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ラジオのハナシ #5 音声を取り巻く変化/オンライン収録

しゃべっている中の人、まこぱんだ(万代眞幸子)です。
今月は「音声を取り巻く変化」ということでお送りします。
前回は【機材】のハナシ。今回はコロナ禍の中で非常に助かった「オンライン収録」についてのハナシです。

コロナウイルスで一番困ったこと・・・それは「収録」

私が制作している番組は全て「事前収録」で行なっています。
コロナウイルスが広がる前は、収録は全て【対面】で行なってきました。
それが緊急事態宣言で会えない、つまり、今までのやり方では収録ができない、というわけなのです。

マジかよ・・・orz(←これが本音)

たまたま2ヶ月分、3ヶ月分をまとめて収録している人に関しては、様子見でよかったのですが、たまたまその月の音声がないという場合、焦りますよね・・・

毎月収録でも前倒しで収録予定を立てている場合は、様子を見てどうするかを決めることができますし、それも難しい場合は「自分で音声を録ったもの」を送ってもらうということも考えました。

今、スマホでも十分キレイに録れますからね。
それを送ってもらえれば、こちらで編集すれば大丈夫。

いよいよとなったらSkype使えるかなぁ・・・なんて思っていたところ、オンライン講座で使ったことがあるZOOMでの収録がどうやら可能だという話を聞きました。

音質には少々耳を塞ぎ・・・(目をつむり?!)

ZOOMでリモート収録することができるらしい、と聞いて、まずはチャレンジ。
番組を共同制作しているパーソナリティーとコーナーの収録をする都合があったので、そのときにやってみました。

あ・・・まあまあ、いいかも。
編集が今までとやり方が違うけれど。

対面収録に比べるとどうしても音質は下がる。
話す人たちのネットワーク環境にも左右されてしまう。
でも、対面収録できないのは他の番組のパーソナリティーも同じはず。

ということで、「とりあえずZOOMでリモート収録」というスタイルでチャレンジしてみることにしました。

自分も使い方がわからないのを調べながら、「ZOOMわかりません~~」という質問に答えるところが二重にめんど・・・もとい、大変でしたけれど。


リモート収録で必要なもの

同じ「リモート」でも、昔からある電話収録をしたことがないので、それについてはわかりません。

あくまでも「ZOOM」でのリモート収録限定です。
(たぶん「Skype」でも、そんなに変わらないと思うけれど)


◆ イヤホンは必須

なぜイヤホンが必須なのか。
「音が回る」とか「反響する」という表現をする人もいますが、イヤホンをしていない状態というのはスマホやパソコンなどの【機器】から音が漏れているわけです。

自分のところで機器から音が出てくるのに加えて、自分も話すわけだから、音がぶつかりあって打ち消すこともあるし、歪みになることもあります。

同時に話したら、音が重なって入ってくることになるので、何を言ってるんだ?!となるのは想像できると思います。

それを防ぐために「イヤホン」必須。
そしてできればワイヤレスではなく、有線で。
ワイヤレスだと微妙に音が遅れて聞こえるらしんです。
そうなると話すタイミングが微妙にズレますよね。

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◆できれば、マイクも

インタビューを受ける側であれば、わざわざマイクを買わなくてもパソコンに着いているマイクでも録れることは録れます。
ただ、音声は外付けのマイクの方が性能がいいことが多いので、インタビューされる声をできるだけキレイにしておきたい方や、いずれご自身でも音声配信を考えているのであれば、マイクもあった方がいいでしょう。

性能といっても、今は機材自体が安くなってきているので、YouTuber用とかPodcator用とか、配信用に販売されているマイクで十分です。

Amazonなどで探してもいいですが、機材を探すときに私が参考にしているのが「サウンドハウス」さんのホームページ。
比較的「音にこだわりのある」ユーザーさんがコメントを書いているのかなと思われるので、まずはどのような機材があるかを見てみるのもいいかも。


リモート収録で必要な環境

自宅で収録するとなると、ザワザワした音が入ったりすることがあります。
それは仕方が無いと割り切るものの・・・

できるだけ静かな場所で録る方がいいので、ご家族に協力してもらう必要がある方もいると思います。

ある程度の「生活音」は仕方が無いとして。
収録やメディアにそのまま生放送や生配信で出る時は、窓は閉めておきましょう。
スマートフォンやアラームなど「音が出るもの」は、無音に。

あと「落とし穴」のように意外とやらかしてしまうのが、
 ・手をパチパチ叩く
 ・机をトントン叩く
そして、腕につけているパワーストーンのブレスレットが機器や机に当たる、というもの。

これが意外と音として入ってしまいます。
編集で消せる時と消せない時があるので、気になる方は、収録の時は腕につけているものを外すことも考えてみてください。

自宅でも、配信向けに貸し出しているスペースでも、防音としてそこまで高くないものです。
そもそも自宅で防音までしているのは、音楽を生業にしている方くらいでは?

まあ、誰かが入ってきてしまうのも、ある意味「ハプニング」として笑いに変えてしまうのも1つだったりします。
「あ、ワンちゃんが入ってきちゃった~」みたいな実況中継も、話に華をそえるかもしれないですしね。

それでも音が気になる方は、広範囲で音を拾うマイクではなく、集音タイプのマイクを使うのも1つです。

防音にこだわるよりも、「できるだけ静かに録れたらいいね」というくらいでも、リモート収録だと公言していれば差し支えないのが現状だなと感じています。

◆編集は大変だけど、各トラックで保存ができる機能がある

実はZOOMには、参加者すべての音声をミックスした音声ファイルと、設定が必要ですが、参加者それぞれの音声(これをLINEと言いますが)に分けて保存することができます。

音声編集ソフトの中には、それぞれの音声や音楽のファイルを重ねることができるソフトがあるので、余計な音を無音にしたり、重なっている声を少しずらすこともできます。

この編集の時に気をつけないといけないのは、いらない音を削除してしまうと、音声の長さが違ってしまうので、音を重ねるときにややこしくなってしまうところ。

編集の方法について、ここでは触れませんが、どこかで時間を見つけてブログの記事に上げたいなと考えています。
(やってみせる方がたぶん簡単かも・・・)

ちなみに、トラックを重ねるのは Radioline Free を使っています。


オンラインでリモート収録できるから、できること

コロナ禍で人と会わなくなったこと、オンラインで色んなことができるようになったこと。
それによって、日本国内だけじゃなく世界どこでも時差を考えればオンラインで会話ができ、それも録音できます。

録画ができるのだから、録音もできるんですよね。

音声も、おそらく昔ほどの「品質・音質へのこだわり」というのは少なくなってきたような気がします。
こだわりたい人はこだわればいいし、別にそうじゃなくてもいい。

それでも、できればクリアに聞こえやすい・聞きやすいように工夫することが大事なんじゃないかな、と思うのです。

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