コミュニティづくりの教科書5章

タイトル:コミュニティの活動評価方法

・ビジネスコミュニティのKPI

①ブランディングKPI

 製品やサービスのブランディングに役立て、メディア掲載数やSNS反応数、ブランドへのリーチ数を指標として計測し、ファンを増やしていく。

②エンゲージメントKPI

 コミュニティ参加者の満足度を測る指標。アンケートなどで製品やサービスに愛着を持つ参加者を増やすことが目的。

③インフルエンサーKPI

 多くの人に影響力のある仲間がどれだけいるのかによってコミュニティの活動を加速できるかが決まる。ビジョンに共感して活動を助けてくれる人がどれだけいるのか、インフルエンサー数や仲間の数を計測する。インフルエンサーはSNS上で影響力を持つ人で、その人の投稿に対する視聴者のフォロワー数だけでなく反応数を見ると良い。コメントをするなどSNSでの接触を増やし相手にも支援したいと思ってもらえるようにする。仲間の数は参加者だけでなく、コミュニティのことをSNSでシェアしてくれるなどの形もありうる。

④コラボレーションKPI

 コミュニティが会社の事業活動にどれだけ貢献したかの指標。社内コラボレーション数と社外コラボレーション数の2つに分かれる。社内コラボレーションは、自社のプロジェクトや製品サービスに役立ちそうなら協力し連携をとることで社内での理解が得られる。社外コラボレーションはほかの企業や組織とタッグを組んだプロジェクト・イベントなどのコラボレーションをした事例数をさす。会社がイベントをきっかけに事業連携することもあり得るため、成果の価値となりやすい。

⑤営業KPI

イベント開催数や動員数、コミュニティ参加者数、製品サービスの売り上げ増など数値として見える指標。イベントが空回りしないようきちんとビジョンを持ったうえで、①~④の間接的な指標をきちんと設定し、最後の指標として組み合わせることが必要。


・生存確率を上げる活動

コストだけではないコミュニティに対する理解や評価を生み出すことで生存確率は挙げられる。具体的には、

1.小さなコストでコミュニティを運営する

2.イベントなどの活動を赤字にしない

3.上司に成果を報告する

4.管理部門に仲間を作る

 経営者がファンと交流する機会を設けることや、経営陣がコミュニティやイベントに参加することも良い。経営陣や役員との上のつながりと他部署の横のライン両方に仲間を持っておくとやりやすい。


・コミュニティ運用の投資

1.コミュニティマネージャーの育成

 コミュニティの質を高めるファシリテーションスキルの研修。外部コーチより内部の経験者の方が成長が見込まれる。

2.専用スキルを持った人材の活用

 コミュニティマネージャーという外部スタッフから学ぶのであればコミュニティ運用者複数人やほかの社員と組んでノウハウを持つ人を増やしておく。

3.目的に合った参加者の集客

 SNS広告、Peatix集客プランの活用


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