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3Dプリンターで造る自転車パーツ(サドル後ろ水平リアライト編)

これまではトライアスロン用の自転車につけるパーツを制作してきましたが、今度は一般的なロードバイクに取り付けるパーツです。

ロードバイクの後ろ側のライトはサドルを支えるシートポストか後輪を横にあるシートステーにつける方法が一般的です。私の場合はサドルの下にバッグをつけていることから、シートステーにつけています。しかしここは低い位置になり、後ろから近づく自動車の運転手が見やすい位置とは言えないのです。一般的には高いほど良いと言われていて、ヘルメットの後ろにつける人もいます。

これまでのライトの位置(シートステーに取り付け)

今回はシートステーに付けているライトを、サドルの後ろに取り付けるためのブラケットを制作しました。サドル後ろの2つの穴は利用していなかったので、そこにつけてみます。

最初はトライアスロン用自転車についていた部品のように、強度を確保するために芯材は金属とすることも考えていました。その部材を一度3Dプリンターで出力してみたところ、これは全部3Dプリンターで作って問題ないと実感して方針転換して、ブラケット全体を3Dプリンターで出力することにします。PCの画面の中だけでなく、素材は違っても現実の空間にものがあると、大きさ、手に持ったときの感覚などで強度や使い勝手の判断も容易になるので、本当に設計者は一人一台3Dプリンターを持っていると良いと思います。

試作段階

3Dプリンターだけの部品も一度出力して、ボリューム感や意匠、取り付けに問題がないか等を確認しました。はバンドを回してライトを取り付ける部分のボリュームを増やしたり、全体の幅を調整したり、サドルへ取り付ける箇所の厚みも増やしたりと全体の造形をまとめました。

完成したサドル取り付けリアライト用ブラケット
ブラケットの形状
サドルの下から見たところ

まずまずの形になったと思います。初期案は横幅は一定で後ろに伸ばしましたが少し野暮ったく見えたので、取付部の幅を増やして後ろ側を絞り後ろ方向への形の流れを邪魔しないようにしました。ロードバイクの軽やかな印象を損なわない造形になっています。サドルバッグとも干渉せず、安全性も高くなったので成功でしょう。欲を言うと横から見たときにネジを見せないようにもう少し横幅を持たせても良いかと考えています。

良い感じにサドルと一体化しています
サドルバッグとも干渉しない

ネジが十字穴付きナベとなっていつころが、自転車いじる人は気になってしょうがないでしょう。私もです。このままでは出先で何かあったとき困りますので、のちのち六角穴付きボルトに変更予定です。

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