見出し画像

【新型コロナウイルス】英国からの帰国、強制隔離・自主隔離体験シェア

1. 自己紹介

皆様初めまして。そして明けましておめでとうございます。

私、comは2019年から約1年と半年、イギリスの大学院にて言語学を学んでおりました。

私は一度、大学生の時にカナダで派遣留学を経験していますが、今回は社会人経験を経ての留学だったので、今お仕事をされていて留学を考えている方などに自分の経験から有益な情報を発信できれば幸いだなぁと思い筆を執りました。(キーボードだけど)

まあ状況が状況なので1発目からいきなり帰国の話なんですけれども、なんでかといいますと、自分が帰国する際に全然情報がなくて困り果てたからなんですね。

こんな世界的なウイルスの流行時に海外にいることなんて滅多にないですから、ネットやSNS、さらに大使館に電話して情報をかき集めたわけなんですけれども、まぁわからないことだらけで3日3晩不安で仕方ありませんでした。

時間的な余裕もないので帰国準備にも追われ、睡眠時間はほぼなかったですね~(遠い目)。

なので、同じような境遇にいる方に少しでもお力添えできたらなぁと思い、初回をこの内容にした次第です。

2.コロナ禍での英国からの帰国

2.1. 入国制限を受け帰国を早める

さて、本題ですが、2020年12月27日以降に英国から帰国される方には、フライト前72時間以内に検査を受け、帰国の際に陰性証明を提示することが課せられました。

私はこれがネックで当初27日にとっていたフライトをキャンセルして25日で取り直し、26日にスライディング帰国できるようにしたわけですね。

というのも私はシェフィールドというロンドンから電車で北に3時間くらいのところに住んでいたのですけれど、クリスマス休暇ともろ被りしていて予約がとれる医療機関などがありませんでした。

コロナの症状がないとNHSの無料検査は受けられず、privateでの受診になるので、年末の帰国を考えられていた方には大打撃だったのではないでしょうか。ちなみに費用は100£程度。結構でかい。

さらに大使館へ当時電話で確認したところ、紙で陰性証明を持参する必要があるということでした。当然このコロナ禍にて紙で証明書を作ってくれるところなんてほぼないので自分でプリントアウトする必要がありますね。

とにかくこの証明書ゲットを諦め25日、クリスマス当日にヒースロー空港へ移動しなければならなくなったのですが(日本への直行便はヒースローからしか出ていません)、本当ならば一番避けたい日でした。。。

というのも電車が無いのでバス移動になること、そしてバスもシェフィールドからロンドンへ出るのは1本のみ、それを逃せばお終いです。

空港のターミナル間移動の電車も全て停止、バスでの移動になります。仕方ないけど不便。

2.2 ヒースロー空港での強制隔離の通知

なんとかヒースロー空港ターミナル5に到着し、JALのチェックインカウンターにて列に並んでいると(ANAはターミナル2)、なんと私たちのフライトから新しく帰国後3日間、政府指定の施設にて強制隔離が適用されるとスタッフの方から説明を受けました。

正直びびりました。施設。。。て、何?どこ?

当然スタッフの方に聞いて答えが返ってくるはずもなく。答えが分かったのは帰国後検査を終えた後です。チェックインを終え、どでかいスーツケース2つからようやく解放された後、手荷物検査場を通ります。

ヒースロー空港の手荷物検査はやたら厳しい印象があったのですが、今回はもうすんなりと通してくれました。いつも激混みだからスタッフさんも余裕がないのか怖い印象でしたけど、今回はほぼ誰もいなくてとてもおおらかに対応していただきました。

そんなこんなで搭乗ゲートまでやっとこさ到着、体温を測ってもらい、いざゲットオンボード!実際に離陸したときは安心して速攻で寝落ちし、起きた時にはフライトの残り時間が5時間になっていました(約11時間のフライト)。

ちなみに乗客は40人程度でしたかねえ。もう少し少なかったかもしれません。CAさんたちは普段の制服にマスクだけ着用されていました。機内食は蕎麦とカレーが印象的でした。全然普段と変わらない印象。

2.3 ついに帰国、強制隔離へ

無事日本に帰国してからは日本人が優先的に降ろされ、そのまま隔離や14日間の自主隔離(強制3日もこの内にカウントされます)についての誓約書や厚生労働省との連絡に使うアプリ等(GPS付)の同意書等を書きます。

その後検査を受けて、2時間程度で陰性の結果が出ました。この待ち時間で隔離先が都内ホテルだとわかり、安心したことを覚えています。

わたしは地元が北海道ですので、東京のホテルでの自主隔離を予定しており、帰国前に既にホテルに予約を入れていました。なので、予約変更の電話を入れたり、親に連絡したりと、なんだかんだしてたらすぐ結果が出て、政府のバスで隔離ホテルへ移動。

ちなみにここまで自由時間(トイレに行ったり飲み物買ったり)は検査結果を待っていた時間のみです。税関・入国ゲートを通るのもすべて団体行動になりますので、空港で何かしらの用事がある(別送品申告等)場合はすべて強制隔離終了後に空港に戻ってきたときに済ませることになります。

強制隔離の3日間は費用は政府負担で、食事はお弁当3食付きます、が、本当に一歩も部屋から出ることができません(たぶん洗濯時は例外、許可がいる模様)。飲み物はパックの緑茶、1お弁当につき2本(250ml)支給されます。部屋にはインスタントのコーヒーとかはなくてあったのはお茶のティーパック2種類。電化製品はケトルのみ。

ホテルの1階にコンビニがありますが当然利用不可(そもそも部屋から出られませんからね)。

隔離中に必要になるものは渡航前に買っておいて持参するか、ネットで頼むしかありません。(宅配は部屋まで届けてくれます。)

ちなみに、家族の方や同行者がいる方は一緒の部屋で隔離されてました。あと、部屋は禁煙・喫煙選べます。

帰国の翌日から3日なので実質4日なのですが、最終日前日に再度検査を受け、陰性であればその日に、もしくは翌日退所でき、各々の場所で残りの期間自主隔離に入ります(今私この時点)。

私は実質4日だと聞かされていたので、検査日の翌日退所を希望しました。退所の際のバスは私の時は検査日に2本、翌日に1本用意されていました。配布された用紙に希望のバス日時を記入して提出します。

退所後は政府のバスで羽田、成田空港までまずは戻り、その後各自移動となります。

各自のホテルへの移動もホテルで運行している無料シャトルなどは一切乗車できない(もちろんターミナル間連絡バスも不可)ので、羽田空港第3ターミナルから出ている検疫所のバスで最寄り駅まで移動することになります。(「周回バスにお乗り換えの方いらっしゃいますか~」と聞かれるのでこれに行先を伝えて乗りましょう。)

私はヤマト運輸さんに依頼して別送品をイギリスから送る予定だったので、申告書を第3ターミナルのヤマトのカウンターに帰国次第提出しなければならなりませんでした。

しかし、これは上記した通り3日の強制隔離後羽田空港に帰ってきたきた時点でするようにと検疫所の方に言われました。まぁ帰国者みんなで移動するので待ってられないですよねぇ。

これ、一回移動を挟むことで提出するの忘れがちなので、別送品がある方は気を付けてくださいね。

ちなみに、羽田空港の国際線は現在第3ターミナルしか開いていません。

ヤマトのカウンターも国際便は第3ターミナルカウンターでしか扱ってないので注意です。

3. その後の自主隔離生活

現在、私は都内のホテルにて自主隔離中ですが、食事プランは予算の関係で付けませんでした(航空券と別送品を送る際にお金が吹っ飛んでいきました)。

ユーチューブ等で自主隔離中の生活を下調べしていたのですが、あのような生活は私のような庶民風情にはできるはずもなく。ご飯はコンビニでバナナやカップ麺、あとはパンとかで凌いでいます。。。

が!!!現在滞在中なので具体的なホテル名は公表できませんが、無料の朝食サービスがあり、めちゃくちゃ助かっています。

混ぜご飯とかわかめご飯とか、おかずはウインナーと卵焼きがメインですが、コーヒーとか汁物とかカップに入れて用意してくれていて本当にありがたい。。。もちろんすべて個包装にしてくれています。

他にもこういったサービスのあるホテルがあるとは思いますので、とにかくネットで探して直接問い合わせるしかないですね(私はイギリス滞在中にネットでリサーチし日本にいる母に電話で問い合わせてもらっていました、メールでは時間がかかるので)。

部屋はもちろん帰国者専用フロアです。掃除が入らないため、数日毎に部屋を移動します。タオル等は袋に入れて毎日ドアノブにかけてくれます。

万が一ホテルで自主隔離中にコロナにかかってしまった場合は清掃代金を払わなければなりませんので、帰国後も細心の注意が必要です。

尚、細かい詳細については別の記事にまとめていますので、よろしければご参照ください。


4. 最後に

最後になりますが、私はここに書いた事実をすべて知らない状態で経験し、精神、肉体的共に120%疲弊しました。これに加え私の場合、就活活動中に急遽帰国を早めることになったのでほんとテンテコテコテンの舞でしたね。

しかしその中でも、検疫所の方々の苦労を間近で体感し、本当に頭が上がりません。大変にお世話になりました。

通常時の帰国費用と比べ何倍もの出費になるという点でも、精神的にかなり参りましたが、この自主隔離はやはり必要なことですから、遵守して残り数日の期間を終えたいと思います。

ちなみに帰国費用は航空券等もともとかかる費用を抜いても20万以上、入れると50万を超えます。

本当にイギリスにいた時は日本に帰れなくなってしまう、内定がでている企業もあるのにどうしよう、などかなり焦り倒しましたが、無事に帰国できて本当にやっと安心できる思いです。

英国からの帰国者で変異型の感染は実際に出ていますから、一人一人が責任感を持って努める以上のことは無いと思います。ただ、帰国者の一人として、絶大な不安を抱えている方々に少しでも有益な情報となれば幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?