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わたしのために、書く。

学生時代、人の話を聞いたり映画を見たり本を読んだりするごとに、心に引っかかったフレーズや思いをノートに綴ってきた。

当時のゼミの先生から自分の大事に思う言葉を持っていくことは大事だと言われたのがきっかけだったと思う。

ノートを順に読んでいくと私の頭のなか、考えた道筋、考え方や信条の移り変わりが過去の自分がかいた文字のなかからじわじわと伝わってくる。


講師としてきてくださった若松英輔さんが、自分の言葉が自分を救う というようなことをおっしゃっていた。

わたしは過去の自分の文章の詰まった何冊ものノートを見返して、今より若く経験も少ないはずの過去の自分が”こんなにも何かを考えていたこと”や意志を持っていたことに何度か救われて。

無力に思える今の自分がいるけれど、だれか(たとえば今の自分)を勇気づけたり気づかせたりする自分もたしかに存在すると認識できることは私を強くさせる。

自分の言葉にも、言葉を書いた過去の自分にも何度もすくわれている。


いままでの自分が今の自分を支えてくれたように、これから先の自分を支えるものは今の自分がでしかない。

これからの私のために、自分勝手に読書の記録を書き綴ります。

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