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「ローカル開業」が描く未来

こんにちは。コト暮らしの長田(@SsrRn)です。

8月1日に、コト暮らしとNPO法人グリーンズの共同企画である「ローカル開業カレッジ」をリリースしました。

自分の生き方を表現する商いを「ローカル開業」と名付け、ローカル開業を志す方・実践している方のためのラーニングコミュニティです。

プログラムの詳細については、ぜひ上記のLPを見ていただきたいので(デザインがとても可愛いです!)、本noteではこの企画に込めた想いなどを綴ってみたいと思います。


ローカル開業とは何か?

まず、「ローカル開業」とは何か?をいちから紐解いていきたいと思います。

「ローカル開業」。
これは今回の企画で生まれた造語で、勝手に僕らが生み出した言葉になります。なので、最初はローカル開業の定義をどうするか?から議論がはじまり、企画を練っていく中で僕らとしても整理できた部分です。

今回は

自分の生き方を表現する商い=ローカル開業

と定義することにしました。

個人が抱く想いや願いなどが出発点であることが大切で、課題解決や稼ぐことから始めないというのが、今回大事にしたい考え方です。

また、”開業“になるので「リアルのお店」ということにも重きを置いています。なので、最近よく見かける「ローカルプロデューサー」や「ローカルコーディネーター」といったスキル重視のスクールとは、大きく異なるポイントです。

ここで少し僕が体験したことを書いていきたいのですが、僕らはプライベートでも仕事でも、さまざまなローカルに足を運んでいます。その際に惹きつけられるお店と、そうでないお店があり、その違いを考えていました。

これは個人的な趣味趣向の話でもあるため、その前提で受け取ってほしいのですが、「おもしろいな!」「また来たいな!」と思えるお店は、店主やオーナーの哲学や価値観が表れていることに気がつきました。まさに、その人の生き方に触れているような体験を得られたんです。

実際、僕たちがいる広島県福山市の鞆の浦は、観光地であるためお店自体はそこそこあるのですが、明確に「おすすめできるお店」と「そうではないお店」に分かれます。おすすめしたいなと思えるのは、上記に書いた店主やオーナーの哲学や価値観が表れていたり、触れられたりできるお店。いち町民としても、今後もそういったお店がまちに増えていってほしいなと思うんですよね。

では、そういうお店を総じて何と言うのか?
そのカテゴリーみたいなものが見当たりませんでした。どんなタイプのお店なのか関わらず、お店を開くこと=開業というざっくりなカテゴライズのみ。

であれば、今回自分たちで想いと願いを込めて、「ローカル開業」と名付けよう。そんな流れから、「ローカル開業」という考え方が生まれたのでした。


ローカル開業が溢れることで、社会は彩られていく

みなさんは、いわゆる観光地によくある商業感あふれるお店と、ローカル開業のようなお店、どちらが好きでしょうか?

僕は断然後者であり、同じような感覚を持っているひとは一定数いらっしゃるんじゃないかなと思います。それは、ローカル開業のような「自分の生き方を表現する商い」は、ファンを育む力があるからです。

これまた個人的な話ですが、東京にあるクルミドコーヒーが大好きでして、経営している影山さんの著書「ゆっくり、いそげ」はバイブルのような存在です。影山さんの哲学に触れて、ファンになっているんですよね。

クルミドコーヒーのみならず、店主の哲学が全面に出ているお店は、ファンが多いように思います(もちろん商品が一級品であるという前提です)。鳥取県にあるパンとクラフトビール「タルマーリー」もそうですし、長野県にある古材屋「リビセン」もそう。どのお店も、プロダクトとそこに込められた哲学・想いに惹かれているファンが大勢います。

そんなお店があるまちには、不思議と魅力的なお店が増えていく。好きだなと思えるまちには、複数のローカル開業のお店が点在しています。最初は一つのお店が点として存在しており、それがまちという面として伝わり、総じてまちの魅力を感じることにつながっているように思います。

ローカル開業が増えていくことで、魅力的なまちが増えていく。それは、そこでの暮らしを豊かにしているということでもあり、つまりは社会を彩っているということなんじゃないかなと思うんです。

そんな絵が実現できるように、ローカル開業を学ぶ場をつくり、実践者を増やしていく取り組みに着手しています。


ローカル開業の担い手を募集しています

実際、ローカルへ移住をして、自分でお店を一から開くことは簡単なことではありません。事業を立ち上げるということでもあるので、それなりの勉強・努力は必須だと思います。

でも、それを怖がって、手触り感のない働く(誰のためになっているかわかならない仕事)に人生を使っていていいんだっけ?とも思うんです。

経営コンサルタントの山口周さんがよく口にしている、「役に立つから意味があるへシフトしている」という話は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。下記のnoteでも語られているのですが、「市場は経済合理性限界曲線の内側の問題しか解決できない」と、山口さんはいいます。だからこそ、今後はその外側へのチャレンジが必要だと。

また、AIなどが発展した結果、誰でも似たようなアウトプットが出せるようになり、よりリアルでの表現の重要性が高まっているように思います。それっぽい文章も、画像も、絵も、web上であれば誰でも出せてしまう。「あなたが手がける意味ってなんなんだっけ?」と、表現をするたびに突きつけられているようです。

そういった社会の流れを考えても、ローカルというフィールドでリアルの場を持ち、何かにチャレンジすること、自分の生き方を表現することには大きな意味があると思います。

まだまだ言語化しきれていないけど、実際に自分自身がローカル開業の担い手のひとりとして活動しているなかで、ここは確信に近いものを感じています。

そんなローカル開業の担い手となってくれる方は、ぜひ「ローカル開業カレッジ」へ飛び込んでみてください!絶対損はさせません。




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長田 涼
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