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【感想】ミス・サイゴン

クロード=ミシェル・シェーンベルクとアラン・ブーブリルの脚本、ブーブリルとリチャード・モリトビーJrの作詞によるミュージカル。ジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』を基にし、アメリカ兵とアジア人女性の引き裂かれた運命のロマンスを描いている。 


公演中止になったと落胆していたのですが、わたしが観劇する回は上演されたため観ることが叶いました。この一回きりの観劇なので集中して観ました。

実は、ミスサイゴンは歌は有名なので存じていたのですが初観劇です。

出演者

キャストは画像の通りです。

ストーリーは、しんどいよ(もっと辛辣な意見も聞いた)と聞いていたのである程度覚悟していたけど、屋比久キムの力強いけれども儚さが際立っていて時代背景などを鑑みてもこの方法しかなかったのか…と胸が潰されてしまう。
わたしの周囲は嗚咽していた人もちらほら…
セクシーな衣装と振付で官能的に踊る男女にも、時代に翻弄された女性達が多くいたのだよなと当たり前のことを思い胸を痛めた。

東山エンジニアはダンスが特に好き。一つ一つのポーズが極まってて、アメドリ終わりに拳を突き出すポーズがめちゃくちゃ格好良かった。

屋比久キムは、春ごろに観たn2nで圧倒的な声量と表現力に感嘆した人。華奢で幼い体つきと思いきや、洋服を脱いだら腹筋バキバキだしセクシーさのギャップにびっくり。
精神性の強さや脆さ、母性を違和感なく表現されていて彼女のキムが観れてよかった。
観劇した当日の夢で彼女の命をあげようを聴いて、起き抜けに「あ、そういうことだったのか」とハッとしたり…魂が震えたんだよな。きっと。

チョ・サンウンクリスは、キムを救ったようで実は彼女の母性に彼が救われていたんだろうなという繊細さを感じた。

西川トゥイ、歌声がはちゃめちゃ好みすぎる。声が美しい。怖かった。これ、幼少期見たらけっこうトラウマ(褒めてる)

前田タム、可愛い。天使だし、お利口だしカテコまで可愛すぎて心臓鷲掴みされた笑
甘えんぼだけど弁えてる感じがくすぐられる。

凛子エレン、歌声も美しくてセクシーだった。キムとのハーモニーが声の相性がいいのかしら、わたしの好み。

上野ジョン、周りを立てながら演じていて存在感の圧が自在な人だなと思った。


まわりの観客の熱量もすごくて、その上で開演前の静けさも好ましかった。
これは別のキャスト回も観たいなあ〜

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