べ飽きない」を掲げている寿木さんのレシピには感じ入るものが多い。

素材の組み合わせも面白いものが多く、手が込みすぎていないからアイディア次第で別の形にできるのも楽しい。

またじっくり読んで、作ってみよう。

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