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効率化と人員削減 守りたいものは…

少し前に、以前の同僚と会う機会がありました。ドラックストアに勤務していた時の友人でです。
ほぼ同期で、同じ年だったこともあり、同じ店舗に配属されて意気投合。そこからの付き合いなのでかれこれ20年くらいにいなります。

彼女は現在も同じ職についていて、私は退職して10年ほど経ちます。
何かを語れる立場ではないことは承知していますが、彼女の話を聴くとどうしても言わずにはいられず、書くことにしました。

私が在籍していた時代から人手不足が叫ばれていましたが、
経理面を効率化、セルフレジの導入、一部自動発注など人手不足を解消する手立ては導入されてきたと思います。
そしてそういうものが入るたび、1店舗あたりの正社員数、パートさんアルバイトさんも徐々に減らされてきました。
私が働いていた当時より今は下手したら正社員数は半分くらいになっているかもしれないです。

効率化をはかれば図るほど当然のように、1店舗あたりの人員は削減される。
新入社員が入ってきてもまともに教える暇もなく、ともするとせっかく入った社員すら退職してしまう。
一向に楽にならない…

いや、仕事だから楽になってはいけないということなのかもしれないのですが、言い方を変えると一向に余裕は生まれない状況が続きます。

それどころか、効率化できているんだからこれもできるだろ、あれもできるだろと業務が増やされてしまう。人員も減らされる。
なんだかずっとしんどいままなんですよね…

毎年、新規店舗もオープンすることも、各店舗の人員減少に拍車をかけます。
毎年新入社員は入るけど、新規店舗オープン分のスタッフと減らない退職者。
働く人はどんどん減るけど仕事は増えるという悪循環がもう何年も何年も続いていると思うのです。

上層部はすでに気づいていると思うし
この修正が口でいうほど簡単でないこともわかっているのだけど。

でも。あえていってみる。
業務の見直しが必要である時期なのではないかということ。利益ももちろん大切で、ないと困るけど、働いてるスタッフがいなければ会社が成り立たないのだから、従業員の声に耳を傾ける必要があること。

これまで当たり前にやってきた業務(無駄な予約取りとか)本当に必要か考えたり、
新店舗を出すよりも既存店のベースアップに力を入れたり、
人員が減ってるからこそ、営業時間を短縮したり、定休日を設けるとか…
ドラッグストアって本来何に特化した小売なのかわからなくなりそうです(それが数十年前なら売りだった)

そろそろemployee satisfaction に重点を置いてみてもいいのではないかと。
どんどん加速する人手不足で、しんどくても今働いているスタッフを大事にできなかったら
この先新しい人を入れても入れても同じだと思うのです。

スタッフが健やかに働ければ、店の雰囲気も明るくなるし、余裕が生まれればいい接客も生まれる。
人員不足や余裕のなさは、そのつもりがなくてもスタッフ同士のギスギスを生み出したり、ともすればクレーム発生の原因にもなります。

こんな単純なこと、いい年した上層部が気づいてないとはとても思えないのですよね。
みんな見て見ぬふりをしている。守りたいものはなんなんでしょうね。利益だけではないと思うのです。

働くって疲れることなんでしょうか。
うちの会社を見てもみんな疲れてるし、大きなため息ついてるし、肩を落としてる。
給与をいただいている以上仕方ないと諦めるしかないのでしょうか。

私の会社では先日上層部の方が「仕事増やさないと売上とれないよね!」と課長に言っていて、
どんだけがんばったら許してくれるんだろ…って思ったところです。


毎度取り止めのない話になりますが
お読みくださりありがとうございました。


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