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【完全保存版】引っ越しの達人3人が語る「失敗しない部屋探し」の秘訣

引越しをする機会は人生でそうそうあるものではありません。だからこそ失敗をしやすく、大きな後悔を生む人は後を立ちません。

今回は不動産の専門家ではなく、「引越しをする人目線」で、引越し魔に集まってもらい、部屋探しと内見のコツを意見交換してもらうことにしました。

1日しか部屋探しの時間がない人必見のポイントや、マニアックだけど大事なポイントが飛び出したので、部屋探し経験者にも大いに役立つはずです!

1. 参加者紹介

ヤスさん(実業家)

10年間で10回の引越しを経験する猛者。仕事とは関係なく後輩のお部屋探しを手伝うことも多い。

Kさん(ブロガー)

引っ越した翌日から、次の物件を探し始めるという筋金入りの部屋探しマニア。若い頃は引越しで大失敗をしたことも。。。

Yさん(エンジニア)
都内各地を転々とし続け、部屋探しマスターとしての腕を上げるだけでなく、地元関西の住宅事情にも精通。関西弁で厚く畳み掛ける筆者の友達。

2. 引越し魔たちの内見チェックポイント

引越しの達人の皆様は内見時、どんなポイントを見ているのでしょうか?実際の募集中物件に行って現地調査してきました!

内見でのポイントは、物件情報を眺めるだけではわからないポイントをしっかり見ることです。

Kさん「余談ですが厨二病っぽいマンション名は避けるというのは。住み始めてから説明にちょっと照れちゃう物件名は地味に嫌です笑」


気になる人が多い「防音性」のチェックは?

隣家の生活音を気にする人は多いと思いますが、「防音性」のチェックはどうすればいいのでしょうか?

鉄骨造や木造は壁の構造上、ある程度の音は仕方ありません。また、RCと呼ばれる鉄筋コンクリート造でも、必ず防音性が高いとはいえないのが難しいところ。

ヤスさん「壁に耳を当てるのが、なんだかんだで一番判断できると思います。部屋によってはエレベーター音の有無などをチェックできるので、シンプルですがこれは基本のテクニックといえそうです。」


部屋の湿気の状況を知るには?

筆者「以前むちゃくちゃ湿気が多い部屋に住んでいて、服や家具がカビてしまって本当に大変だったんです。内見では気づけなくって……。」

Yさん「湿気の原因にもなる結露は、サッシの横の部分を確認しますねサッシの横や周辺の木材にカビや変色が見られたら、結露が発生する可能性が高いと判断します。」

Kさん「ちなみに、サッシの部分が不自然に塗りなおされていたら要チェックですね。」

一同「わー! それは初めて知りました! 絶対チェックした方がいい!」

ヤスさん「壁紙の浮き具合で、湿気をチェックすることもありますね。窓の隙間から外気が入ってくればくるほど湿気は増すので必ず見ます」


水回りでチェックすべきポイントは?

筆者:「シャワーの水圧はチェックしろ」と、よく聞きますが、水回りで他に見るべきポイントは?

Yさん「トイレの水のたまり方を見ますね。やたらと水位が上がっている便器があるんですよ。ひたひたになっていると、跳ねやすくなるじゃないですか。逆に水位が低すぎると、臭いが上がってくるので要注意です。」

Kさん「トイレだったら、便器のタンクのフタを開けて、中を確認します。カビの具合で掃除がちゃんとされているかが分かります。」


サイズの測り方は多くの人が間違っている?

筆者:「皆さんはメジャーで部屋のサイズを測っているかと思うんですが、特に正確に測っておくべき箇所はありますか?」

ヤスさん「忘れがちなのが、玄関ドアのサイズですね。でもただ幅を測るだけだと落とし穴があるんです。」

一同「えっ? どういうことですか?」

ヤスさん「例えば、物件によっては、ドアが90度以上開かないことがあります。ちょっとした突起で大物家具が入らないなんてこともあるので、注意が必要です」

Yさん「なるほど! たしかに私も以前ドアノブを外さないと家電が入らないことがあって、ドアノブが外れるか確認するようになりました」


設備面でチェックすべきポイントはありますか?

Kさん「靴箱の高さは必ずチェックします。ブーツや長靴が入らないとかありえます。」

一同: あるあるある!

ヤスさん「服をしまう収納が押し入れしかない物件だと、ロング丈の服を折って収納するしかなくなるので、そのあたりもしっかり見ます。」

Yさん「コンセントの位置をメモしておくのもポイントですね。あと、床からの高さも重要。例えば床から少し高い位置にコンセントがありますよね。実際にケーブル差すと、目立つし邪魔になってしまうので、この位置には目隠しのための家具を置く必要があるかなとか考えます。」

Kさん「コンセントの位置は盲点だった!」

ヤスさん「あとはエアコンの型番と年式も必ずメモします。古いのと新しいのでは消費電力が大きく変わりますから。」

筆者「抜け目ない! それも盲点だった。エアコンの型番。内見時にその場で調べるか、写真を撮っておくとよさそうですね」

Kさん「自分が使っている携帯の電波が部屋の中のどこにいてもちゃんと入るかは、確認したほうがいいよね。テレワークをする人は電波は水や電気よりも大事です」

Yさん「防犯面もしっかり考えたいところなので、郵便受けの形は絶対チェックした方がいいと思います。頑張れば手を入れて郵便物を取れちゃうものは個人情報保護の観点でよくないですね。」

一同「たしかに! しかもそのタイプよくある!」

Kさん「あと私は、虫についても調べることにしていて…」

ヤスさん「えっ? 虫って?」

Kさん「玄関を出ると、いきなり外になってる部屋ってありますよね。廊下がなかったり壁がなかったり。そういう家に住んでいたときに、照明や窓の明かりに虫が群がって、すごい数の虫の死骸をよけながら暮らした経験があって……。なので、虫の死骸チェックは毎回します。」

後日教えらもらった話ですが、「変わった設備には気を付けろ!」というのが達人たち共通の意見でした。例えば、窓が通常より大きかったり、お風呂が部屋の真ん中にあって湿気の逃げ道がなかったり、とにかく「個性的だな」と思ったら注意しましょう

3. 内見と合わせて不動産会社に聞く5つの質問

引越し魔の皆さんは、内見時に不動産会社にどんな質問をしているか聞いてみました。

質問1 空室期間はどのくらいか?

Kさん「あまりに空室が続いている場合は家賃交渉の材料になることもあるし、人気がない理由を探るきっかけにもなります。」

Yさん「私、長く空いていた物件を相場よりすごく安く借りられたことがありました!なるほど、そういうことか!」

質問2 回転率はどの程度なのか?

Yさん「どのくらいの周期で賃貸人が変わっているかも判断のポイントです。あまりにサイクルが早い場合は何かしら問題があります。」

筆者「なるほど。それは聞かなきゃ損ですね。この辺の質問をちゃんとすると、不動産会社にナメられなくなりますね。」

質問3 近隣も含めたクレーム発生状況は?

ヤスさん「マンションなど集合住宅の場合、クレームの有無や内容を聞くのは重要ですね。騒音のクレームが多いとか、ゴミ出しのルールとか。ヤバい人がいますかとかは直接聞けないので。」

筆者: 一度も聞いたことなかったけど、今後は絶対聞いてみます!!

質問4 前の住人の退去理由・居住期間は?

Kさん「前の住人がどういう理由で退去したかは、聞いておくといいと思います。」

Yさん「あとはその人の居住期間ですね。例えば、7年住んでいて退去理由が転勤であった場合は「住みよい部屋なんだな」とわかりますよね。逆に、よからぬ退去理由で、居住期間が短くなっているケースもあるでしょうし。」

筆者: その質問と併せて空室期間とかも聞けば、総合的に判断できそうですね。

質問5  近隣住民の家族構成や生活時間は?

ヤスさん「私が聞くのは、両隣、上下の階の住人など、近隣の方の家族構成や生活時間について。わかる範囲でいいので教えてもらいます。」

筆者: それはどうしてですか?

ヤスさん「隣室の住人が自分と合わない生活サイクルで暮らしていたり、楽器を鳴らしたり、室内でトレーニングをしたり、あとは社交的な住人だとホームパーティーや家飲みが深夜に及んだりで、騒音によるトラブルは起こりやすいですし……。どんな人が住んでいるのかがわかっていると安心感が全然違うので、聞けるだけ聞きますね。なるべく雑談っぽく聞くのがいいです。」

Yさん「そうか! 物件情報に載っていないことは、ダメ元で聞けばいいんですね!」

4. 上京組が持つといい心構え


Kさん個人的には自分の実家の近所や土地勘があるところで、一度不動産会社を訪れて部屋探しをしてみることをオススメします。」

Yさん「確かに、初めての不動産会社! しかもそれは知らない土地! って、かなりハードルが高いですね。どのような雰囲気かを知るだけでも次回以降は冷静になれます」

Kさん「そうですね。いきなり本番だと慌てちゃいます。自分も若い頃は雰囲気に飲まれて失敗しました」

筆者「たしかに、皆さんに教えてもらったコツを実践しながら、自分でも理想と現実をしっかり見極めて……というのは、ある程度訓練と慣れが必要ですね」

部屋探し好きの私でも勉強になるポイントがてんこ盛りでした! 引っ越し魔の皆さま、ありがとうございました!


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