コミュニティは、施策ベースではなく幸福度ベースで考えよう
こんにちは。コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。
最近たびたび、「コミュニティを学びたいのですが、どうすれば学べますか?」というご質問をいただきます。学生の方から、コミュニティを実践されている方まで様々。
その度にオススメの本や素晴らしいコミュニティマネジメントをされている方を紹介するのですが、結局実践をしていかないと学びのレベルとしては低いものになりますよね。実践していく中で、インプットしていかないとなかなか身につかないのが人間です。
また、コミュニティを実践していくと今度は他のコミュニティがやっている施策に着目するようになります。
「あのコミュニティでやっているこれを、うちのコミュニティでもやってみよう」みたいな感じでマネをする。
それで少しずつ良くなるかもしれませんが、本質的な対応にならないんじゃないかなぁと思うことが多いです。
コミュニティはひとつとして同じものは存在せず、すべてに特徴や特色が存在するもの。コミュニティ価値観が異なる他のコミュニティでうまくいっている施策をしても、必ずうまくいくとは限らないですからね。
それにある程度コミュニティマネジメントを進めていくと、施策ベースで考えていく限界を感じるんです。
実際に僕はその限界を感じていて、もっともっと人間の根本的な部分に迫っていく必要があるように思えています。
つまり、コミュニティは人間の幸福度に直結するものだという前提に立ち、どうすれば人が幸せになれるか?を考えていくことが大事になってくるんじゃないか?ということ。
だからこそ、幸福学の本を手にとったり、古典を学び先人たちから教えをもらったりしているわけです。
先日読んだこちらの本で、山口周さん(@shu_yamaguchi)が興味深いことを言っていました。
日本企業はずっと「役に立つという価値」で戦ってきたけど、「役に立つという価値」は過剰になってしまい、「意味があるという価値」が希少になった。つまり、「意味がある」こそ価値がある時代に変わったのです。
これはコミュニティにも当てはまることだと思っていて、「役に立つ施策」として捉えてはいけず、「意味がある施策」にしなくてはいけません。
施策ベースで考えているうちは、どうしても「役に立つ」思考になってしまうんですよね。マーケティング視点に立ちすぎると、そうなってしまいがち。
だからこそ、「どうすればコミュニティという空間が、集まってくれるメンバーにとって意味のある場になるか?」という視座で考えていくことが重要なんじゃないかなと思うんです。
突き詰めると、それが幸福度の話につながってくる。
「自分やメンバーの人生にとって、コミュニティはどういう存在なのか?」
そんな”問い”と向き合う時間を、コミュニティマネージャーとして過ごしていく必要性を感じる今日この頃です。
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