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1つを選択するということは その他の全てを棄てるということ そうかな?

うんと昔になってしまったけれど、大学生だったころ、発達心理学の授業で先生が、

「なにか1つを選択することは、その他の全てを切り棄てるということですよ。」

と話されました。文脈は忘れてしまったのだけど、そのフレーズだけ今でもはっきりと覚えています。

あれもしたい、これもしたい、あれになりたい、これになりたい、、、、叶えてみたいことが次々に湧いて出てくる夢見がちな年頃だった自分にとって、ものすごくショッキングなことだったのだと思います。

でも先生が話されたことの意図は理解できたし、毎瞬毎瞬、何かしらの選択の連続で生きてきたのだという実感も持っているので、“ホントにそのとおりだなぁ〜”と、いつも心の片隅においてきたように思います。

最近その言葉についてふと考えることがあり、「あれ?それってホントかな?」
という考えがわきました。

自分の経験や子どもたちが育ってきた様子を思い浮かべてみると、

1つを選んだことで他のいろいろなことも一緒に付いてきた‼︎‼︎

ということがたくさんあるように思います。

数学の勉強に集中しようとしたら、国語の能力も共ににくっついてきた!みたいなことです。

私は学生時代は教育と心理学の勉強を真面目にやっていました。でもそれを職業には結びつけられなくて違う道を選択した、そのつもりでいましたが、なぜか今の生活は教育について、人の行動や在り方について考え学ぶ毎日です。あきらめて全然違う選択をしたつもりが、なぜか自分の求めてる道へ直結していた。1つを選択して他を棄てたつもりが、他のいろいろを拾いあげることになっていたという感覚。不思議なものです。

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