10月の禅語「行住坐臥（ぎょうじゅうざが）」 誕生日おめでとうございます。

１０月の誕生日の皆様おめでとうございます。
１０月の禅語「行住坐臥（ぎょうじゅうざが）」です。

「正法眼蔵」に載っている言葉です。

１０月の禅語「行住坐臥」とは、自分を大切にするということです。

「行」は歩くこと、「住」はとどまること、「坐」は坐ること、「臥」は寝ることの意味します。

自分を大切にしましょうとか、人生を大切に生きましょう。
とか言われますが、どうすればいいかというのを説いた言葉です。

人がまさに、日常的に行っていることである、歩くこと（動くこと）留まること、座ること、寝ること。それがつまり、行住坐臥です。

その動作一つ一つを心を込めて丁寧に大切に動くことだと

慣れてしまえば、無意識のうちに行っていることも 一つの動作を噛み締めて動かす。それが大切に生きることだということでしょう。

ご飯を食べる。という何気ない動作も、食卓に行くと食事が並んでいる。テレビを見ながら、いただきますを言ったら、箸が勝手に動いて、ごちそうさまといったら終わり。となっていないでしょうか？

材料であるお米野菜肉魚を作って育ててくれた人、それを買ってくれた人、食事を作ってくれた人、そして、食事すら満足に取れない世界の子どもたち、
今私が食べていられる幸せを感じながら、一口一口噛み締めて味合うことができているでしょうか？その時の噛み締めた味はどんな感じでしょうか？甘いでしょうか、辛いでしょうか？

毎回は、めんどくさいと思われるかもしれませんが、時々思い出したように、いろんな動作をするときに思い出してみて、生かされている幸せを感じてみる余裕が欲しいものですね。

朝起きること、歯を磨く事、食事を摂ること、人に会うこと、人と挨拶すること、掃除をすること、トイレに行くこと、風呂にはいること、寝ること、考えること、歩くこと、走ること 一つ一つに心を込めて丁寧に動作できるようになると幸せがぐっと近づいてくると思います。

まずは、今から行う動作を丁寧に行ってみませんか？

１０月にこの禅語に巡り会えたのも、今年も残り３ヶ月 年初や年度初めに決意したことが、なんとなく日々の業務に追われてこなしている作業が多くなっているのではないでしょうか？

もう一度、この行動や作業を丁寧にすることで、大切に生きるということを意識してはいかがでしょうか？

そんな環境にもありがとうと感謝し、一つひとつのやってみようという動作も、自分をありのままに、思いを込めて動かしましょう。気持ちがこもることで、何事もなんとかなるはずです。

12ヶ月の禅語は、私が選んで、長寿山西福寺の住職 雅教和尚に監修いただきました。

また、拙い字ではありますが、私が字を書かせていただきました。

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