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クラピア増殖中

皆さんはクラピアって知っていますか?
ハンター✖ハンターに出てきて、主人公のゴンの親友で、切れると緋の眼になるイケメンさんはクラピカです。

クラピアは、在来種のイワダレソウを種子ができないように品種改良して作り出されたグランドカバープランツです。地表を這うように伸びていき、芝生の10倍のスピードで成長するほどの繁殖力です。葉が小さく密生するため雑草の抑制効果があります。踏んでも大丈夫で、むしろ踏むことで密に茂ります。

このクラピアをcometa伊勢志摩ではあちこちに植え付けています。タイトルの写真はcometa伊勢志摩のVenusのオープンデッキのすぐ前にある法面に2024年3月に植え付けられたばかりのクラピアです。

最初のクラピア植え付け

2023年6月

南東側の法面を山本建材さんにきれいに整地をしてもらったのが2023年の5月の事でした。この法面に最初にクラピアを植え付けしました。その時は3列に70個ずつと、その間に35個ずつ植え付けました。計280個ですね。

クラピアの特徴をあげると
1.雑草を低滅できる
2.維持管理コストが安い
3.土壌流出を防げる
4.繁殖スピードが異常に早い
5.塩害に強い
6.種が飛ばないので、不用意に飛散しない
7.踏まれても大丈夫、というか、むしろ踏んで欲しい
8.冬を越して、春になると再稼働する
9.防草シートと組合すとより良い
10.綺麗
と、海のすぐそばにあって、強風が吹き荒れるcometa伊勢志摩には最適の植物なのです。

唯一の難点は高価という点です。なんとポット1株で550円もするんですよ。
品種改良による特許で守られているんで、どこでも売っているわけではないのです。

ちなみにどこでも売っているのはリッピアっていうクラピアの原種で、ひめいわだれ草とも言います。こいつは種が飛ぶので、一度植えちゃうと、止め処もなくどこもかしこもリッピアだらけになりますので、ご注意ください。

当初、南東部の法面すべてにクラピアを植え付けようと思って、見積もりをとったんですが、推奨されている6ポット/㎡(法面の場合。平らな場合は4ポット/㎡)の密度の場合、クラピアの材料費だけで軽く100万円くらいかかることがわかりました。

ということで、クラピアをまずは3月頃に100株(6万円)ほどだけ購入して、自宅で株分けをして、温室の中で保管して、毎日水をしっかりやって2カ月で4倍くらいに増殖をさせてから、6月に植え付けたのでした。

法面は横幅が6mで、長さが45mくらいありますので、270㎡くらいあるのですが、そこに280個ってことは1ポッド/㎡の密度でしかありません。

1カ月で4倍に増殖

2023年7月

こちらが約1か月後の南東部法面の様子です。しっかりと緑が広がっているのがわかりますよね。

1か月前に比べると、法面には雨による浸食によって、水が通り抜けた跡が広がっています。このためけっこう法面がぼこぼこになってきていますね。この期間に志摩市では避難勧告がでるほどの大雨も降りました。志摩市は三重県の中部にあり、三重県南部には1年間に5000mmの降水量がある尾鷲市なんかもある地域なので、雨が降るときにはバケツをひっくり返したようなレベルで降るのです。

小さな花がかわいい

2023年7月

クラピアは6月から8月の間に、こんな小さな花がいっぱい咲きます。去年植えたK7という品種は白くって、やや紫がかかった花が咲きました。花の期間が長いので楽しめます。さらに今回Venusの近くに植えたのは新品種のK3で、K7よりも大きくてピンクの花がたくさん咲くみたいです。

こちらは東側法面に植えたクラピアの同時期の写真です。

2023年8月の東法面

東法面は狭かったので、こちらでは3ポッド/㎡の植え付け密度で植えてみました。法面の角度が緩かったためか、一面にクラピアが広がって、他の雑草が生えることのない、クラピアコロニーができあがりました。東側は波打ち際がより近く、常に塩が当たっている環境なんですけどね。

法面とU字溝

2024年3月

こちらが2024年3月、今日撮った写真です。
約1年で環境条件の良い場所はクラピアが法面一面に広がりました。あんなに低密度だったにも関わらずです。流石に11月くらいからは休眠期に入って、一旦枯れてしまったかのようになっていましたが、3月に入ったあたりから緑色が復活してきました。クラピアは気温が15度以上になると活動を再開するので、これからはどんどん増えていきます。

それでも南東部の法面の中で中央部分は礫岩でできていて、柔らかい土が全くない場所だったので、さすがのクラピアでもなかなか繁殖ができていませんでしたけどね。

Venusへのアプローチ

洗い出しのアプローチ

Venusまでのアプローチには上六左官さんに洗い出しコンクリートのアプローチを作っていただきました。このアプローチの周囲にもクラピアが植え付けられています。さらには将来ゲストエリアを増設するためのエリアにも、これからクラピアを植え付けていく予定です。

夏頃には一面緑のカーペットになっていると嬉しいなあ。

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