「書く習慣」プログラム 最近買ってよかった体験〜軍艦島ツアー〜
いしかわゆきさん「書く習慣」プログラムのお題、最近買ってよかったものについて書きます。
ものではなく、体験。
直近で、かつ、人生最大の誤認識をしていたのかもしれないと衝撃を受けたので共有します。
教科書で見た「軍艦島」に行きたい
3月、恋人と九州一周旅行をしました。
全県周りつくそうとなって、一番最初に「行きたい!このタイミングしか行く機会がない!」と思ったのが
軍艦島。
ずっと昔から行きたいと思いつつ、長崎の一番端っこでなかなか行けずにいました。
昔から遺跡が好きで、「そこに昔○○があった」にとてもロマンを感じる私。教科書で見た軍艦島にようやく行くことができ、感動しました。
そして同時に、こんなにも思ってたのと違うことってある?と、反省というか、何か申し訳ない気持ちになりました。
そもそも、簡単に行けない
今回行こうとなって初めて調べたんですが、もっと、普通の島のようにふらっと行けるものだと思っていました。
地元の宮島なんて、高校ではマラソン大会をわざわざ宮島でしましたし、宮島は観光というよりちょうどいい山がたくさんあって楽しい遊び場みたいな感覚。
そんな感じかと思ったんですが、しっかり行政で管理されている島だったんですね。
しっかりツアー会社があって、誓約書を書いて、4000円くらい払って参加して、しかも上陸できるかどうかは毎度長崎市?県?の確認がいる。
ただの島じゃねぇ、とこのとき思いました。
全然廃墟なんかじゃない
朝の9時半〜13時までの4時間を使って午前のツアーに参加。
シーマン商会さん、ありがとうございました。
めちゃくちゃ良い天気。
他のツアー会社の御一行とも島ですれ違いましたが、シーマン商会さんのガイドさんでよかったなと思いました。とてもお話が上手で興味深い。楽しかったです。
世の中に出回っている写真の「the 軍艦島」みたいなのって、大体は「美しい廃墟」みたいな謳い文句だと思います。
遺跡が好きなのと同じで廃墟も好きだったので、「長崎にはこんなに立派な廃墟があるんだ〜」と思いました。
しかしツアーに参加して、軍艦島は全く廃墟ではなく、昔日本一栄えていた名残がビシバシ伝わってきて、ただの美しい造形物として長年捉えていた自分を恥ずかしく思いました。
石炭全盛期の時代、東京都よりも人口密度が高く、リスクと引き換えに初任給は約50万円。生活水準がどこよりも高く、三種の神器と言われた家電も100%の普及率だったそうです。
そして、そんな贅沢な生活が当たり前のようにあった裏には、石炭採掘で200人以上の命が失われていたこと。
知らなかった……
ツアーに参加した他の方もそうだったんでしょうか。
皆さん静かに一生懸命耳を傾けていたのが印象的でした。
思い込みしてること、他にもありそう
軍艦島のツアーに参加した後、
「本当に楽しかった。来て本当に良かった。またいつかもう一度行きたい。」
そう思いました。
なんだか、心の底から信じて疑わなかったことが違って、真実は全く他にあった、というか、、、伝わるか……???
刷り込み、思い込みしてることが、気づいていないだけで自分の中にはまだゴロゴロあるんだろうなと思いました。先入観って怖いです。
島に行くだけでそんなにお金取るの???と思うかもしれませんが、倍払ってもいい、そして何回行ってもいいと思える場所でした。
気づけばアラサーと言われる年齢になってきて、物よりも体験を買った方が良いなと改めて思う今日この頃。
本当におすすめしたい、私の体験の共有でした。
端島の元島民の方に敬意をこめて。