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上野駅たびじ:16ミリの夜明け

今日は2023年1月27日生まれのオリジナル曲、16ミリの夜明け(CNo44)を紹介します。

昭和の時代,上野駅構内にあった「たびじ」という食事処を知っているでしょうか。「たびじ」だったか「旅路」だったかも定かではないのですが、なんとなく仮名だったような…。

狭い階段を登った先に食券機があり、そこで食券を購入しました。カレーライスやスパゲッティなどの昔ながらの洋食メニューや、ラーメン、おつまみ、コーヒーとなんでもあったような気がします。

小さな窓から駅の改札が見え、上野発の夜行列車などが停車するホームが近く、我々のような地方から上京する者は、このたびじでひと息つくことが多かったのではないかと思います。

私などはまさに、ここを出発点とする青春時代を過ごしました。喜びも悲しみもたびじから、という記憶があります。

こうして書いていると、新しい生活に向かう前の期待と不安の入り混じったなんとも言えない記憶が鮮やかに蘇るのですが、残念ながら上野駅の改修に伴い、たびじは姿を消してしまいました。ネット検索しても、それらしきものは出てきません。Yahoo知恵袋に質問があったくらいで、それに対しても有意義な情報はないようでした。どなたかご存知でしょうか。

同じように、どこかで聞いた曲だけど何という曲でどこで聞いたのかを思い出せないことがよくあります。この16ミリの夜明けの出だしの部分がまさにそうで、何の曲だっけと誰に聞いても分かりません。気になって仕方がないので、勝手に自分で続きを作ってみたという曲なんです。

ある程度でき上がってみると、なんとなく「夜明け」というキーワードが浮かんできました。そこで、たびじで夜明けを迎えた頃が思い出され、今この文を書いているというわけです。

16ミリというのは、16ミリフィルムと16ビートを掛けています。珍しく16ビートで作ってみた、という、私にとってはひとつの夜明けですね🌆もうひとつ先へ、という思いを込めて作っています。


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