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私に漫才の面白さを教えてくれたコマンダンテが解散しました。


私に漫才の面白さを教えてくれたコマンダンテが解散しました。

私はそれまで、片方がおかしなことを言って片方がオーバーリアクションで怒鳴りながらツッコむようなスタンダードな(という表現が正しいのか分かりませんが)漫才しか知らなかったし、漫才ってそういうものだと思ってました。

それが悪いとかではなく単純に私の好みではなかったので、まともに漫才を見ることなく20代半ばになり、
会社の忘年会で上司からM-1の話を振られた時に1度も見た事がないと言って驚かれたりしていました。

だから2021年に知り合いに劇場に誘われた時も、そんなに気乗りはしていなかったけど断りきれずに付き合いで行きました。

M-1すら見たことがないやつが劇場に出ている芸人さんを知っているはずもなく1組も分からない状態でしたが、思ったより面白いなーなんて思いながら見てました。
(その日はロコディやコロチキ、プラマイさんトットさんが出演されていたかなり豪華な日でした。そりゃ面白くて当然って今なら分かるんですけど)

出囃子というものの存在も知らなかったので、色々な曲が聞けるのも面白くて次の曲を楽しみにしながら見てました。

確か中盤くらいに「空に星が綺麗」が流れて、ゆったりした雰囲気が素敵な曲だなって思いました。
それまで割とアップテンポな明るい曲が多かったので、特に印象に残りました。

そして出てきたコマンダンテへの第一印象は、「テンション低っ!!!」でした。
こんなに声が小さくて感情を出さないお笑い芸人ってこの世に存在するんだって衝撃を受けたのを今でも覚えています。

既にある程度会場も温まっていたので、その静かな雰囲気は浮いているようにすら感じました。
でも漫才が始まると会場はちゃんと笑いが増えていって、
ステージ上の低いテンションと客席の盛り上がりの差がどんどん大きくなっていくのを肌で感じました。

明るくてひょうきんな親しみの持てるキャラクタじゃなくても、
感情的になって大きな声を出さなくても、
別のやり方で笑いをとる漫才もあるという奥深さをこの時に知って感動しました。

寄席が終わるなり連れに「1番テンションの低かった人達はなんて言う名前?」と聞いて、
家に帰ってすぐYouTubeで公式チャンネルをフォローし、
その後2日間かけて公式チャンネルにあがっている100本弱の漫才を全て見て、次の日の配信を買いました。

その後私は劇場の公演に課金するファンへと成長し、
2022年のM-1は1回戦から公式YouTubeに上がる漫才を全て見ました。
前の年までM-1を1度も見たことがなかったやつが、年間800本くらい漫才を見るファンになっていました。

たくさんの漫才を見て、今まで知らなかったコンビやすごいネタや楽しいライブを沢山知れました。
もしあの日劇場に行ってなかったら、その日の寄席にコマンダンテが出てなかったら、
恐らく一生知らないままだったと思います。

私に漫才の面白さを教えてくれたコマンダンテが解散しました。

偶然コマンダンテの漫才に出会えたからお笑いファンになった私なので、今後劇場に行くことはあるのか、何本の漫才を見ることになるのかまだ分かりませんが

コマンダンテという面白い漫才師がいたことを残したくて、1人でも多くの人に知ってもらいたくて初めてnoteを書きました。

お二人の今後のご活躍と、いつかまた何らかの形で漫才を拝見できることを願って。

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こちらも是非よろしくお願いします!↓↓
公式YouTubeチャンネルが消える前に見るべきコマンダンテのネタ10選
https://note.com/comafan009/n/ne410345b9448

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