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モッツァレラチーズと血塗られた歴史

モッツァレラチーズが幼い頃から大好きな私は、
家でモッツァレラチーズが作れないか画策していた。
あのもちもちで水分をたぷっと含んだ触感と、
ミルキーで物によっては美味しい牧場が口の中で広がる感じがたまらない。

社会人になってある時、同僚に誘われモッツァレラチーズ教室に参加。
本場の水牛モッツァレラチーズとは違えど、
1000mIの牛乳からわずか約200gのチーズを生み出せることを知った。
(なんという稀少価値の高さよ!)

手作りはやはり不格好、、、

ここではモッツァレラチーズを家庭で作るレシピを紹介するのではなく、
気になったことについてメモを残したいと思う。

教室で先生が、
「昔はヤギの胃袋を使用してチーズは作られていた」
という衝撃なエピソードを放ち、
私の関心は目の前の教室から血塗られた歴史へと一瞬で移ってしまった。

あれから4年、、、なんということか、
気になっていたはずの上記エピソードを完全に放置していた。
そこで今急に思い出し、突然インターネットで調べてみることにした。

モッツァレラチーズを作る際、
牛乳を凝固させるために「レンネット」を使用する。
この成分は、動物の胃袋(胃液)から摂取される酵素なのだ。

レンネットの発見は偶然によるもので、
数千年前の牧場での日常的な出来事から始まったとかなんとか。
当時、人々は動物の胃を食物や飲み物の保存容器として使用。
ある日、乳がこの胃袋に保存され、
自然な酵素の作用により固まってチーズができたと推測されているとかなんとか。

現在は液体や固体、粉末状になっており、
微生物から作られるものが多いようだが、
その生産は数々の家畜動物の犠牲の上に成り立っていたようだ。

教室でみせてもらったレンネット

かなりゆるめのリサーチではあるが、
生産過程のプロセスを噛みしめながら、味わいがより一層深まったのであった。
ありがとう命!ありがとう生産者さん!ありがとう料理教室の先生!

やっぱりプロが作ったてかてかチーズがおいしい

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