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ラジオのハナシ #4 音声を取り巻く変化/機材

ラジオのハナシ、お届けしているまこぱんだ、こと、万代眞幸子です。
2021年7月は「音声を取り巻く環境の変化」について、私が始めたばかりの頃と比べてみました。

今回は「音声を収録するための機材」について。

ここ数年(たぶん、2018年くらいから?)、YouTubeというよりも「動画配信」特にアプリを使った動画配信で課金ができるようになったことも大きな要因なのかもしれませんが、個人利用でのミキサーが増えてきました。

通常、ミキサーはいくつものライン入力や出力があり、マイクもコンデンサーマイクを使うなど、音響機器は精密かつ高価で重厚な製品が多かったのですが、ミキサーの機能をかなりシンプルにそぎ落とし、マイクとマイクスタンド、ヘッドホンがあれば繋いですぐに使えるくらいに簡単な仕様になっているものが増えています。

これはPodcastの再燃やゲーム配信も大きな影響があるのでしょう。
もちろん今のスマホであれば音声もキレイに録れるものも多いので、録った音声をデータ転送するなどして、パソコンで編集するということも不可能ではありません。

私がラジオを始めたときでは考えられませんでしたけどね。
それだけニーズがある、ということなのでしょうね。

最初はとにかく設備投資にお金がかかった

私がラジオを始めた2014年頃といえば、スタジオで生放送 or 収録放送 が普通(今でも主流ですけどね)で、【宅録】して【完パケ】を送るということは珍しかったのではないでしょうか。
私の周りだけかもしれませんが、やり方を知っている人いませんでしたしね。
※完パケ:枠で設けられている分数に合わせて、自分で編集し、ほぼそのままで放送できる状態にすること

番組を始める際に購入したのが、
 ・ミキサー(結構大きくて重いんだ、これが。品番忘れたけど)
 ・コンデンサーマイク(これも意外と重い)
 ・マイクスタンド、というか、支えるためのアーム
  (アームを支えるポールまで着いている)
 ・ハンディレコーダー(これは今でも現役で使用)
の4点。確か全部で10万円近く。

ハンディレコーダーは取材のときに使うからいいけど。
今の簡易的なウェブキャスティング用(Podcastやゲーム配信、動画や音声配信)のミキサーと、当時購入したミキサーで比べても1/3の価格で買えてしまうんだもの。
ラジオ用の収録はこのくらいの機能で十分だと思うんです。

これはまた別の機会にハナシをする予定だけれど、ZOOM(Web会議の方ね)とかSkypeを使ったWebミーティングが録画できるようになったことや、動画配信やPodcastなどのウェブキャスティングで「声の音質」へのこだわりが昔よりも少なくなってきたことも影響していると思うんですよね。

ミキサーは日常にないから、わからないことがいっぱい

音楽でミキサーを使っている人なら常識的に知っていても、何も知らない人がいきなりミキサーを渡されたら、「これ、何の箱?!」と思うんじゃないかと思っているのは私だけ?!しかも大きいし、重いし。

それが軽くなって持ち運びができて・・・となれば、ミキサーを使うことも考えようかなとも思うわけです。
今のところは宅録ならパソコン+マイクとマイクスタンド(私は一体型のRetro-iを使っています)、対面ならzoom社のハンディレコーダー(zoom H5)で十分なので、また必要性を感じた時にミキサー購入は考えよう。そうしよう。

スタジオのように使える場所があって(または定期的に借りられて)、それでこれからインタビュー収録をするというのであれば、簡易的なミキサーとマイク&スタンド2組をセットで購入するのも一つの方法。

それなら自宅で宅録するときにマイク&スタンドを1組接続すればいいし、対面インタビューなら相手と自分のマイク&スタンドを接続して、ヘッドホンで音量を調整できますしね。
インタビューに集中するためには、できればPAやってくれる人がいるとありがたいなとも思いますが、自分で卓を操作することを考えたら、できなくはないですね。たぶん。

まあ、ミキサーとマイク+マイクスタンドがあると「絵に」なりますよね。
写真撮ったときに。

家で使っているマイク(自立しています)。
Classic Proの「Retro-i」(たぶん、もう廃番になっていると思われる)。

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この機種(Classic Pro「Retro-i」)はもう売ってなくて、いつも音響機器を探すサウンドハウスさんで検索したら、今はClassic Pro「Retro-Ⅱ」が販売されていました(2021年7月現在)。

このタイプならわざわざマイクスタンドを買わなくていいんですよね~。
ちょっと重みはあるけれど、その分安定はしています。

そのままデスクに置くと高さが低いので、私は無印良品の「アクリル仕切り棚」を使って高さを合わせています。
使っているイスの高さと自分の座高にちょうど良くて。

DIY得意なら、木片で自分の高さに合わせて作ってしまうのも1つ。
マイクに重みがあるので、素材は硬い方がいいですよ。
ダンボールだと、だんだん重みに負けます。

あくまでも私が知っている範囲でのハナシではありますが、音声を取り巻く環境の変化として「機材」を取り上げてみました。

伝えたいことがあるからラジオやPodcast等を始めたい、というのであれば、機材や音質にこだわりすぎず、そこそこ使いやすい機材で初めてみて、慣れてきて余裕が出てきたら、機材や音質のグレードアップを考えてみてはいかがでしょう。

スマートフォンのカメラ機能や音声メモ機能が、一昔前はイマイチだったのに、今ではどちらも高品質になっています。
(その分、容量も食うけれど)
そう考えたら、機材も時代のニーズに合わせてさらに進化していくでしょうから、現時点の自分が必要とする機能で選ぶのが賢い選択でしょうね。

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