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デジタルアニメ制作スタジオ「Qzil.la」とは?~IT×アニメでできること~

人材開発部の宮本です!
コミックスマートはマンガアプリ「GANMA!」を運営している会社ですが、マンガだけではありません。アニメ制作スタジオも運営しております。
今回はアニメ制作スタジオ「Qzil.la」についてご紹介致します。

Qzil.laは、日本のアニメーションのクオリティの高さを活かしながら、最新のテクノロジーやデジタルマーケティングの技術を駆使して新しいアニメ制作/製作、表現の形をつくり出すコンテンツスタジオです。

https://qzil.la/

これからのアニメ業界を変えていきたい

Qzil.laで掲げているミッションビジョンは・・・

引用元:https://qzil.la/

"これまでのアタリマエ" に縛られず、"未来のアタリマエ" をつくるということですが、簡単なことではないと思います。

このミッションビジョンを遂行していく為に、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。

◆テクノロジーの力を活用した生産性の向上
従来アニメを制作する上で1話数当たり約200人のスタッフが関わってきます。
それら200人それぞれの進捗を管理し作品を完成まで進行する制作職は、膨大な業務量と時間との戦いと言えます。考えただけでも目がまわりますよね!
そんな問題を解決する為、"Qzil.la"では自動化可能な工程は自動化させていく制作管理効率化ツールを開発し、必要工数自体の省力化と生産性の向上を図る取り組みをしています。

◆AI技術の活用による業務の効率化
またクリエイティブ面では、作業の生産性を著しく上げるという観点と、見たことのないような表現の幅を広げるという2つの観点から、AI技術の導入による映像制作の開発を著作権保護の在り方と照らし合せながら進めています。

これらは一例ですが、テクノロジーの力で一人当たりが同一時間で生み出せる生産性や市場価値を上げること、物理的/時間的制約を超えてより自由に表現の幅を広げることを推し進め、働く環境や待遇を整えて、個々人がよりやるべき/やりたい業務に集中出来るような、人を大切にできる会社を目指しています。


デジタルアニメスタジオ "Qzil.la" 誕生の背景

2021年2月にマンガコンテンツ事業を手掛けるコミックスマートのアニメ制作部門を分社化し、新たにデジタルアニメスタジオとしてQzil.la株式会社(読み:クジラ)を設立しました。

近年世界的にアニメ需要は年々高まり、
劇場公開作品や各社配信サイトでも軒並みアニメ作品が上位を占めるようになりました。
そんなアニメ業界では長年抱えている課題があります。
制作期間の長期化や、制作スタジオやクリエイターなどのリソース不足、長時間労働や賃金格差など上げれば枚挙に暇が無く、特にハイクオリティ作品は需給バランスが偏り納品まで数年待ちというケースが生じたり、そもそもの制作体制の構築が困難になっています。
業界の成長性とは裏腹に、それらを支える十分な人材の育成や維持、待遇の改善と言った観点からも非常に困難な状況と言わざるを得ません。

そこで立ち上がったのが " Qzil.la " です!
こうした課題に対し、アナクロな部分が残る制作体制の生産性をテクノロジーの力で高めてアニメ業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、制作を含むクリエイターの労働環境の改善を図りながら、ハイクオリティな作品をスピーディーに提供することを目標としています。


生み出されたこれまでの作品

これまで、ショートアニメやアーティストとコラボしたMVなど、様々な作品を世に送り出してきました。
"Qzil.la"が制作をした作品プレイリストはこちらから☟

数ある作品の中から一部ご紹介致します。

My song / 角巻わため  YouTubeMV再生数: 290万回再生

ホロライブ所属VTuber角巻わためのオリジナル楽曲『My Song』のアニメーションMVを制作しました。
角巻わためのこれまでの音楽活動の歩みを、東京でもがきながら夢を追う若者のストーリーとして描写。
大都市特有のスタイリッシュさや街並みを中心に、アニメーションならではのファンタジー要素も融合し、「My song」の美しく疾走感のある曲調を表現しました!

大脳的なランデブー / Kanaria YouTubeMV再生数:690万回再生

チェンソーマン6話のED曲を担当したKanariaさんの楽曲、「大脳的なランデブー」のアニメーション MV を制作しました!
ボカロPとして活躍してきたKanariaさんの初本人歌唱。中毒性のある声と音楽で多くの人を魅了しました。
キャラクター原案として、Kanariaさんの作品を多く手掛けたLAMさんもデザイン制作として参加し、かっこいい世界観を表現しました。

バイオレンス / 女王蜂  YouTubeMV再生数 250万回再生

アニメ映像としてラストを飾ったチェンソーマン11話、女王蜂の歌う楽曲、「バイオレンス」の ED映像の制作を担当しました。
CGとの掛け算の組み合わせで、スタイリッシュでクールな空間を演出。
魅力あるキャラクターたちはモーションキャプチャーを駆使し、よりリアルなハイクオリティな映像に仕上げました。


IT×アニメで変革を起こしたい

ここで、Qzil.laを立ち上げた代表取締役 福留 俊 について、過去のインタビュー記事と共にご紹介します。

経歴
・大学在学中にビジネスコンテストで優勝
・大学卒業後、新卒で大手アニメ制作会社へ入社→9年間在籍
・アニメ事業立ち上げのためコミックスマートへ入社
・Qzil.la設立 代表取締役へ就任

学生時代からコミックスマート入社に至るまでの経緯は過去の社員インタビュー記事で紹介しております。
福留のブレることのないアツい想いを語っておりますので、気になる方は以下リンクからチェックしてみてください😊

Qzil.la設立後、今年の5月には「映像作家100人+ NEWCOMER 100 JAPANESE MOTION GRAPHIC CREATORS(※)」において、「NEWCOMER 100」(ANIMATION)にも選出されました!「映像作家100人」は福留が映像業界を志していた学生の頃に漠然と「いつか載れたら」と考えていたそうで、十数年越しに想いが叶った形となります。エモいですね。

※「映像作家100人+NEWCOMER 100 JAPANESE MOTION GRAPHIC CREATORS」とは
未来を担う新たな才能100+100人。200の才能が紡ぐ創造の最前線を見渡せる一冊。
その年度に活躍した映像クリエイター100人を紹介する年鑑として2005年に創刊し、10年以上にわたる刊行の後、オンラインに移行した『映像作家100人』。たくさんの熱い要望を受けて、6年ぶりの書籍版刊行です。
本書では、今年の映像作家100人の選出に加え、NEWCOMER 100人を選出。映像を取り巻く環境の変化もふまえ、新しく現れたインディアニメやVRやXRといった領域、そしてまさに今台頭しつつある若い世代のクリエイターたちにスポットを当て、カテゴリ毎にインタビューも掲載。映像表現の新たな地平を切り拓く、次世代のクリエイター・アーカイブです。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000102194.html

デジタルアニメ制作スタジオとして成長するには、デジタルやAI等のテクノロジーの力で生産性を上げたり、同じヒット作を作っても更に収益を上げられるエコシステムの構築などまだまだ課題はありますが、それでも十数年前からアニメの市場成長性に人生を賭け、努力を続けて来た福留の大胆さと決断力で、Qzil.laを "世界No.1のアニメブランド"を作るスタジオとして引っ張っていってくれることでしょう!


まだまだこれから!発展途上だからこそできる経験

Qzil.laが設立されてまだ2年半ですが、社員やクリエイターの方など沢山の人達のおかげでここまでくることができました。
とはいえ、まだまだ成長曲線の始まりの段階なので、更にQzil.laの仲間が増えて会社として大きくなっていくことは間違いありません。
これまでアニメ業界ではなかなか手が届かなかった「人の育成」についても、しっかりコミットしていけるようにコミックスマートのコーポレート部門の私たちも環境整備についてチームを作り取り組んでいます。
「アニメ業界は大変だ」というイメージを脱却して、成長と充実を感じられる環境があるのだということをQzil.laが実現し、これからのアニメ業界を憧れのものにすることが「超ド級の変革」を起こせる第一歩なのかもしれません。


Qzil.laでは、一緒に最新テクノロジー×デジタルマーケティングの技術でアニメ業界を変革する!仲間を募集しています。
カジュアル面談も実施しているので、気になる方は是非お話しましょう!


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