死にたがりが死にたくなくなったらしい
脈絡もなく、意味もない文章を書き殴りたくなった、2024、夏。
今年の夏はちょっと暑すぎやしませんか?
毎年こんな暑かったでしたっけ?
私が子どもの頃は30度超えたら真夏日で、エアコンはなく、窓を全部開けて、扇風機を回して過ごしていたように思うんだけど。
今や24時間エアコンを稼働していないと死人が出るほど暑い。
最高気温38度ってどうした?子どものころには想像もしていなかったほど暑い。
しかも日本は多湿なので、不快度指数が高いらしい。この暑さは不快だよ。茹だる。
そんなことより、今年、訃報が多すぎやしませんか?
いちオタクとしては、哀悼の意を表す機会が多すぎて、本当どうした、2024、夏。
先日、田中敦子さんの訃報が目に入った。
何のことか一瞬理解できなった。
え?本当に?うそでしょ?だって攻殻機動隊の新シリーズ公開が2026年に決まってるじゃん?
その日はあまり眠れず、田中敦子さんが声優を務めていらっしゃる少佐(攻殻機動隊の主人公)の動画を漁るなどして過ごした。
数年前に藤原啓治さんが亡くなった時もとても悲しかった。
志村けんさんが亡くなった時も、大杉漣さんが亡くなった時も、同じように受け入れきれなくて、理解できなかった。
今でさえ、まだ消化しきれていない。
人間って死ぬんだな、なんて当たり前のことを考えては怖くなっている。
怖い、死にたくない。
数年前に祖父が亡くなった。
「もうこんな思いをするくらいなら、誰よりも早く死んでしまおう。」
そう思うくらいとても悲しいお別れだった。
でも、そう思うよりも前から私は死にたがりだった。
ネット上では「ちぬ」という名前をよく使っているが、その名の通り「もう、ちぬ(しぬ)」という言葉をよく言っていたから、そのまま名前にして使っている。それくらい、私は日常茶飯事で死にたがっていた。
日常茶飯事で死にたがるとはどういうことだってばよ、って感じだけど、目が覚めては一日に絶望し、夜を迎えては虚無感に負けて泣いて過ごしていた。仕事でミスをしては死にたくなって、好きな人に振り向いてもらえなくては死にたくなって、友だちと仲違いをしては死にたくなって、挙句の果てには楽しくて幸せを感じるとそのまま死にたかった。
そんな私だったけれど、子どもを産んでから急に死ぬのが怖くなった。あんなに死にたかったのに、今じゃ1ミリも死にたくない。なんなら不老不死にさえなりたい。あれだけ持て余していた希死念慮はどこに行ってしまったのだろうか。そもそもなんであんなに死にたがっていたのか。謎である。
人生こんなに楽しいじゃん。生きていればこんなにたくさんの可能性に満ち溢れているじゃん。って今は思える。私ナニカに憑りつかれていたのだろうか。子どもと一緒に悪霊も生み落としたのではないのだろうか。
妊娠出産について、いろんな情報が飛び交っているけれど、誰も「希死念慮がなくなりますよ」なんて言ってなかった。死にたくなくなっちゃうなんて思いもしなかった。息子の成長を見守りたいよ。息子が大人になるまでは死ねないよ。
この間、鴨川シーワールドに行った。
はじめてシャチを見た2歳になったばかりの息子。「おっちい!」「シャチ!」なんて最初は喜んでいたのに、ショーが始まった途端「シャチこわいいいいぃい!!!!」って叫びながら泣き出した。せっかく鴨川シーワールドまで来たのに私はシャチショーを最後まで見ることもできず、息子を連れて会場を後にした。
帰宅してから息子は「シャチじゃぶんちた。むすこ、えーんちた。」と今日の出来事を説明してくれた。まだ2歳になったばかりなのにこんなにおしゃべり上手なんだよ。これからたくさん、いろんなことを、そのかわいいお口でお話してくれるのかと思うと、本当死ねない。
でも、私もいつか死ぬ。
今日寝ている間に死んじゃうかもしれないし、明日交通事故に遭うかもしれないし、数年後病気になって死んじゃうかもしれないし、120歳まで生きて大往生で死ぬかもしれない。
私はいつどんな死因で死ぬんだろうか。痛くないといいな、苦しくないといいな、怖くないといいな。来世に期待しながら死ねるといいな。
来世は絶世の美女かイケメンに生まれたいな。それか石油王の子ども。
そして来世こそアイドルになるんだ。誰もが目を奪われてく、究極のアイドル。
そういえば、田中れいなちゃんが妊娠&結婚したね。同い年なんだよね。
っていうことはさ、私にも田中れいなちゃんくらいのポテンシャルはあるはずなんだよね?だって顔のパーツと身体のパーツの数は同じだし。きっと臓器の数も同じだし。年齢も同じ。これはもう私もワンチャン、田中れいなちゃんになれるはずなんだよな(?)それくらいのモチベーションで生きていくと楽しい。
生きよ。
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