オフラインで得られていたのは、主役になる瞬間だったかもしれない
こんにちは。コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。
先日、友人の髙橋奎くん(@_keitakahashi_)に誘ってもらい、箕輪編集室の運営をしているこっとんさん(@cotton___3)と一緒に「いまこそコミュニティを考えよう」というオンラインイベントを開催しました。
50名近い方々に参加いただき、グラレコやnoteを書いてくれる方も。本当にありがとうございます…!
イベント中は、主にオンラインコミュニティの話題が多かったのですが、その中で
「オフラインにはどんな価値があるのか?」
というテーマで話す時間があったんです。そこでハッとしたことがあったので、noteにも書き記しておこうかなと思います。
オフラインの価値とは
コロナの状況を受け、一切オフラインでの活動ができなくなってしまいました。
これはコミュニティを運営している方々にとっては、かなり悩ましき事態なのではないでしょうか。コミュニティマーケティングの第一人者と言われている小島さんも、このようなブログを書いていたぐらいなので。
さて、僕らコミュニティ運営者は、オンラインとオフラインの掛け合わせで空間の価値をつくってきました。
それがオンライン一本でしか活動できなくなった今、失われる価値ってなんなのでしょうか?
ボディランゲージといった身体的コミュニケーション
視覚・聴覚・触覚・嗅覚を同時に活用した情報交換
それらによって気づかれる関係性
考えるだけでもたくさん出てきます。一言でいうと、コミュニケーションの質が下がってしまうことにあると思います。
コミュニケーションの質をオンラインで担保しようとすることは、かなりの難易度。昨夜話していたのは、質を量でカバーするという考え方。確かにそれがひとつの手だなと。
そんなことを話していた矢先、僕の頭を過ぎったのは「主役の瞬間が薄れてしまうのではないか」という仮説でした。
コミュニケーションの質を、もしかしたら「主役になる瞬間」で補えるのかもしれないなと。
主役になる瞬間とは
この「主役になる瞬間」とはどういうことか。
これは前々から話していることではありますが、人がその場に居場所感を感じるには、自分自身が「ここにいてもいいんだ」という所属感・安心感を感じることが大事です。
そのために役割を持つことが大事だ!ということがコミュニティマネジメント論では言われており、その通りだなと僕も思っています。
若干役割の部分とかぶるところもありますが、この安心感を感じるために大事なポイントとして、その人がその場の主役になれるか?が大事だと思っています。
わかりやすく分解すると、ちゃんと自分自身で発言をして、それをちゃんと受け取ってもらって、ちゃんとリアクションが返ってくる状況です。
よく、コミュニティイベントでLTをするコミュニティが増えていますが、あれはまさに主役にしている環境ですよね。
これは別にLTだけに限ったことではなく、ただの交流会でも発揮されます。ただの雑談であっても、目の前の人とちゃんとコミュニケーションを取ることができれば、それだけで人は”ここにいてもいい”という感覚を得られる。
これが大きなオフラインの価値だったなと感じるんです。なんせオフラインだと、それが同時多発的に起こるので。運営が設計しなくても、自然にその状況がつくれてしまう。
それがオンラインになったら、なかなか実感として得にくいんですよね。ただのチャットだけでは限界がある。
だったらどうするか?
それが、コロナ時代のコミュニティマネージャーに求められているスキルなんだと思います。
主役になる瞬間を生み出すためには
冒頭でコミュニケーションの量と質について触れましたが、「主役になる瞬間」にも量と質が存在するのかもしれません。
質とは「主役になっている」という実感値のこと。
LTみたいな大人数に注目されると、この実感値が高まっていく。逆に交流会のような数人からの注目だと、質は低いがコミュニケーションの回数は多いですよね。
そういった違いがあるんじゃないかなと。
こういうマトリクスで、コミュニティ施策を考えていくとわかりやすいんじゃないかなぁと考えてみました。
大事なのは、質の担保だと思っていて、この表で言うと上半分に入る施策をしていく必要があるんじゃないかなと。
ざっくり、どのコミュニティも当てはまるような施策を並べてみました。
今回は、「メンバーが主役になる」ことに重きを置いているため、ゲストによるコンテンツ等はどうしても「質の低い部類」になります。
なので、いかにメンバーがコミュニティメンバーへ向けて発信する機会をつくれるか?が大事なポイントだなと思います。
ではそのためにどうすればいいのか?
それは、「メンバーの背中を押してあげる」ことだと僕は思っています。
オンラインコミュニケーションでは、すべての情報が可視化されます。ポロっと口にした、「〇〇に興味あるんですよね」とか、「〇〇を勉強してて」みたいなこともキャッチアップすることができます。
それを見かけたらチャンスだと思っていて、あとは背中を押してあげるコミュニケーションを取っていけばいい。
結果として、「よしやってみよう!」とメンバーに思ってもらうことが大事です。そう思ってもらえれば、コミュニティ内で勉強会やらLT大会やらに繋がっていくと思いますので。
最後に
「主役になれる瞬間」。
これって日常的に訪れることって、なかなかないと思うんです。だからこそ、これを実感することで、貢献感・安心感・所属感など様々な感覚へ繋がっていく。
ただ、承認欲求を満たすだけではなく、コミュニティらしくGIVEをしていく仕組みにする。そうすることで、さらにコミュニティへ良い風をもたらしてくれるんだろうなぁと思います。
それでは!
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