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当たり前のことをそれっぽく言う人は、詐欺師のようなもの

「お客様のお役に立ちたい」

正直いうと、ボクはこの言葉が苦手だ。
気持ち悪いとさえ思う。

でも理由がわからない。
ただナントナク嫌いだった。

それはそれで気持ち悪いから、時間をとって考えてみた。

結果、「当たり前のことをわざわざ言葉にしている」ことにボクは、気持ち悪さを感じていると気がついた。


「当たり前のことをさも大げさに言う人は、詐欺師のようなもん」

無意識にそう思っていた自分に気がついた、と言った方が正確かもしれない。

でも、これだけでは気持ち悪さを説明しきれている気がしない。
だから、もう少し考えてみた。

なぜ、説明しきれていないと感じるのか?

それは、何を隠そうボク自身が、自分の仕事において「お客様の役に立ちたい」と、心底思っているからだ。

考えること6分くらい。

もうさっき淹れた珈琲は充分ぬるくなっている。

コーヒーの入ったカップを眺めながら、やっと脳みそに言葉が浮かんできた。


「あっ、お役に立ちたいと思う、その理由がわからない時にボクは気持ち悪さを感じるんだ」


「キレイなだけの言葉」は、どうしても編集されすぎているように思えて、気持ち悪さを感じてしまうのだ。


モテたい・有名になりたい・稼ぎたい・見返したい・安全を感じたい。


どんな理由でもいい。

「自分の欲求」と「お客様のお役に立ちたい」がちょうどいい感じで混ざった話を聞いて、納得した経験は数えられないくらいある。

「自分の欲望ではないのです。ただ、あなたのためを思っています」


恋愛でもビジネスでも、これほど気持ち悪いことはない。

もし、自分の家族になんかあったら命に変えても守るけど、それさえも「助けたい」という自分の欲望と言える。

自分の欲望を意図的に隠しているのは詐欺師。
自分の欲望を認めない人は、詐欺師より何倍も怖い存在。


ちなみに、人の役に立たないことなんて本当は一つもなくて、何をどこからどう見るのかって問題なだけな気がする。

とにかくボクは自分自身を他の誰かに与えられる人でいたいと思う。

つまりは、今日も自分の欲望を思いっきり活用して、人様の役に立っていきたい。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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