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在宅勤務だから、親子でできた「コミュニケーション」の話  女性エンジニアが、キャリアやライフスタイルについて思うこと

この記事は、2020年6月17日に執筆し、加筆・修正を加えたものです。

こんにちは!採用広報佐々木です。

東京都では「東京アラート」も解除となり、徐々に次のステップに移行してきた実感がありますね。
クラウドワークスも「安心・安全」と「経済・企業活動の最大化」を両立するニューノーマル(新常態)な勤務体制へと移行しています。

ColorfulWorksでは引き続き、メンバーのカラフルなワークスタイルを発信していきます。

今回は「リモートワーク×子育て世帯」の3回目ということで、子育てをしながらエンジニアで活躍されているママさんエンジニアの高野さんのリモートワークスタイル。

高野さんへのインタビューを通じて、こういう状況だからこそ見えてきた新しい価値観を聞くことができました。

ー自己紹介をお願いします。

高野:サーバーサイドエンジニア(※1)として、普段はユーザーサポートから上がってくるテクニカルサポート周りや、プロダクトの施策ごとチームで対応に当たっています。
プライベートでは、夫と中3・小6の子供と4人暮らしです。

ー思春期のお子さんがいるエンジニアママ、私も色々お話聞きたいです!

※1サーバーサイドエンジニアとは:Webサイトやアプリ構築におけるサーバ側の処理やデータベースのシステム構築を行う、普段私たちが利用しているWebアプリケーションの裏側処理を担当してくれているエンジニアです。

1日の流れ:「チームで仕事をする」ことの難しさ

高野:3-4月は学校も休校・夫も仕事が在宅勤務になったので、家族全員が在宅している状況でした。

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高野さんファミリーの1日

(現在はご主人は出勤、お子さんたちは分散登校もはじまっています。)

高野:子供たちは自分のことは自分でできるので、その点での苦労はなかったです。
子どもが小学生低学年になるころまでは結構余裕がなくて辛かったので、大きくなってからこういう形ではありますが、全員でお昼を過ごしたりできる機会が来るとは思っていませんでした。

大変だったのは「チームで仕事をする」ことと家庭(家事)のバランス。
コロナ前はチームメンバーと稼働時間を揃えたほうがいいかなと思って10:00~19:00に寄せて稼働していました。しかし実際は子供の生活リズムとの両立が結構厳しいと感じていて。なぜなら、17時半から18時には子供が帰宅する時間帯のため、どうしても仕事を中断しないといけなくなるからです。そのため、それ以降の時間帯はすぐには返答ができなかったり、作業が細切れになってしまいました。

私自身も「あとからやります」という中途半端な返事だと、かえってメンバーにはっきりしない状態で待たせてしまうことが想定されるため、無理に合わせず、「今日はここまで」「そのあとは朝早く確認、退勤後の流れに追いついて返答」のほうが確実なので、時間を前倒して稼働するようになりました。

結果子供に合わせる方向にシフトしたんです。稼働開始を早めたり、家事が落ち着いた夜にも少し稼働したり。

これも軌道に乗せるまでは大変でした・・・。
稼働時間が違う事で、チームが対応しているものの中に、緊急対応が必要で困ったことがあったので、チームメンバーからの連絡に気付けるようにしてほしいと要望をもらったこともありました。
それぞれの働く時間帯が違ってもチームがどうスムーズにやりとりできるか解決できるか何度も話しています。

今は週次のミーティングで「都度都度仕事の仕方を振り返る」ことをしています。
わたしの失敗が多いのですが、単純なわたしの反省会ではなく、チームのみなさんが一緒に次の策を考えてくれるので、とても助かっています。
チームの価値観の1つとして、「心構えだけでなく、仕組みで改善する」ことをモットーにしているからです。
実際に通知の音を変える、未読を少なくする(不要なものは見ない)、心配な時は「私何か見落としていたら教えてください」と声をかける、といったことをしています。

親子でのコミュニケーションのきっかけは、在宅で生まれた「共通の話題」

ー家族皆が在宅している状態で、どんな変化がありましたか?

高野:思春期の子供とのコミュニケーションは大変な面や難しい面もあります。でもずっと家にいる状況になって、家族皆で「運動しないと!」ということになり、近所を歩きながらキャラクターをゲットするスマホアプリゲームをしながら朝散歩することにしたんです。

子供たちとの共通の話題ができることで会話が増えたことは良かったかなと思います。

普通に生活をしていたらできなかったことが、こういうきっかけでできるようになったことは嬉しいですね。

ー家族で共通の話題が持てるのはいいですね。

「実際はかなり大変」在宅勤務中のリアル

ー在宅では、どんなことが大変でしたか?(なんとイラストにしてくれましたよ!)

高野:本当にたくさんあります。

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高野:私がクラウドワークスを選んだ理由は「フレキシブルな働き方ができる」からでした。出社して働く、リモートワークで移動時間も仕事に充てられる等それぞれベストな働き方を選択できる。
私の場合は、育児・家事という時間の制約がある中でも、通勤時間がない分を、
情報のキャッチアップやスキル取得などに充てることで、周りから遅れないようにカバーすることができていたんです。

しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響でチーム皆がリモート環境で仕事をするようになったら、皆同じ土俵に立つこと(皆リモートワーク)になったので、自由に時間が使えない分、自分のことを分かってもらうことの難しさを感じるようになったのは正直なところですね・・・。

また、「リモートワークで生産性が上がった」という声もありましたが、私自身は家族の事をみないといけなかったり、「家事・育児」というタスクが大きくなった分、正直生産性は落ちたように感じています。

ーなるほど。チームとはどのように話したんですか?

①チームのメンバーには「家族全員在宅しているため、普段やらずに済んでいた(昼食などの)食事の支度などの家事をしないといけない。優先順位が変わる可能性があります」という状況は、この状況になる前に共有しました。
身体が資本ですから、無理をしないことが大事ですね。

子供たちの学校も少しずつ再開した今、だいぶ生産性は向上してきたかなと感じています。

②あとはご飯を3食×4人分作るのが大変でした・・・。特にお昼ご飯。
そんな中、子供が学校の課題でご飯を作ってくれることも。主人とも家事を分担、掃除や洗濯は主人の担当でした。
家族で協力しあうようになったので、関係は良くなったかもしれません。

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お子さんが作ってくれたご飯。

③子供の勉強面も「進捗確認」はしていました。ある程度子供に任せているのですが、高学年ということもあって「先が見えない」状況が精神的にも大変でした・・・。徐々に塾のオンライン授業もはじまったりする中で、今度はちゃんとやっているかな、と時折チェックを入れることも。

私は業務の間にチェックしたりしていました。

④は先にもお伝えしたお散歩。「敢えてこういう時間を作る」大変さはありましたが、家族で同じ時間を過ごせる機会としては良かったかなと思います。

ー色々と工夫されているんですね。お子さんの年次によって、大変なことも変わってくるのは発見でした。

高野さんから皆さんへ、伝えたいこと

ー高野さんとお話をする中で、これからライフステージが変わる皆さん、また子育てしながら働きたい女性へ向けてのメッセージを聞くことができました。

高野:我が家の子どもたちはもう大きいので、仕事中に割り込んでくるとか、急に対応しなくてはいけないということはなかったのですが、小さなお子さんをお持ちだと、本当に大変ですよね。
私も経験があるので、そんなシーンを見て「ああ無理しないで!」「いいんだよ、今は無事で続けていられるだけで大丈夫なんだよ!」と心の中で何度も思いました。

仕事の面では押しつぶされそうになることもありますが、私のような立場のメンバーが組織にいることで、安心感やロールモデルになれればと思っています。

性別や状況によって期待される役割も変わる中で、自分だけでは決められないことがいくつか出てきます。そういう時に「得られるもの」「新しい知見」があるはずです。それは必ず今後の経験に活かせるはず。だから、一時期は大変かもしれませんが、諦めずに「仕事」「なりたい姿」に向かって、創意工夫をし続けていくことが大事だと思います。

ー涙。
私自身にも刺さります。


お話ありがとうございました!

お子さんが高学年、思春期での大変さ、仕事と家庭の両立面での発見が沢山ありました。
高野さんのような存在のメンバーが社内にいることで、自分のライフステージが変わる際の支えとか、モチベーションに繋がるんじゃないかなと思います。

個人的にも相談したり、もっとお話がしたいと感じたインタビューでした。

高野さんのnote、Twitterも是非ごらんください^^

次回のリモートワークスタイルもお楽しみに!

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