【SHOWS STORY】門脇 麻衣
今回は、門脇麻衣さんにお話を伺いました。門脇さんは、現職の会社ではインサイドセールスとして活躍し、社内外で何度も表彰されたことがあるというセールスのプロフェッショナルです。
現在はイキイキと仕事に臨む彼女ですが、かつてはそうではありませんでした。実は人生を変える大きな転機があったのです。彼女のドラマチックな物語をぜひ覗いていってください。
SHOWSに入ったきっかけ
北野さんの人柄や考え方を、とても尊敬していたからです。
私が北野さんを知ったのは、北野さんの著書「これからの生き方」がきっかけです。”論理的”かつ”人としての温かさ”が伝わってくるステキな文章に心を打たれました。
文章には人柄が出ると言いますが、北野さんは人の心の痛みが分かる優しい人なんだと文章から伝わってきました。そこから、北野さんのラジオや動画も見るようになりました。
オンラインサロンをやっていると知ったときは、何の迷いもなく直感ですぐに応募しました。ステキなオンラインサロンはたくさんあると思いますが、ここまで直感で入ろうと思ったサロンは初めてでした。
現在の仕事について
現在は、介護領域に特化した会社でインサイドセールスをしています。
インサイドセールスという職種は、日本国内では比較的に新しい職種なので、あまり馴染みがない方もいるかもしれません。簡単に言うと、「訪問しない営業」です。
そもそもインサイドセールスは、アメリカで主流とされる営業手法です。アメリカは面積が大きく、日本のように訪問を駆使すると、効率が非常に悪くなります。そのため、アメリカではインサイドセールスが当たり前とされているのです。数年前から日本でもインサイドセールスという職種が浸透してきていますが、企業によってその業務領域は様々です。問い合わせがあったお客様との関係性を深めていく深耕営業もあれば、0からお客様との関係性を構築していく新規開拓営業もあります。
私が担当するのは、後者の新規開拓営業です。顧客開拓から契約まで一気通貫で関わります。インサイドセールスの良いところは、効率的に多くのお客様と出会える点です。対面とは違う難しさもありますが、オンライン商談やメール、マーケティングなどを駆使しながら、お客様と関係性を深めていくのがとても面白いと感じています。
自分を変えたかった
私は、今30代前半です。現在はとても充実しているのですが、20代の頃は自分の生き方に迷う日々でした。1社目の会社は倒産。2社目ではWebディレクターとして働いていましたが、会社の風土や人間関係があまりよくなく、会社の雰囲気に上手く馴染めませんでした。今とは違い、バリバリ働くという感じではなかったものの、何かを成し遂げたいと漠然と考えていた私にとって、仕事がうまくいってないというのは精神的にくるものがありました。
私って社会に向いてないかも知れない。
仕事だけでなく、恋愛でもいろいろありました。
まずは、大学時代からお付き合いをしていた彼の話です。私の仕事が上手くいっておらず、ずっと結婚を待ってくれている状態でした。自分に自信がなかったせいで、人生に意義を見いだせずにいました。「このまま母親になって子供に何を伝えられるのだろう」という思いがあったので、結婚に一歩踏み切れませんでした。付き合って7年半のタイミングでお別れしました。
そんな私でしたが、次にした恋愛が、自分にとって転機を迎えるきっかけとなります。付き合ってから彼が1年間ニューヨークに駐在することになるのですが、ニューヨークにいる彼に会いに行こうというタイミングで、電話で別れを告げられました。その時、私は29歳。頭が真っ白になりました。ニューヨークに行く理由は無くなったものの、今では考えられないのですが、当時は一目見て会って話したいという思いがあったので、ニューヨークに向かいました。しかし、自分から会いたいとは言えず、一人でニューヨークの街をさまようことになりました。
惨めでした。ニューヨークを歩いている人たちは、みんなエリートに見えて心が荒んでいきました。英語もしゃべれない。土地勘もない。好きな人を失った喪失感がさらに空気を冷たく感じさせて、呼吸さえも苦しいくらいでした。しかし、「私はこんなもんじゃない」と奮闘しました。そんなとき、たまたま現地で出会った1人の外国人の方との ”運命的な出会い” が私に希望を与えてくれました。その方は、何者でもない私を、親身になって助けてくれ、見たことのない世界を見せてくれました。そこからニューヨークの景色がパァーッと明るくなりました。「希望があれば道は切り開ける」という気持ちが芽生え、0からスタートすると決意することができました。合わない仕事も辞めました。
29歳で私は全てを失いました。仕事も恋人も。
当時は本当にきつかったですが、「自分を変える」という強い意志が芽生えるきっかけとなりました。とはいえ、人間が急に変わることは難しいです。「朝毎日トイレ掃除をする」「道端のゴミは必ず捨てる」など、普段の習慣から見直し、徐々に自分の中で変化を起こしていきました。
「孤独」が今の自分をつくる
転職先に選んだのが、現職のインサイドセールスです。仕事へのスタンス・価値観が根本から変わり、誰よりも行動量と成果にこだわって仕事をするようになりました。毎日KPIを設定し、数字に関しては誰にも負けない。そんな強い思いで、仕事に打ち込みました。
入社直後から継続的に成果を出せていたので、目標数値が毎月毎月上がっていきました。成果を出せば目標数値が上がるのは当然のことなのですが、周囲のメンバーとの目標設定の差を見て、「なんで自分だけこんなに頑張らないといけないんだろう」という気持ちに一瞬なりました。
しかし、これを乗り越えるか乗り越えないかで見える世界が変わると思い、ニューヨークのときに感じた「希望があれば道は切り開ける」という教訓を胸に、ひたすら数字にこだわって仕事をしました。その時期は、とても「孤独」でした。しかし、成果を出し続けたことで周囲の目が変わっていきました。その孤独の時期が、今の自分を作っています。
次はチームのために
ハイパフォーマーとして会社に認められるようになり、初めて社内で表彰されたときは、「やっと社会人として評価された」という気持ちになりました。次の目標はチームの成果を出すというマネジメント方向にシフトしています。
そもそもではあるのですが、私はプレーヤー向きの人間だと思っています。それでもマネジメントに挑戦したいと思ったのは、尊敬する上司からの言葉がきっかけです。
「成績優秀だからマネジメントに挑戦してほしいわけじゃありません。会社の模範となる姿勢を体現していて、メンバーの人生に影響を与える人だからですよ。」
とても嬉しかったです。「門脇さんのキャリアにとってもマネジメントは経験しておいたほうが良い」という言葉もいただき、個人のキャリアと真剣に向き合ってくれる上司の姿勢にも、とても心が動かされました。今いる後輩の人生に影響を与えられるようになりたいと思いました。
メンターとして、これまで数名の後輩の育成に関わり、仕事に対するやりがいが増えました。それまでは「孤独」を感じていた私でしたが、後輩が成長する喜びを知り、今まで以上に充実感を感じるようになりました。
私が希望を持って道を切り開いてきたように、悩んでいるメンバーもきっかけ一つで新たな道が切り開けると思っています。もしかしたら、私が投げかける言葉や日々の接し方がきっかけとなるかもしれません。プレーヤーとして新たな分野で圧倒的な成果を出すこと。そして、一人ひとりの個性や良さを最大限に引き出せるマネージャーになること。プレイングマネージャーとして個人・チームの双方の成長に貢献していくことが、今の私のモチベーションとなっています。
#この一冊からはじまった (自分のキッカケになった一冊)
小学生の頃読んだ「サンタクロースっているんでしょうか?」という絵本です。
この本は、今から100年以上前にあった実話がもとになっています。8歳の女の子が、新聞社に「サンタクロースっているんでしょうか?」と問いかけて、その返信を新聞記者が新聞の社説を通じて伝えるという話です。
そもそも女の子の質問に回答すること自体すごいことなのですが、さらに新聞記者の回答が、夢のある文章でステキなんです。大人になっても夢を与えられる人になりたいと、子供ながらに強く思いました。
最後に
SHOWSに入会してから、本当に毎日が充実しています。北野さんの考え方を近くで学ぶことができますし、SHOWSのメンバーからも多くの気づきを得ることができます。本当に感謝しかありません。SHOWSを通じて学んだことを自分の生き方や仕事にも活かしていきたいという気持ちでいっぱいです。
「この一冊からはじまった」の部分でもお話しましたが、私は「夢を与えられる大人」でありたいと思っています。仕事では、メンバーに希望を与えられるリーダーになることが目標です。自分のやり方を無闇に押し付けるのではなく、メンバーの自己実現をサポートし、それぞれの個性が輝くチームを築き上げていきたいという思いがあります。
「自分を変えたい」と決めたあの日から、徐々に人生が好転していきました。やりたいことがたくさんあるので、今はとても幸せです。
迷いが多かった20代の自分よりも、今の自分の方が好き。
自分を変えたいと突き進んだ結果、こうやってSHOWSのみんなとも出会えているので、本当に良かったなと思います。
編集部あとがき
トップセールスという綺羅びやかな経歴の背景にある、ストイックに自分を変えてきたエピソードの一つ一つに、取材陣は息を呑みました。
日々のルーティンから仕事のスタンスまで、新しい自分に出会うために全てを変えることは、決して簡単なことではなかったはずです。笑顔で受け答えしてくれる門脇さんから、全てを乗り越えてきた強さと自信を垣間見ることができました。
新しい自分に出会えた門脇さんが次に目指すのは、小学生の頃に絵本を読んで憧れた新聞記者のような「夢を与えられる大人」。SHOWS内でも、様々な取り組みを通じて、私たちに ”夢” を見せてくれるのではないかと、取材を通じてワクワクさせられました。
SHOWS STORY(SS)とは
SHOWSメンバーの魅力をインタビューと写真で紹介するプロジェクト。
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