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卵巣嚢腫⑤  手術当日の1日

さぁていよいよ手術。

手術室に入ると、担当医の他、麻酔医の先生が待機していた。
手術台にあがり、タオルの下で手術着を脱ぎ、横になった。

横になった時、血圧計つけられたのか?
看護師さんが
「182ってある?みたことない」ってつぶやいた。
数字は定かじゃないけど、私の血圧が180超えたらしい(^_^;)
麻酔医の先生に緊張してるのかな?って言われてしまう。

そこから、「セラミックってインプラントなの?」みたいなことを聞かれたので「セラミックとインプラントは違います」みたいなことを言って。
なんだか和やかに雑談タイムに突入?
とか思ったけど、これは私の気持ちを落ち着かせるための会話だなって思った。
「どこに入ってるの?口の中見せて」と言われ、ア〜ン。
位置を確認してもらう。
「徐々にだるくなっていきます」と麻酔が開始される。しばらくして、「意識がなくなってくるよ〜」という声でまもなく意識がなくなった。

なんか色んな夢を見ていたけど、思い出せない。
いきなり、ウッと息が詰まったと思ったら
「はい終わりましたよ〜」と同時に呼吸が元に戻った。

全身麻酔は、3度目で、今までは、夢心地みたいな感じで目覚めたのに
今回は、首を絞められたみたいな感覚で目覚めた。

麻酔の種類が違うのだろうか。
内臓の摘出は、初めてだったし。

目覚めるとあっという間にストレッチャーに移されて?
いや、ベットに移された?
記憶にないけど、ドラマでよく出てくる
「いちにっさん!」みたいなのをやられた。


さてさて、ここからが看護師さんたちの連携プレーが始まる。
入院前から若干血圧高めが危惧されていたので血圧管理を徹底された。

病室に戻った時は、意識はあったが酸素マスクをつけていた。
尿はもちろんのこと左に点滴、右に血圧計。
看護師さんが入れ替わり立ち替わりチェックに来る。

一応、寝返りはOKとのことだけど、別に動きたいって感じはない。
けど、OKならば動いてみるかということで右や左に少し傾いてみるも
ちょっと痛そうなのでやめておく。

でも、少したつと、もう一度動いてみようかなみたいな気分になって
動かしてみると明らかに痛みの度合いが、少し軽くなっているのがわかった。

時間がたつにつれ、喉がめっちゃ渇いてくる。
そして、いがらっぽいので小さい咳をくり返す。
み 水をくれ〜。

頭の中は、色んな映像がごちゃごちゃで

幽体離脱じゃないけど、ふわっとベットからおりて歩いていたりする。
で、トイレにも行きたいんですけどって言おうとする時に
あっチューブが入ってるって我に戻る・・・みたいな。

そんな状態を繰り返していた。
そのうち、なんだか空腹がやってきた。
午後には食べられるんだよな〜ご飯まだかな〜
血圧高いらしいから、食べさせてもらえないのかな〜とか。

あとでスケジュール見たら、手術当日は絶食とあった。
どうやらスケジュールを見間違えていたみたいだった。

一方、とても厄介だったのが、右腕に取り付けられた血圧計。
時間になるとウィ〜ンと私の腕を絞り始める。
うまく測定できないと、ものすごい力で絞り上げられる。

今までじっとしてたのに、寝返りしようと動き出した途端
絞られる。
時計をみてたら、20分置きくらいかなって思ってたけど
看護師さんに聞いたら何と10分置きだった。

術後3時間たつと水が解禁になる。
ベットを少し起こして用意された吸い口で少しずつ水を飲む。
ベットを起こしてもらったところから吸い口までは若干遠かったので自力で起きたら看護師さんに「すごいですね」って言われた。

私の中では、歩けそうな気満々だったけど、それは翌日までお預け。
後日、それを先生に話したら、「麻酔のせいですね、あるあるです」って言われた。
それを聞いて、麻酔って麻薬みたいなもんだしなぁ覚醒してるってことかなって思ったりした。

でも、私が歩けそうな気がしたのは、実際足の指を動かしたり、立ち膝とかして足の状態や力の入り具合をチェックして、大丈夫そうだって思ったからだった。頭はしっかりしていた気がする。(個人的な意見です)

ただ、それこそ「病み上がりあるある」で実際立ったらふらつくこともあると思うから、ここはおとなしくしていようと思っていた。

手術は、1時間もかからず終わったとのこと。
10時半ぐらいから、翌朝まで
看護師さんの見事な連携プレーのかたわら
私は、とにかく暑くて暑くて仕方なかった。
空腹とだるさと動けなさとで血圧が上がってるのではないかと思っていた。


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