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自分史:最終回第10章「無意識の扉が開き新しい時代へ」光と共に生きる

2019年12月。突然の訃報が耳に入る。池間史規さんご逝去。享年60歳。あまりにもの衝撃で、自分の耳を疑った。一ヶ月前までは、お目にかかってレッスンをして頂いたのに。

ショックが大きすぎて、お葬式に参列させて頂こうにも、体が動かなかった。深い悲しみにくれた。

それからは、「どうしてもオリジナルソングを世に出したい」という気持ちで、独り歌い続けた。


今となっては、このプロセスがあったから、自分の問題と向き合うことが出来たと思っている。自分は「相当罵声を浴びていた」ことに気づけ、音程がとりづらいこと、声が自分の理想と一致しないことも、このことが原因なのかもしれないと思うように。

「人間は耳から聞いたものしか声として出せない」

罵声を浴びてきた私は、理想の声からほど遠かった。だけど、歌の練習を続けていくにつれ、声が出るようになる。

声がでるようになると、本音を言うきっかけがやってくる。本音を言うようになると、声も変化していく。

声と本音が連動していることに、気づけた。


2021年10月。無意識の扉が開いた感覚がやってきた。2021年11月。セイリオスのコンサートへ。東京へ向かう前に、2つの出来事があった。一つは、オリジナルソングを幼なじみの前で歌った。私と同じように、心に大きな傷を負った友だ。歌詞にも出てくる思い出の「森」で歌ったことで、癒しがおこった。

一つは、池間さんのお墓参りへ伺った。お葬式に参列せず、不義理をしたことのお詫びと、心からの感謝お伝えした。そして、東京でのセイリオスのコンサート。ライブ会場が、池間さんのソロコンサート会場と同じ会場だったため、泣けてしようがなかった。


2022年は様々な出来事があった。2022年3月父が亡くなる。その後母の子供返りで、葛藤の日々。この出来事が私を大きく変えた。そして、心理の講座を受講していたことで、心の闇をみつめ、乗り越えることが出来た。

このような出来事が起こることがわかっていたため、無意識さんが「心理の講座を受講しなさい」とあらかじめ教えてくれていたのかもしれない。自分の闇を人前でさらけ出し、その後人の話を美しいと思って聞けるようになったのも、印象深かった。


そして、2022年11月オリジナルソングのレコーディング。ヘッドホンをして自分の声を聴きながらレコーディング。高性能なマイクを通して聴く自分の声は、思っているような声ではなく、「なんて未熟なんだろう」と愕然として。恥ずかしいやら、申し訳ないやら。

でも「外に出した」ということが、とても良かったようだ。なぜなら「自分にとって一番の痛みを外に出したから」私にとって、下手な歌声を外に出すことは本当に恥ずかしくて情けなかったようだ。


一旦は落ち込んだが、逆に解放感があった。そしてそれから、より声が出るようになった。レコーディングの先生は「音程を気にしなくて良い」とお声がけをしてくださった。心を込めて歌っていることが伝わっていたのかもしれない。

10日ほどたって、レコーディングされた歌が手元に届いた。おそるおそる聴いてみると、感動した。レコーディングの先生は、私の奥底にある純粋な思いを、抽出してくれたかのようで嬉しかった。


私にとって、「オリジナルソングを歌いたい」というひらめきが、こんな形になるとは思ってもいなかった。あらためて、無意識がすることに畏敬の念をおぼえる。そして、池間さんに心からのリスペクトと感謝をご報告し、手を合わせた。

2019年「おかえりなさい 魂の故郷へ」誕生。
作曲補作詞 池間史規 作詞 岡聖美
そして、2022年11月レコーディング。3年の月日が経っていた。


これからの展開がどうなるか、誰も知りません。ですが、集合無意識がこの曲を後押ししてくれることでしょう。

「おかえりなさい 魂の故郷へ」私たちにとってこの曲が、元気と勇気の源となりますように・・・


・・・・・


光と共に生きてきたのだとしたら、違う物語が生まれます・・・

「今までの人生は、オリジナルソングを歌うための、布石の人生だったのかもしれない。そのために、色んなことが起きて、その都度助けてくれるひともいて。

闇が深ければ深いほど、光は強く放つ。絶望を体験すればするほど、喜びがとてつもなくて。その喜びは、光とつながっている。

穏やかで静かな喜びが、本来の私。幼子のように喜ぶことが、本来の私。光は私と共に生きてくれる。私の体の細胞一つ一つに宿って、振動している。

光と私が統合されて、物語というシンフォニーを奏でる時、光の存在を感じる喜び。そして、人生の幕を閉じる時も一緒にいてくれる安心感。

光よ、いつもありがとう。これからもよろしくね!」


おわり




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