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波乗り少年と街の清掃係(A Wizard Boy can't win the cleaner in this town)

何処の世界でもご近所の噂話は尽きません。

「「ほら見てよ。
またあの子が道路の上に
波を起こして
ヨットを乗り回して遊んでいるよ」
立ち話をしている2人組の
視線の先には
折り紙で出来たヨットを
乗り回す少年の姿があった。
その周りで起こっている波も
どうやら魔法で起こしているもののようである。
近隣の人曰く、
その少年は高名な魔法使いの家庭の子女で、
幼い頃から
操縦が難しいと言われている魔法の絨毯を
軽々と操ってみせるだけの実力があると
この近所でも評判だったのだそうだ。
現在、留学先の先進諸国の―
取り分け魔法に秀でている国の
魔法学校より里帰り中なのだそうで、
末はC.T.W.のみならず
世界中にその名を轟かせる
高名な魔法使いになるのではないかと
周囲からも将来を期待されているようなのだが、
「如何せん、かなりの遊び好きでイタズラ好きだからねぇ...」と
別の方向に於いてもその名を轟かせる事を不安視されているようである。

この折り紙自体にも魔力は宿っているようですが、扱う人間にもある程度以上の魔法能力が要求されます。

その時、
この街の清掃係を自認する
通りすがりの翼の生えた掃除機が、
「あれまぁ、
こんなに道をホコリだらけにしてしまって!
ちゃんと綺麗にしないと駄目でしょ!」と
少年が周囲に起こした波をホコリと勘違いして
吸い込もうとしていた。
「いいじゃんか別に!
魔法なんだから後でどうせ消えるんだし」などと言う
少年の抵抗(口答え)も虚しく、
掃除機は
(掃除機がホコリと勘違いした)波を
地面の土埃や塵共々
きれいさっぱり吸い込んでしまったのだった。
「やっぱり街が綺麗だと
気持ちがいいね。
いいかい?
今度は街をホコリだらけに
するんじゃないよ」
そう言うと
唖然としている少年を
その場に残して
颯爽と飛び去って行ったのだった。

この掃除機も、(一応)魔法生物ですが電気を通さないと動きません。

「チェッ...。
いい感じの波にするのに
結構苦労したんだぞ...。
次は何をしようか―
そうだ! 
街中のホコリと言うホコリに
知性と人格を与えて
自分達を吸い込まないようにと
一斉に主張させれば
あの掃除機だって卒倒すんじゃないk―
わわわ!今のは冗談だって!
だからその柄でどついて来るんじゃない!」
少年の呟きを聞くや否や
猛スピードで突進してきた
掃除機に向かって
慌ててそう訴えかけたのだった」

・2023年 ・A5サイズ(148×210)程 ・水彩絵の具、水彩色鉛筆、水彩紙

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A Wizard Boy created waves around him
and He was cruising on an origami sailboat in this town.
But All the waves were sucked up
by a winged vacuum cleaner
that mistook waves for dust.

(※BingChat、DeepL翻訳を使用・一部改変しております)
(BingChat, DeepL translation used and partially modified)

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完成後にA5サイズ(148×210)程に切り取った
180×240(※A5より一回り程大きい)サイズの
水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

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