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映画『ロストケア』【2023#20】

松山ケンイチさんが主演ということで飛びつきました。いつも雑ですみません。

感想(ネタバレあり)


久しぶりにやばかったな。いろんな意味で。
ストーリーの話は重くなるのであとにしよう。

松山ケンイチさんは結構好きな役者さん。平清盛をやったあたりから気になっていて、最近の映画だと、BLUEとかノイズとか川っぺりムコリッタを観ましたし、ドラマの日本沈没も良かったですね。なので今回の演技もすばらしかったなぁと思います。
ちょっと気になったのは、苦労している人ってほんとに白髪って増えるんでしょうか。私も若いころから白髪が多くて、よく言われることがあって。今は年齢相応くらいかもしれませんけど、黒く染めようかと悩んだ時もありました。髪の毛が少なくなるよりは、ある方が良いかなとか勝手に思って気にしないようにはしていましたけど。遺伝の要素はある気がします。他にも、ストレスで10円ハゲ?ができるとか聞きますけど、そういう人を見たことはまだありません。
長澤まさみさんはマスカレードホテルのイメージが強いですね。思ったよりもお若いですね。勝手に松山さんと同い年くらいに思ってました。弁護士とか、医師みたいな強そうな職業の役が似合いそうですね。役の方は、検事ってこんなことまでするんだっけとか思ったり。
そして、柄本明さん。バケモノですか?もちろん演技がですけど。知ってはいましたけど、それでも予想を超えてくる感じ。松山さんもすごかったのもあって、2人が完全に親子に見えました。74歳にして、現在もドラマに映画にひっぱりだこなのはわかる気がする。

ストーリーは、映画を観てね。というわけにもいかないか。
介護って聞くと、老老介護だったり、ヤングケアラーだったりいろいろ問題は聞くけれど、一見、うまくいってそうな、子供が親の介護をするという場面においても、問題が多くあるのだということを思い知らされる。
多少脚色されている部分はあるにしても、いや、現実はもっと過酷なものなのかもしれない。出演者の演技がすばらしすぎて、とてもリアルに感じられた。ロストケアが正しいことかどうかは正直判断できないけど、そういう社会を作ってしまった政治に問題があることは明らかじゃないかな。
少子化対策に出産費用を軽減しますとか、物価上昇対策に電気代安くしますとか、内部文書が捏造だのなんだのとか、ガーシーがーとか未だに言ってるバカな政治家たちは、介護とかやったことないんでしょうか。ほんとに1週間でもやってみればわかると思うのですけど。それが何年も続くかもしれないことの絶望を。すでに手の施しようがないのかもしれませんが。
私が老人になるころには、自己責任とか都合の良いこと言って、老人を平気で見捨てる時代になっているかもしれない。

現実を観るのはつらいですね。映画の話でしょ、とは切り捨てられない。私の場合はたまたま、介護をすることはないかもしれないけれど、介護をされる立場になる可能性はある。どうにかして他人に迷惑をかけずに生きていくことはできないものですかね。

映画館情報など


シネ・リーブル池袋。テアトル系列なので会員は1300円。観てた人は40歳以上がほとんどかな。映画館っていつもそんなものだけど、いつもよりは若い人が少ない。親の年齢とかを考えるとこれから介護のことがリアルに迫ってくる世代かな。

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