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データの世紀

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2019年度の新聞協会賞を受賞した日本経済新聞社の「連載企画『データの世紀』とネット社会に関する一連の調査報道」の次期連載に向けて、このマガジンでは「データの世紀」をテーマに書か…
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#日経COMEMO

やる気のデータを測って何をしたいのかを考えた方が良い

COMEMOネタです。 人事業界を中心に近年「HRテック」と呼ばれる技術が広がっています。リストバンドや首から提げる形の機器などを通じ、従業員の心拍やまばたきの回数、細かい体の動きや位置情報、脳波など様々なデータを集めて、ストレス値や集中力、感情の動きなどを分析する技術です。 これをHR-Techとして一括にして良いのかどうか議論の余地はありそうですが、以下の質問について考えてみます。 ・会社が、従業員の内面のデータを集めてそれぞれの集中力やストレス値などを算出する技術

データとの付き合い方 ~データの世紀~

データの分析が導く「正解」は、どのような場面や分野で人間の判断よりも勝ると思いますか。 逆に「この場面・分野は、データ分析ではなく人間の判断が優先されるべきだ」というケースは、どういう場合でしょうか。 これを考えることは非常に重要だと思った。なので、自分の思うところを少し書いてみたいと思う。 「正解」とは何か?本題に入る前に、言葉の定義を確認しておきたい。「正解」とは何か? デジタル大辞泉によると、【正解】とは「正しく解答すること。正しく解釈すること。」らしい。 では

デジタルトランスフォーメーション(DX)は社会の変革をもって終わる

世間で話題となっている「デジタルトランスフォーメーション」とはなんなのか?なぜ騒がれているのか? ずっと不思議だったけど、先日参加したセミナーで少し腹おちした。 デジタルトランスフォーメーションは、デジタル化によって人の生活、文化を変えていく事だ。特に日本の様にリソースが分散している社会では、企業を超えて創り出す必要があるし、政府も社会も一緒になって作り出す必要がある。だから、関わってる人は世に問うているのだ。判ってもらうために。 +++ 「デジタル化」は経営課題とし

【テーマ企画まとめ】デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいますか

会社を丸ごとデジタル技術で変えていく「デジタルトランスフォーメーション」(DX)。どのような形で進めていくのが理想なのか。また取り組みを進めていく上での悩みやハードルは。COMEMOのテーマ企画に集まった主な投稿をご紹介します。 泳げデータの世紀:社長が背中を見せて、泳げ!アウトブレイン顧問の本間充さんは、「みんなで議論したデジタルトランスフォーメーション時代の事業について、社長は自ら『その企業らしい事業なのか』判断を行う必要がある」と指摘します。 DXを阻むのは過剰なビ

【イベント公式レポ】「データの世紀」に新時代のビジネスルールを考えた

2019年11月1日、東京渋谷にあるイベントスペースで、COMEMO主催のイベント「データの世紀 新時代のビジネスルール」が開催されました。金曜の夜にもかかわらず、たくさんの方にご来場いただきました。 ■データの世紀とは?「データの世紀」は、日経電子版の「調査報道」連載企画として、大変ご好評をいただいているシリーズです。現在、シリーズは第7部まで続いています。新聞協会賞を受賞しまして、今回はその受賞を記念したイベントでした。 私たちの世界は今、あらゆることが数字に置き換え