クリスチャン・トゥデイと中川晴久氏について

「「統一協会と安倍元総理は関係がない」と私が言う理由 「心のレイプ」の被害者救済を」と題する記事のリンクが「フラットで現実性のある分析」「説得力がある」といった感想とともに複数Twitterで流れてきて「ん?」と思った。

というのは内容や著者名ではなく、掲載媒体である「クリスチャン・トゥデイ」の名に見覚えがあったからだ。

私は欧米コンテンツにおけるキリスト教的なモチーフへの興味、というよりその「理解しがたさ」からかねてより戦後日本における老舗キリスト教メディアのひとつである「キリスト教新聞」を定点観測対象のひとつにしてきた。そして、数年前に「クリスチャン・トゥデイ」がそこでなかなかスキャンダラスなニュースの主役として語られていたのを記憶していたのだ。

「キリスト教新聞」における該当記事を以下に示す。

「クリスチャントゥデイ」めぐり新局面 日本基督教団総会議長が改めて声明 2018年2月1日

【速報】 「クリスチャントゥデイ」現役従業員が連名で声明 〝一翼担ってきたことをお詫び〟 2018年2月8日

【速報】 日本基督教団統一原理問題連絡会 「クリスチャントゥデイ」問題で説明会 2018年3月1日

「クリスチャントゥデイ」従業員 中橋祐貴さん独占インタビュー 〝これまでの説明と食い違うことばかり〟 2018年3月1日

【速報】 日本福音同盟「クリスチャントゥデイ」の取材「一切受けない」と再確認 2018年12月18日

クリスチャントゥデイ問題 ウェスレアン・ホーリネス教団 〝真偽明らかにする〟調査委員会を設置 教団年会で議論紛糾 2019年3月28日

クリスチャントゥデイ 従業員が取締役に説明求める音声を入手 2019年4月7日

「クリスチャントゥデイ」 峯野龍弘氏が会長を退任 2019年12月11日

【速報】 ウェスレアン・ホーリネス教団 クリスチャントゥデイ/ダビデ張関連団体から「距離を置く」と表明 2020年7月8日

クリスチャントゥデイが「クリスチャン新聞」顧問の根田祥一氏を提訴 2022年3月1日

私は自分がこれら一連の記事が問題にしていることをキチンと理解しているとはまったく思わないが、国内のキリスト教界においてこのメディアが疑問視されているらしいことはわかる。

気になった私は次いで先に挙げた記事の著者である中川晴久氏について検索してみた。

まず驚いたのがこの記事

上祐史浩、小川寛大、中川晴久「第2弾!コロナ禍で宗教が消滅の危機!?大転換期の宗教の未来を探る!仏教・キリスト教の現場から」配信!

この人物は元オウム真理教、現ひかりの輪代表の上祐史浩氏の主催するイベントに登壇していたのだ。

さらに以下の一連の論説を書いていることもわかった。

キリスト教界の反日的な傾向(1)~その原因を探る~ −中川晴久−

キリスト教界の反日的な傾向(2)~その原因を探る~ −中川晴久−

キリスト教界の反日的な傾向(3)~その原因を探る~ −中川晴久−

これらの論説の中で中川氏は既存の日本キリスト教界を「北朝鮮」になぞらえていたりする。

文頭に挙げたテキストの「説得力」は個々の読者が判断すればよいと思うが、以上のような掲載メディア、著者それぞれの姿勢を見る限り、これはあくまでも私個人の感想だが、そのスタンスはまったくフラットなものとは思えないし、少なくとも以上のような彼らのこれまでの活動を踏まえた上で件のテキストも読まれるべきだと思う。




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