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Commita×タバネルOKR共同セミナー イベントレポート〜質疑応答編〜

10/20(水)に実施した共同セミナーでは多くの企業様にご参加いただき、本当に有難うございました!
当日は質疑応答、お悩み相談の時間を設け、さまざまな質問をいただきました。近日中に動画も含めて、当日のイベントレポートをご紹介したいと思います。

今回は一足先に、当日に受けた質問を補足回答も含めてご紹介いたします!
では早速いきましょう!

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Q①Winセッションは日本の文化的に合わない気がするけど、どのようにやっているのか?

(櫻井)そうですね・・日本の文化に合わない、とありますが、「称賛・承認」することが合わない、というのとはちょっと違うというか、合う合わないというより、まず前提として成果を出すためには称賛承認を送りあうことが必要だと思ってます。
どうしても書籍から入ってしまうとお酒やお菓子を囲みながらワイワイ・・・がイメージになってしまうと思いますが、それだと確かに抵抗がある人がいると思うので、弊社ではteamsのチャットツールを使って投稿したり、互いに「いいね」やコメントを送り合うようにしています。これであれば、そんなに抵抗ないのかな、と。

(奥田)そうですね、ワイワイガヤガヤというwinセッションが合うかどうかは会社の文化によると思います。とはいえ、同じチームで承認称賛、感謝、労いを送りあうってとても大事です。特に今はリモートワークも増え、ちょっとした感謝や承認を贈り合う機会が減っていますよね。
せめて金曜日くらいは前向きな気持ちで終わろう、感謝しあってお疲れ様の気持ちで終わろう、というのがとても大事で、形式に拘らず、まずそれができればマルじゃないかな、と思ってます。
オススメはチャットツールを使ったり、winセッションのモデレーター、進行役を役職関係なく順番にやってみる、などです。

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Q②月報を運用して進捗確認しているのですが、より良い進捗方法のやり方はありますか?

(奥田)前提として、私がOKRを導入する時にはまず週単位での導入をオススメしています。細かい数字も大事なんですが、今の段階でうまくいっているのか?苦しんでいるのか?をぱっと見てわかるように、「赤・青・黄」などで表示するといいですね。
赤の人がいたら周囲の人が助けようか?とか声をかけられますし、お互いに状況をわかりあっていただくことがまず大切です。かつ、本人自体も「この状態から次にどんな行動をするのか?」を考え、「こんな行動をしたいけど、こういう部分で困っている」等を、しっかりチーム内で共有していただくことが大切です。

(櫻井)月報での運用というと、確認している組織単位にもよると思いますが、月に一回の確認という頻度はちょっと少ないのかな、という印象です。なぜ進捗管理をするのか?というと、チームがゴールに向かってずれていないかとか、チーム内で互いに支援できることがないかを知るためですので、ただの報告ベースにするよりは10分15分でも会話してしまった方が、全然情報量が多いと思います。
短くパっとすむ、でもすぐにわかる、というフォーマットを用意しておいて、頻度高く実施する、という方がより良い進捗管理になるのかなと思います。
例えばですが・・シンプルに質問3つ「今週うまくいったことは?」「今週うまくいかなかったことは?」「OKRを前に進めるために手助けしてほしいことは?」みたいなものを毎週出してもらって、その後短時間1on1で会話する、とかですね。

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(奥田)おっしゃる通りで、高頻度で実施するためには「短時間」を実現しないといけません。振り返りの質問をシンプルにしたり、事前の準備をしっかりすることで十分に可能です。頻度高く会話をして、ゴールとのずれ幅が大きくなる前に修正していくことが重要ですね。

Q③OKRをやると、必ずToDo管理になってしまうのですが、うまい運用方法があれば教えてください。

(奥田)まさに今の話ですよね。前もってしっかり準備してもらって、いま何をやって次何に困っているかをシンプルに確認、共有して微調整をしていく、ということかなと思います。

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(↓この質問には櫻井は回答しなかったので、補足させていただきます)
OKRがToDo管理になる、ということはよく発生すると思います。個人的には個人OKR単位での管理であればToDo管理でなんら問題ないと思います。ただ、これがチーム単位になった場合、確認して欲しいのがチームKRの設定が「行動ベースではなく、成果ベース」になっているかどうか?です。

例えばチームKRの一つを「自社HPからの採用人数3名」として、そのための「次の一手」を1〜2週間でできる「Do」にする。「自社HPへのクローリングを開始する」みたいな感じです。チームで会話するのはこの「Do(やること)」まで。その先の「ToDo=スケジュール帳に書き込めるレベルにまで落とし込んだタスク」については個人管理でやり方をどんどん任せる。

これくらいの粒度の確認にしていくことで、全てのタスクの確認をするといった膨大な時間が取られないし、メンバーの自走も十分に促せます。「このDoを完了させるために必要なTodoを自分で洗い出して、自分で管理してもらう」この繰り返しで、いずれチームでのToDo管理はいらなくなってくるのではないでしょうか。
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Q④OKRに評価の要素を持たせていますか?全く別に運用していますか?

(櫻井)紐付けるかどうか、でいうとOKRの原則としては紐付けないと言われていますよね。でもここも、組織の段階や成熟度、あとは目的によって紐づけるかどうか大きく変わってくるのかなと思います。
三恵クリエスの場合はまだメンバー一人一人が「どんな目標を立てたらいいのか」「何が求められている成果なのか」といった目線合わせに苦戦している状況です。まずは「組織にとっての成果はどんなもので、何を求めているのか?」といったところを目線あわせしていくために一部紐づけています
具体的には成果指標と行動指標を設けていて、成果指標と、OKRに紐付きがあります。ただ、100%連動していたり、OKRでの結果がダイレクトに全て反映される、といったことはありません。

(奥田)人事評価をどう考えるか、自体が組織によって大きく異なってきますが、まず「人事評価とOKRは直接紐づけない」というのが大原則です。ただ、OKRは非常に重要なことに取り組んでいるので、そこでうまくいった人が評価されやすい、ということ自体は間違いないはずです。結果としてOKRの達成率と人事評価との間に相関性が出るということは間違いないと思います。OKRの達成率ズバリを人事評価制度のなんらかのランク付けと直接紐づけるのは絶対NGですね。

あとはやり方は本当に企業ごとで、MBO評価を残したままチームOKRまでしか立てないところもあります。ここは、組織をどうしたいのか?人をどう育てたいのか?で変わってくるところですね。

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Q⑤OKRへ切り替える際の問題点と解決策が知りたいです。

(奥田)MBOからの切り替えなのか背景がわかりませんが、いずれにしても、組織課題がなんなのか?なんのためにOKRを導入するのか?をはっきりさせておくことが大事です。そのために既存の制度のここを変える、ここを残す、といった判断を経営トップや部門トップがそこをはっきり示すことが重要です。

その上で試運転した時に、それでも出てきた問題に真摯に向き合う。それ以外にないと思いますね。どんな制度であれ、新しく導入した際には何かしらのコンフリクトはおきますし、そのためにはしっかりとした目的意識と問題が起きた時の真摯な対応。これに限りますね。

Q ⑥教科書通りの運用をやめられた後(※)Checkin,Winsessionはどの程度の頻度で実施されていますか?(やめてしまったのですか?)弊社では週次の運用をしておりますが、現場の一部には負担感もあるようです。

(※)三恵クリエスではセミナーの第二部で、「教科書通りのOKR運用をやめた」という話をしました。

(櫻井)これは、部門とチームによって分かれています。問題なく続けられる部門などは1〜2週間の頻度で引き続き実施しています。ただ、エンジニアの部門の場合はやはり現場からの負担の声も上がっているので、winセッションは週次での任意投稿、チェックインは現場でのスクラム開発(※)イベントと重ねています。(※システム開発手法の一つで高頻度の振り返り、実行学習方のアジャイル開発の一つです)

スクラムイベントに組み込んでいる、というより、OKRの内容が各現場の業務と完全に紐づいているので、現場での隔週ミーティングで振り返りや進捗管理ができている=チェックインができている、といった形で捉えて運用しています。
あとは部門全体の振り返りについてはチームにもよりますが、四半期に1回は部門トップが必ずOKRの目的や目指していること等、同じ説明を何度も繰り返すようにしています。

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〜セミナー本編終了〜
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🌟セミナー終了後にも任意でお残りいただけた方向けに質疑応答を実施しました!

Q.Winセッションをslack等のツールでやっても、盛り上がるものですか?対面やMTGでやらなくても、形骸化しないか心配です。もしslackでやる場合は、留意点とかあれば、ぜひ教えていただきたいです!

(櫻井)そうですね、私たちの場合はteamsや自社サービスのCommita(コミッタ)で実施しています。Winのチャットへの投稿はできる時に任意で行っていただき、発表だけオンライン且つ短時間で集まって実施する、ということが多かったです。投稿だけ、というチームもあるにはあります。投稿だけでもしてあれば、盛り上がりには欠けるかもしれませんが、ちゃんと反応がついたりコメントがつくので、それでも投稿した本人は嬉しくなりますし、無理のない範囲でまず辞めずにやっていただくことがいいのかなと思います。

(奥田)弊社のクライアントでもslackで実施している企業があります。winセッション自体は全社に公開しており、実際にはzoom等のミーティングで顔合わせてやっていただいています。
あとはwinセッションで投稿する内容の中に、他の人への感謝の言葉とか、ちょっとしたお礼の言葉を入れることをオススメしています。一部入れるだけで隣の部署との繋がりもできていいかなと。
あとは、リーダーがwinに対してコメントを入れたりするだけでもかなり盛り上がりは変わってくると思いますので、ぜひやってみてください。
他にも、部署横断でクロスチームで実施してみるのも面白いと思いますよ!

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いかがでしたでしょうか?
全てのQAを見てみたい!といった方は、近日中に動画も公開予定です!

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