3月の禅語 「回光返照」
3月の誕生日の皆様おめでとうございます。
3月の禅語「回光返照(えこうへんしょう)」です。
回光返照 かいこうへんしょうともよみますが、
「回光返照」とは、原因を外にばかり求めず、自らを省みてみよという戒めの言葉です。
仏教の臨済録の中の言葉です。
人の心は、常に外に向いてしまいます。流行りを追いかけたり、環境に左右されたりします。
そんなとき、自分の心を内側に向けるよう勧めた言葉です。
ついつい外に答えを見つけるというのはやってしまってますよね。わたしもついつい。
会社で行くと、景気が悪いからとか、取引先に恵まれないからとか、従業員がいう事聴いてくれないからとか。社長がわがままだからとか、その結果、今私が困っていると。
学校でも、先生が、生徒が、友達が、先輩が。
家庭でも一緒です。妻が、旦那が、子供が、親が。
そこに理由を求めてませんか?
そして、本当にそれだけでしょうか?
外の世界はどんどん変化しています。環境や情勢、流行や潮流自分の心に関わらず変化します。
それに対応するのも必要ですが、そもそも自分は何かを振り返ることも重要なのではないでしょうか?
時々でいい、一日一瞬でもいい、自分を丁寧に真剣に見つめ直す。
外側に答えを求めるのが楽ですが、自分とはなにか、自分の心を静めて見つめること、怖がらずに勇気を出して、自分自身を考えること。おそらくその中に必要な答えも見つかりますよ。
3月の年度末、皆さんも忙しいと思いますが、もう一度自分自身が何をしようとしているのか、どうしたいのか。考えてみる時間を作るといいかもしれません。
12ヶ月の禅語は、私が選んで、長寿山西福寺の住職 雅教和尚に監修いただきました。
また、拙い字ではありますが、私が字を書かせていただきました。
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